イヤイヤ期の2歳児!歯磨きを嫌がるときに試してほしいこと
歯磨き 2019.12.202歳の子供が歯磨きを嫌がる!イヤイヤ期とは
2歳くらいの子供は、歯磨きをしようとすると嫌がることが多いです。
泣いたり逃げたり、暴れたり、歯ブラシを噛んでしまったりするでしょう。
1~2歳くらいの幼児は「イヤイヤ期」に突入していて、ちょっとしたことでも拒否して泣くことがあります。
親にとっては苦しい時期ですね。
イヤイヤ期は、実は0歳ごろから少しずつはじまっていると言われています。
赤ちゃんのときはかわいらしかった泣き声がだんだんパワフルになり、自己主張も強くなって、2歳ごろには毎日のように激しく泣きわめくことも多いでしょう。
2歳にもなると行動範囲が広がり、食べられるものも増えます。
「やってみたいこと」と「できること」が一致しないことに戸惑ってイライラし、言葉で表現することもできず、感情が爆発してしまうようです。
本当にかわいい時期なのですが、イヤイヤ期真っ最中の子供を育てる親は、子供がすやすやと眠ったのを見てホッとすることもあるのではないでしょうか。
イヤイヤ期を乗り越えよう!2歳児にも歯磨きは大切
イヤイヤ期を乗り切るためには、子供のしていることに対して神経質になりすぎず、すべてを完璧にこなそうとしないほうがいいでしょう。
2歳くらいなら、正常な成長過程だと考えて割り切るしかないのです。
もしイライラが爆発しそうだったら、一人で抱え込まずに誰かに相談しましょう。
今はSNSなどで、「育児あるある」や「途中から育児の話になるポエム」などで、子育ての苦労話をネタにしてつぶやいている方もいます。
つぶやくことで、共感して反応してくれたりコメントをくれたりする仲間もいますので、ストレスを解消することができるかもしれません。
子供と2人きりの時間が長ければ、自分に休憩時間をあげてください。
イヤイヤ期がなかったとしても、子供といると気をつかい、自然と一生懸命になっています。
息抜きしないと、夜の歯磨きの時間にはエネルギーと心の余裕が残っていないかもしれません。
割り切ることが大切だとお話ししましたが、歯磨きを嫌がるからといって、全くやらなくてもいいというわけではないのです。
「乳歯はすぐに抜けるから虫歯になってもいいか」と思って歯磨きを怠っていると、後で後悔することがあります。
歯磨きを嫌がる子供にも頑張って磨かなければいけない理由
乳歯は、歯の表面にあるエナメル質が弱い歯です。
しかしながら、歯の神経はしっかりと通っています。
乳歯の虫歯が進行すると、歯の神経に到達して痛みを感じますし、小さい歯なので失われやすいでしょう。
幼いころに歯科で虫歯を治した経験があると、歯医者さんが怖くなってしまうこともあるようです。
また、乳歯のころに発生した虫歯菌は永久歯にも悪影響を及ぼします。
甘いおやつをあげることが多いなら、特に注意して歯のケアをしてあげるべきでしょう。
2歳ごろに虫歯になりやすいのは、奥歯の溝部分や前歯の裏、間の部分だと言われています。
1歳半くらいからは、そうした部分を特に注意して磨く必要があるでしょう。
3歳くらいからは奥歯のかみ合わせ部分、6歳くらいからは6歳臼歯を念入りに磨くことをおすすめします。
イヤイヤ期で歯磨きを嫌がるなら、一日一回、寝る前の機嫌のいいタイミングで磨くといいでしょう。
泣き続けたり暴れたりして、どうしても歯磨きさせてくれないときもあると思います。
叱りながら抑えつけて磨くと、歯磨きのことをさらに嫌いになるおそれがあるので、ガーゼや歯磨きシートなどで短時間、サッと拭き取る日があってもいいでしょう。
次の日、子供の気持ちが落ち着いたときに歯磨きをしてあげれば、すぐに虫歯になることはあまりありません。
歯磨きを嫌がるのは痛いからかも!?1~2歳からはじめたい仕上げ磨きのコツ
2歳くらいの子供が歯磨きを嫌がる理由のひとつに、「痛い」ということがあります。
・なんとなく気持ちが悪い
・じっとしていなければいけないのが嫌
・そんな気分じゃない
・自分でできる
