【0~1歳編】赤ちゃんの歯磨きの仕方は?練習はガーゼ磨き!

歯磨き 2020.05.24
初めての子育てに奮闘する新米ママ・パパたちにとって、赤ちゃんの歯磨きは手探り状態ですよね。 赤ちゃんの歯茎からかわいらしい乳歯が顔を出したら、歯磨き開始の合図です。 ただし、赤ちゃんの歯磨きといっても、最初はガーゼ磨きからスタートします。 この記事では、0歳~1歳児のための歯磨きの仕方について詳しくお話ししていきます。

0~1歳の赤ちゃんの歯磨きの仕方は?歯磨きをする必要性

数か月で目まぐるしくすくすくと成長していく赤ちゃんは、生後およそ6か月も経つと、下の歯茎から小さい前歯が顔を出し、1歳頃までに上下の前歯が生え揃います。

ちょこんと生えた小さい前歯に、どのような仕方で歯磨きをすればいいのか、そもそも歯磨きが必要なのかどうか、新米ママ・パパたちには分からないことばかりでしょう。

冒頭で述べたように、赤ちゃんの歯磨きは「歯の生え始め」が合図で、つまりは生後6か月前後にお口のケアをスタートします。

「まだ前歯しかないのだから、歯磨きをするほどではないのでは?」と疑問に思う方もいることでしょうが、赤ちゃんの歯磨きは、食べカスや歯垢を落とすことが目的ではなく、「歯磨きに慣れさせる」ための準備段階です。

と言うのは、赤ちゃんの口の中は非常に敏感で、口を触られることはもちろん、異物を入れられることに強い抵抗を示します。

これは、ある程度成長しても同じことが言えるため、なるべく早いうちから口内に触れる行為に慣れさせていく必要があります。

つまり、生え始めに歯磨きの練習をすることは、「歯磨き」という行為を習慣的に身に付けさせるためのステップと言えますね。

0~1歳はガーゼ磨きで歯磨き!ケアの仕方は?

