歯ブラシは細菌だらけ!?正しい除菌方法と保管について
歯ブラシ 2018.08.18使用後の歯ブラシは実は汚い?
歯の掃除を行い、口内を清潔にするために欠かせないのが歯ブラシですね。
歯ブラシを使用したあと、どのように洗い保管しているでしょうか。
歯ブラシの洗い方で、パパっと簡単に水洗いしている人は、歯ブラシが細菌だらけになっている恐れがあります。
ある調査結果では、使用後の歯ブラシに付着していた細菌の数はなんと100万~1億個以上もあったといわれています。
一説によれば、間違った洗い方や保管状況、何ヶ月も同じ歯ブラシを使用し続けたものは、トイレに溜まっている水よりも汚いともいわれます。
そんな状態の歯ブラシで、歯を磨きたいと思う人はいないでしょう。
ここでは、歯ブラシの基本的な除菌方法から応用について解説してきます。
清潔な歯ブラシで気持ち良く歯を磨きましょう。
歯ブラシ除菌の基本!その方法とは?
先ほどもお伝えしたように、使用したあとの歯ブラシは細菌が繁殖している可能性が大きいです。
理想は、使用する度に新しい歯ブラシに交換するのが1番なのでしょうが、現実的な問題として難しいですよね。
清潔な状態で使用できるように、歯ブラシの基本的な除菌方法からお伝えしましょう。
まず、歯ブラシ除菌の基本としては「しっかりと洗う」ことが大切です。
歯ブラシの毛の根元部分には、食べかすなどが残りやすい部分です。
ですから、流水でしっかりとすすぐように洗います。
そして、歯ブラシの水気をよく切るために、できればティッシュなどで水気を吸い取りましょう。
保管する場所は、なるべく日光の当たる風通しの良い場所で、ブラシ部分を上にして保管します。
歯ブラシ除菌の基本としては、「洗浄」と「乾燥」です。
さらに歯ブラシを除菌をしたい場合には、いくつか方法があります。
続いてその方法についてご紹介していきます。
さらに歯ブラシを除菌するには?
お使いの歯ブラシを、さらにきれいに除菌したい場合もあるでしょう。
ここでは、いくつかの方法をご紹介していきます。
・うがい薬(イソジン)や入れ歯洗浄剤に浸す
喉に違和感があったときや痛みがあるときに使用するうがい薬ですが、このうがい薬には喉についたウイルスや細菌を消毒し洗い流す効果があります。
直接口に含んでも危険性はありませんから、歯ブラシを除菌するときにも使用できます。
使用する際は、うがい薬をお水に数滴入れ、その中に歯ブラシのブラシ部分を浸します。
ただし、うがい薬によっては色素の強いものもあり、歯ブラシが染まってしまうこともありますので、注意してください。
また、入れ歯洗浄剤も除菌に効果があります。
こちらも、同じようにコップなどに入れ歯ブラシを浸しておくだけで除菌が完了します。
さらに、赤ちゃんの哺乳瓶の消毒に使用されるミルトンも消毒・殺菌効果がありますので、おすすめです。
そして、先ほどの保管方法の際にお伝えしたように、天日干しにも意味があります。
太陽の光、つまり紫外線には強い殺菌効果があることをご存知の方も多いでしょう。
日光の当たる場所に保管することで、歯ブラシに付着した細菌を殺菌してくれます。
これらの除菌方法をしたあとにも、しっかりと水気を取り、日光の当たる風通しの良い場所で保管してください。
歯ブラシの除菌アイテムを活用する
続いて、歯ブラシの除菌に効果的な方法をご紹介していきます。
先ほどもお伝えしたように、紫外線には除菌作用があります。
この紫外線のUVを活用した除菌ケースが、あらゆるメーカーから販売されています。
歯ブラシ用除菌ケースには、4本から5本一度に除菌できるスタンドタイプ、旅行や一人用に使用できるコンパクトタイプなものなどさまざまです。
そのため、どれを選んで良いのかなかなか決められないですよね。