といった理由もあるようですが、こうしたことは慣れてもらうしかありませんよね。
しかし、「痛い」ということに関しては、大人の仕上げ磨きの方法に問題があることもあるでしょう。
子供になるべく痛みを感じさせないような仕上げ磨きの方法をご紹介します。
まず、歯ブラシの持ち方はペングリップにしてください。
グーで握るのではなく、鉛筆を持つように指で持ち、強い力が入らないようにします。
一生懸命に磨こうとすると、つい力が入ってしまうこともあるので、この持ち方で磨くことをおすすめします。
はじめは奥歯のほうから磨いていきましょう。
前歯よりも奥の歯のほうが痛みを感じにくいからです。
子供が頑張ってくれるなら、一箇所20回くらいは磨けるといいですね。
「12345…」と数を数えて行うといいかもしれません。
そして、奥歯の頬側と内側を磨くのですが、歯の溝に歯垢が溜まりやすいので、歯ブラシを上下左右に小刻みに動かしましょう。
前歯は円を描くように磨くと歯垢がとれやすいです。
前歯の裏は、歯ブラシを縦に入れて外に汚れをかき出すイメージで行いましょう。
子供が痛がらない歯磨きのコツ
引き続き、2歳くらいの子供に歯磨きをするコツをご紹介します。
子供が嫌がる理由として「痛い」ということを挙げましたが、それは上唇小帯に歯ブラシが当たっているからかもしれません。
上唇小帯というのは、上の前歯の歯ぐきの、ちょうど真ん中に通っている筋のような部分です。
上唇を持ち上げると見えるかと思います。
そこが敏感なので、上唇小帯に歯ブラシが当たらないように注意しましょう。
歯ブラシを持っていないほうの手で子供の顔を支えつつ、上唇小帯を人差し指でカバーしながら磨くのがおすすめです。
また、唇が乾燥しやすい子供もいると思います。
親が唇を広げたときに、乾燥した唇が切れてしまうとかわいそうですよね。
唇を広げた際に痛がるようなら、仕上げ磨き前に唇にリップクリームを塗って保湿してからはじめてください。
先輩ママからのアイディア!歯磨きを嫌がる子供に試してみよう
やさしい磨き方で仕上げ磨きをしても嫌がるようなら、歯磨きの時間が楽しくなるような工夫をしてみましょう。
先輩ママたちが、ブログやSNSで公開しているアイディアを調べました。
●動画サイトで動画を見せながら磨く
歯磨きの歌や、面白い動画などを見せて気をそらしながら磨いてみてはいかがでしょうか。
2歳の子供にとって、スマホで見せる動画はワクワクするものです。
子供が気に入った歌があれば、親が覚えて一緒に歌ってあげるのも効果的です。
テレビの子供向け番組や、絵本なども使って、「歯磨きはみんなやってる!簡単!大事!」と教え込むのもいいでしょう。
●家族の協力で楽しい時間に
歯磨きをするときに、おおげさなくらいに明るく褒めると、子供もいい気分になって磨かせてくれることがあります。
歯磨き担当ではない家族がいたら、「褒める担当」として協力してもらいましょう。
●ぬいぐるみや人形に協力してもらう
ぬいぐるみや人形を使って劇をはじめて、楽しい雰囲気を演出してみましょう。
子供にとって大切なぬいぐるみは兄弟、友達のような存在だということもあると思います。
その存在が楽しそうに歯磨きされていたら、「自分も磨いてもらおうかな」と気分が変わることもあるでしょう。
口を開けられるパペット人形もあるので、活用してみてください。
●変顔をして笑わせる
笑って口を開けた隙に磨き始めてみましょう。
●親の口も磨いてもらう
磨き合いっこをすることもできます。
「喉を歯ブラシで突かれないか」「唾液が垂れないか」というストレスに耐えられる日には、子供に親の歯を磨いてもらいながら、仕上げ磨きをしてみましょう。
「しっかり仕上げ磨き」に慣れてもらおう
2歳くらいのころは、まだ簡単な仕上げ磨きでも虫歯になるリスクは低いでしょう。
甘いジュースやお菓子を頻繁に、欲しがるだけ与えているとなると話はちがってきますが、そうでなければ一日くらいは歯磨きできない日があっても問題ないといえます。
ここでご紹介したアイディアを参考にして、歯磨きに取り組んでみてください。