歯ブラシにカビが生えた!ハイターは使用しても大丈夫?

歯ブラシ 2018.12.11

「歯ブラシに黒い汚れがついていた」という経験のある人もいるかもしれません。

その黒い汚れをあまり気にせず「食べかすがついたのだろう」と放置してしまうケースも少なくないといえます。

しかし、その黒い汚れが「カビ」であった場合、どうしたらよいのでしょうか。

そこで今回は、歯ブラシに生えたカビを取るのにハイターは使ってもよいか、また、除菌方法などもお伝えしていきます。

歯ブラシにカビが生えた!その理由は?

どれほど口腔内を清潔にしているような方でも、口の中には、とても多くの細菌が存在しています。

たくさんの細菌が存在していても、ほとんどの細菌は体に無害とされています。

しかし、その中でも一部体に影響を及ぼす細菌もいて、虫歯菌や歯周病菌がその1つといわれています。

しかも、口腔内にある細菌だけでなく、空気中に浮遊している風邪の菌、カビの胞子なども口腔内に入り込むといわれているのです。

そのため、使用後の歯ブラシには当然、カビの胞子や他の細菌も付着していると考えられます。

使用後の湿った歯ブラシにカビの胞子が付着すると、集落を作るように増えていき、やがて肉眼で見える程の大きさになるのです。

これが歯ブラシにカビが生えてしまう理由です。

しかし、カビが生えてしまった歯ブラシを、ハイターなどで消毒しても問題ないのでしょうか?

また、カビの生えた歯ブラシを使っていると、どのような影響があるのかも次項からお伝えしていきます。

カビの生えた歯ブラシで歯を磨くと危険!

カビの生えた歯ブラシを使用していると、細菌がたくさん生息している歯ブラシを使用することになるので、必然的に虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなります。

しかも、それだけでなく、カンジダと呼ばれるカビが、舌や口腔内の粘膜に生息するようになることもあります。

口腔内にカンジダが増えると、口腔粘膜に痛みが生じたり、味覚障害などがあらわれるケースもあります。

せっかく丁寧に歯磨きをしていたとしても、細菌だらけであったり、カビが生えているような歯ブラシを使っていては元も子もありません。

清潔な歯ブラシを使用して、気持ちよく歯磨きをしたいものですね。

食器や掃除に使用されるハイターは高い除菌効果が期待できますが、こちらを歯ブラシの除菌に使用してもいいのでしょうか。

ハイターはNG!?歯ブラシの除菌やカビ取りには適さない理由

ハイターというと、台所で使用される「キッチンハイター」などがよく耳にする商品ですね。

ハイターは、さまざまなものを消毒するだけでなく、カビや汚れも落とすことができるので万能ですが、歯ブラシに使用しても問題ないのでしょうか?

実は、ハイターは歯ブラシの除菌には適さないといわれています。

ハイターの成分は「次亜塩素酸ナトリウム」というもので、非常に強い薬品であり、かなり薄めで使用したとしても、肌の弱い方は肌荒れしてしまうことがあります。

また、誤飲してしまった場合には、口腔内や喉の痛みを引き起こすともいわれています。

そのため、歯ブラシをハイターで消毒したとしても、ハイターがきちんと落とし切れていない場合、体に何らかの影響を及ぼす可能性は少なくないのです。

また、ハイターが落とし切れていない歯ブラシを使用すれば、口腔内を傷めてしまう恐れもあるのです。

ハイターがだめなら歯ブラシの除菌ができるものって何?

前項で挙げた内容を考えると、カビの生えた歯ブラシを使用するのは避け、新しい歯ブラシと交換する方がよいでしょう。

そのため、歯ブラシについているカビを落とす方法ではなく、新しい歯ブラシを清潔に保つための方法として、ハイターを使用しなくても、歯ブラシの除菌に効果が期待できるものをお伝えします。

【重曹】

重曹は掃除だけでなく、料理にも使われる万能なものです。

歯磨きをしたら歯ブラシをよく水ですすぎ、水100mlに対して、小さじ1程度の重曹水に歯ブラシを浸すだけで除菌効果が期待できます。

【うがい薬】

うがい薬といえばイソジンがよく知られていますが、実は、歯ブラシの除菌にも使えるのです。

使用方法は重曹水と同様で、100ml程度の水に数滴イソジンをたらし、歯ブラシを浸すだけです。

あまり多くイソジンを入れてしまうと、歯ブラシが着色してしまうので注意しましょう。

【ミルトン】

ミルトンは哺乳瓶を除菌・消毒するのに使われる液です。

実際に、保育園や介護施設などで、歯ブラシの除菌にミルトンを使用しているところもあります。

他にも歯ブラシを洗浄するための洗浄液や、歯ブラシの除菌スプレーなども販売されているので、こういったものを使用してみるのもよいでしょう。

歯ブラシを除菌できるものを日常的に使用することで、カビや細菌の増殖を防いでいきましょう。

ハイター以外のもので除菌したら歯ブラシの保管方法を見直そう!

歯ブラシの除菌にハイターを使用しなくても、十分に効果が期待できるものはたくさんありましたね。

また、歯ブラシの除菌と一緒に行っていただきたいのが、歯ブラシの保管方法の見直しです。

普段、歯ブラシを保管する時、どのようにされていますか。

恐らくコップの中に立てていたり、専用のフォルダーにさしている方が多いのかもしれません。

しかし、歯ブラシを置く場所が常に濡れていたりするようであれば、カビや細菌が繁殖してしまう原因にもなり、歯ブラシに広がっていく可能性も十分考えられます。

洗面所や歯ブラシ立ての掃除をする際、ハイターを使用しても支障の出ない部分であれば使用し、除菌を意識しながらこまめに掃除をすることをお勧めします。

他にも、洗面所がお風呂場などと隣接していれば、湿気がこもりやすくなり、菌が生息するのに心地のよい環境になってしまいます。

そのため、洗面所は換気を意識し、湿度を下げることも大切だといえます。

同じ歯ブラシを使用し続けることで起こりうること

歯ブラシの除菌をしたり、ハイターで歯ブラシ立てや洗面所の掃除をすることも大切ですが、歯ブラシを定期的に交換することも忘れないようにしましょう。

基本的に歯ブラシを交換するタイミングは、1ヶ月程度とされています。

また、カビが生えたり、歯ブラシが1ヶ月経過していなくても毛先が開いてしまった場合や、歯ブラシの毛の内部が黒ずんできたら、ためらわずすぐに交換しましょう。

しかし、数週間しか歯ブラシを使用していないものの、毛先が広がってしまうことが多いようであれば、歯磨きの圧力が強すぎる傾向にあるといえます。

強い圧力での歯磨きは、歯や歯茎を傷つけてしまったりすることにもなりかねないので、かかりつけの歯科で正しい歯磨きの方法を聞き、習得するようにしましょう。

また、同じ歯ブラシを使用することで、歯磨き効果が低下することもあります。

長期間で使用した歯ブラシは、歯垢の除去率が下がります。

歯ブラシは使用するにつれて、ブラシの劣化・弾力性の低下などがあらわれます。

そのため、「ちょっと早すぎるかな?」と感じるくらいで交換するとよいでしょう。

歯ブラシを清潔に保とう

歯ブラシにカビが生えてしまったら、迷わず新しいものと交換することをお勧めします。

また、除菌方法はさまざまなやり方がありますが、ハイターにつけるのは控えるようにしましょう。

歯ブラシの除菌も大切ですが、定期的に新しい歯ブラシに交換し、効果的な歯磨きができるようにすることも大切です。

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