そこで、注目していただきたいポイントがあります。
それは除菌率です。
除菌は滅菌と違って100%菌を死滅できるわけではありません。
そのため、70%や80%でも菌を除去できれば除菌になるのです。
ここでおすすめしたいのは、99.9%除菌ができるものです。
せっかく除菌ケースを購入するのですから、除菌効果の高い商品を選ぶことをおすすめします。
また、UVライトの寿命や充電式、コンセントタイプなのかも用途をよく考えて、自分にピッタリな除菌ケースを見つけてみてくださいね。
歯ブラシの間違った除菌方法
ここでは、間違った除菌方法について解説していきます。
除菌方法としてオーソドックスな方法に、熱湯消毒がありますね。
熱湯消毒であれば、イソジンなどのうがい薬などを買いに行く手間もなく簡単にできますが、実はこの熱湯消毒は歯ブラシの除菌には適していません。
というのも、歯ブラシの材質はナイロンやアクリル、ポリエステルなどでできています。
これらの耐熱温度は、ほとんどのものが80度以下になっています。
そのため、歯ブラシを熱湯消毒をしてしまうと歯ブラシが変形したり、ブラシが傷む原因になります。
また、除菌方法の中でアルコール除菌も一般的ですね。
しかし、アルコールは歯ブラシの除菌に対してはあまり効果がないといわれています。
歯ブラシに付着している細菌の中ではアルコールに効果のないものも多く、やはりアルコール除菌だけでは十分な効果は得られにくいと考えられます。
さらに、ハイターなどの台所用漂白剤の使用も注意したいところです。
これらの漂白剤は、非常に強い劇薬であります。
そのため、濃い濃度で使用してしまうと歯ブラシに成分が残る恐れもあり、それが体内に入ってしまうと危険です。
漂白剤は適正な濃度で除菌するのが難しいため、控えた方が良いでしょう。
誤った保管方法だと歯ブラシが雑菌だらけに?
せっかく除菌をした歯ブラシも、誤った保管方法をすることで菌を繁殖させてしまうこともあります。
最後に、注意しておくべき保管方法について見ていきましょう。
・歯ブラシにキャップをつけて保管している
意外に多いのが歯ブラシにキャップをつけて保管する方法です。
特に、持ち運び用の歯ブラシを持参している方に多く見られますが、歯ブラシをキャップに保管するとき濡れたままという方も多いのではないでしょうか?
濡れた歯ブラシに密閉されたキャップ、このように湿気がこもりやすい状況になると菌が繁殖しやすくなります。
キャップをする場合は、必ず乾かしてから保管しましょう。
・歯ブラシをコップなどにまとめて保管している
1つのコップの中に複数の歯ブラシを入れている、というご家庭もあるかと思います。
このようなケースは、歯ブラシの毛先が触れ合ってしまうことも多く、他の歯ブラシから菌が感染する恐れもあります。
・浴室に保管している
浴室は、室内の中でも最も湿気が多い場所の1つです。
細菌は湿度を好む傾向にありますから、この場所に保管していると菌が繁殖しやすくなります。
特に、浴室の中にトイレと洗面台が一体化しているユニットバスは要注意です。
というのも、トイレを流した際に細菌が飛散して歯ブラシに付着する恐れがあります。
このような場所に保管している場合、いくら除菌を行ってもその効果が得られない恐れもあります。
保管場所として望ましいのは、日光の当たる風通しの良い場所です。
上記に保管している方は、すぐに対処することをおすすめします。
歯ブラシの除菌の基本は水洗いと乾燥
毎日お使いの歯ブラシの除菌方法についてまとめました。
歯ブラシの除菌の基本は、水洗いと乾燥になりますがそれでも気になる方は、除菌用グッズを活用しても良いかと思います。
また、歯ブラシは除菌だけでなく定期的に交換することも大切です。
1ヶ月に1度は交換することをおすすめします。