電動歯ブラシの正しい使い方をご紹介!歯磨き粉はいらない?
電動歯ブラシ 2018.10.02電動歯ブラシを使用するメリット・デメリット
すでに電動歯ブラシを使用している方にも、これから購入しようかお考えの方も、まずは、電動歯ブラシのメリットとデメリットをお話ししておきましょう。
【電動歯ブラシのメリット】
・短時間で歯を磨くことができる
手を動かして磨いていく歯ブラシを使うより、電動歯ブラシを使用した方が、短い時間で磨くことができます。
特に、音波振動式や超音波の歯ブラシは、1秒間に振動する回数が多いので、虫歯の原因となるものを除去する効力もあるとされています。
・左右に手を動かさずに磨ける
通常の歯ブラシの場合は、手を左右に動かして磨いていく必要がありますが、電動歯ブラシの場合は、歯にあてているだけで磨くことができるので、疲れることはありません。
【電動歯ブラシのデメリット】
・刺激が強い
電動歯ブラシ自体の振動により、歯や歯ぐきを傷めてしまう可能性もあります。
また、電動歯ブラシなのに、使う際に力を入れすぎてしまうことによっても、歯や歯ぐきを傷つけてしまうこともありますので、注意が必要です。
さらに、電動歯ブラシは歯垢を除去する力が高いので、研磨剤の入った歯磨き粉を使用することも避けた方が良いでしょう。
せっかくの健康な歯も削れやすくなってしまいます。
上記のような便利なメリットがあるのに、誤った使い方によってデメリットを引き起こしてしまい、いらないものになってしまうのは、もったいないことです。
そこで、電動歯ブラシの正しい使い方を次章でご紹介しますので、参考にしてみてください。
電動歯ブラシの正しい使い方を知ろう!
それでは、電動歯ブラシを使うことにより、歯や歯ぐきを傷めないようにするための正しい使い方をご紹介します。
①スイッチは口に入れてからオンにする
歯ブラシに歯磨き粉をつけて、口に入れる前にスイッチを押してしまうと、歯磨き粉が飛び散ってしまったり、磨こうとしていない歯にぶつかってしまう恐れがあります。
そのため、口の中に入れて、最初に磨く歯にあてる準備をしてからスイッチを入れるようにしましょう。
②歯へのあて方
電動歯ブラシは振動の力が強いため、手で歯に強く押しあてることはいらないので、軽く触れる程度にあてると良いでしょう。
③歯にあてる角度
噛み合わせの面は、歯に対して90度にあてましょう。
歯の側面は、歯に対して90度か45度にしましょう。
45度にしてあてていくと、歯と歯ぐきの間の汚れも落としやすくなり、歯ぐきのマッサージ効果もあると言われています。
また、前歯の裏側を磨く場合は、歯ブラシをタテにして磨きましょう
④ゆっくりスライドさせていく
電動歯ブラシは、あてているだけで磨いていけるものなので、自分の手でゴシゴシと動かす必要はありません。
1箇所の歯に数秒間毛先をあてたら、少しずつスライドさせていきましょう。
以上が、電動歯ブラシの基本的な使い方になります。
特に、歯にあてる力と角度を守ることで、電動歯ブラシを使うことによる効果が期待できるでしょう。
歯磨き粉がいらない電動歯ブラシ
電動歯ブラシのなかには、「歯磨き粉がなくても磨ける」と謳われている商品もあります。
そのなかの一つが、フィリップス社のソニッケアーという電動歯ブラシです。
音波水流によって磨くので、「歯磨き粉がなくても使用できる」と表記されています。
その音波水流とはどのようなものなのでしょうか。
毎分約31,000回もの高速振動と、幅の広いブラシヘッドの振幅により、唾液を利用した液体流動によって、やさしく、しっかりと歯垢を除去することが可能になります。
音波水流によって洗浄することにより、コーヒーやタバコなどによる着色汚れを軽減し、本来の自然な歯の白さに近づける効果が期待できるとされています。
しかも、約1週間使用を続けるだけでも、手で歯磨きをするよりもきれいな白い歯になると謳われています。