前述したように、歯が生え始める生後6か月前後は、赤ちゃんが歯磨きに慣れていくための準備段階です。

そのため、赤ちゃんの歯磨きといっても、歯ブラシを使ってゴシゴシ歯を磨くわけではなく、ガーゼを使った「ガーゼ磨き」でやさしくケアをすることから始めます。

ガーゼ磨きの仕方は簡単で、5cm程度にカットしたガーゼを人差し指に巻き付け、ぬるま湯に浸したら赤ちゃんの歯を優しく拭いていきます。

赤ちゃんの歯は繊細なため、磨くというよりも、撫でるようにやさしく歯を拭いてあげてください。

ガーゼがなければ、ぬるま湯に浸した綿棒で歯のケアをすると良いでしょう。

また、歯だけでなく、歯茎も同様にガーゼでやさしくケアしていきます。

なぜ歯茎のケアも同時にするかというと、歯が生え始める時期の赤ちゃんは、歯茎の痛みやむず痒さから「歯ぐずり」を起こすことがあるからです。

つまり、ガーゼを使って歯茎をやさしくマッサージすることで、歯茎の違和感を和らげることができるのです。

乳歯列は2歳半頃までに生え揃いますが、生後6か月前後~1歳頃までは就寝前に1日1、2回程度のガーゼ磨きで十分でしょう。

0~1歳のスムーズな歯磨きの仕方やコツ!楽しい時間をつくる

生後6か月前後から1歳は、ガーゼ磨きによる歯磨きが推奨されていますが、赤ちゃんにガーゼ磨きをする際のコツやポイントを詳しく見ていきましょう。

まず、赤ちゃんの体勢は、口の中がよく見えるように膝の上に仰向けにさせ、赤ちゃんがリラックスできる体勢で行います。

赤ちゃんを慣れさせていくためには、「歯磨き」と意気込まずに、スキンシップの一環として楽しくガーゼ磨きを行うことがポイントです。

話しかけたり、歌を歌ったり、赤ちゃんが楽しめるような環境をつくってあげましょう。

また、赤ちゃんの気分が乗らないときは、無理にガーゼ磨きをすることはせず、時間をおいてご機嫌なタイミングを見計らってチャレンジしてみてください。

ガーゼ磨きがスムーズにできるタイミングとしては、赤ちゃんの入浴後が挙げられます。

髪の毛や体を拭く流れで歯磨きをしてあげると、比較的赤ちゃんが嫌がることも少ないようです。

そして、ガーゼ磨きが最後までできたら、しっかり褒めてあげることも大切です。

歯磨きの仕方ももちろん大切ですが、第一は赤ちゃんにとって楽しい歯磨き時間をつくってあげることを心がけましょう。

ガーゼ磨きで押さえておきたい注意点

続いて、ガーゼ磨きをする際の注意点についてお話ししていきましょう。

まず、注意したいのは、赤ちゃんの口の中を傷つけないようにすることです。

生後1歳未満の赤ちゃんには、上前歯の上に「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」という上唇と歯茎をつなぐすじがあります。

この上唇小帯は、上顎が発育するにつれて上方に移動し、すじが薄くなっていくのですが、まだ赤ちゃんのうちは分厚い上唇小帯が前歯のすぐ上、もしくは前歯間にまですじがかかっていることがあります。

上唇小帯は粘膜ですから、強い力で刺激を与えると赤ちゃんは痛がります。

歯磨き嫌いの原因にもつながるため、それを防ぐ仕方としては、指でやさしくガードしながら歯磨きをすることがおすすめです。

また、歯磨きに時間をかけすぎないことも注意したいポイントです。

長時間口を開け続けるのは赤ちゃんにとって苦痛ですし、長く触れられるのも嫌がります。

したがって、ガーゼ磨きは素早く済ませるようにしましょう。

ガーゼ磨きから歯ブラシにステップアップ!赤ちゃん用の歯ブラシ選び

これまでに、0~1歳のガーゼ磨きの仕方やコツ、注意点について詳しくお話ししてきました。

赤ちゃんがガーゼ磨きに慣れ、歯が徐々に生え揃ってきたら、次は赤ちゃん用の歯ブラシにステップアップしていきます。

赤ちゃん用の歯ブラシは、歯磨きに慣れることが目的につくられていると同時に、安全面においてもしっかりカバーされています。

例えば、ブラシ部分をカミカミできるシリコン製であったり、のど突き防止機能がついていたりなど、安全性が考慮されている点が特徴です。

また、赤ちゃんが自分で握れるように、持ち手部分がやわらかい素材でつくられていたり、360度ブラシがついていたりするものもあります。

赤ちゃんが自分で磨く歯ブラシと、仕上げ用に磨く歯ブラシの2種類を準備することがおすすめです。

できる限り赤ちゃんにとってストレスのない歯磨きができるように、歯磨きの仕方だけでなく、歯ブラシ選びにも注目してみてください。

仕上げ磨きの仕方を押さえて楽しい歯磨きを

最後に、赤ちゃんの仕上げ磨きの仕方について詳しく見ていきましょう。

歯ブラシを使った歯磨きでは、ガーゼ磨きと同じように赤ちゃんの頭を膝の上に乗せ、リラックスできる体勢で行います。

まず、歯ブラシはペンを持つようなペングリップで軽く持ちます。

ペングリップはオーラルケアにおいて基本的な持ち方で、余計な力が加わえることなく、毛先を細かく動かすことができます。

歯の磨き方はゴシゴシと磨かず、軽く小刻みに振動させて1本1本やさしく磨いていきます。

前述したように、上唇小帯に歯ブラシが当たらないように、指で保護しながら磨いていくようにしてください。

また、歯磨きに夢中になりがちですが、あくまで慣れさせるための歯磨きでもあるため、声かけなどのスキンシップを忘れずに楽しい歯磨きを心がけてくださいね。

なお、うがいができない0~1歳の赤ちゃんには、ジェルタイプの歯磨き粉がおすすめされます。

ジェルタイプであれば、研磨剤・発泡剤が無配合なので、歯や歯茎への負担を排除しつつ、泡立ちの誤飲にも心配する必要はありません。

イチゴ味やブドウ味など様々なフレーバーがあるので、赤ちゃんの好みの味を探してみてください。

まずは歯磨きを慣れさせること!

歯が生え始めてきたら、まずはガーゼ磨きからスタートし、口の中を触れることに慣れさせてください。

「歯磨きをしないと!」と焦る方もいるかもしれませんが、赤ちゃんの成長に合わせ、ガーゼ磨きから段々に慣らしていき、歯ブラシにステップアップさせていきましょう。

また、歯の生え始めは、一度歯医者で検診してもらうと良いでしょう。

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