歯磨き粉に関しては、使用する場合でも、米粒程度の量で大丈夫とのことですので、歯磨き粉がいらない画期的な電動歯ブラシと言うことができるのではないでしょうか。
本当に電動歯ブラシに歯磨き粉は「いらない?」
前述したように、歯磨き粉のいらないような電動歯ブラシもあり、「歯磨き粉がなくても磨けます」と表記されている商品もあります。
では、電動歯ブラシで歯を磨く際は、本当に歯磨き粉がいらないのでしょうか。
「歯磨き粉がなくても磨ける」とされている電動歯ブラシであっても、「多少の歯磨き粉は使用をした方が良い」と言われています。
それは、歯磨き粉には、虫歯や歯周病を予防する効果の期待できるものがあるので、電動歯ブラシであっても、歯磨き粉を使用することで、ダブルの効果が期待できるためです。
反対に、「電動歯ブラシには歯磨き粉がいらない」という意見もあります。
その理由としては、研磨剤や発泡剤などが入っている歯磨き粉もあるので、もともと電動歯ブラシには歯垢を取り除く力があるのに、歯磨き粉を使うことで歯が削られてしまうことが挙げられます。
しかし、その心配をなくすような歯磨き粉も多く販売されていますので、ご紹介します。
おすすめ!電動歯ブラシ用の歯磨き粉
前述したように、研磨剤や発泡剤の入った歯磨き粉を電動歯ブラシに使用することは、歯を傷める可能性があるため、おすすめできません。
そこで、電動歯ブラシを使用する際に、選ぶことがおすすめな歯磨き粉をご紹介します。
電動歯ブラシに向いている歯磨き粉の特徴は、ジェル状や液体のものです。
一般的なチューブに入った歯磨き粉を使用すると、スイッチを入れた際に歯磨き粉が飛んでしまうことがあるため、電動歯ブラシを使用する場合はいらないのです。
それでは、電動歯ブラシにおすすめな歯磨き粉をいくつかご紹介していきます。
【ウェルテック:コンクールジェルコートF】
・研磨剤や発泡剤は無配合なので歯を傷めない
・殺菌剤やフッ素が歯をコート
・ミント味でお口の中がすっきりと爽やかに
・歯肉炎や口臭の予防に効果が期待できる
【サンスター:GUM(ガム)・デンタルジェル(電動ハブラシ用)】
・ジェルタイプなので、広がりがスムーズで飛び散りにくい
・殺菌効果と抗炎症作用により、歯周病予防が期待できる
これらの他にも、ホワイトニングを目的としたものなど、たくさんの種類の電動歯ブラシ用の歯磨き粉がありますが、内容成分にも注意して、ご自分の目的に合うものを探して使用することをおすすめします。
交換時期が過ぎたらいらない!ブラシを替えよう
通常の手磨きタイプの歯ブラシの場合は、交換時期は約1ヵ月とされています。
電動歯ブラシの場合も、メーカーにより違ってきますが、ブラシの交換時期というものがあります。
一般的な電動歯ブラシの場合は、2ヵ月を目安に交換すると良いでしょう。
たとえ、ブラシの毛が広がっていなくても、2ヵ月ほど経つと劣化してくるものです。
まだ大丈夫と使い続けずに、劣化しているブラシはいらないものなので、すみやかに交換するようにしましょう。
2ヵ月経過したものや、毛先の広がっているブラシを使い続けることによって、歯垢を取り除く力が低下するだけではありません。
毎日使っているブラシには、使う度に雑菌が増えていくものです。
たとえ歯磨き粉をつけたとしても、雑菌がついているブラシで磨いていては効果はありませんし、逆に雑菌が増殖して虫歯や歯周病を引き起こすという恐れもあります。
交換する日にちを決めるなどして、交換時期がきたら忘れずに交換することを習慣にしましょう。
毎日の歯磨きは電動歯ブラシで正しい歯のケアを!
歯磨きを電動歯ブラシを使用している方は、正しい使い方をする必要性や、歯磨き粉の必要性もおわかりいただけたでしょうか。
歯磨き粉を使用するかどうかは、その電動歯ブラシにもよります。
電動歯ブラシ用の歯磨き粉を使用すれば、電動歯ブラシの歯垢除去の効果と歯磨き粉の作用で、歯の健康を保つのに役立つことでしょう。
いずれにしても、正しく電動歯ブラシと歯磨き粉を使うことが大切です。