重曹が歯磨きに使える!?方法・効果・注意点について

歯磨き 2019.12.18
料理やお掃除などさまざまなことに活用できる重曹は、万能のアイテムとして知られていますね。 そんな重曹ですが、実は歯磨きにも使用できることをご存知でしょうか。 ここでは、重曹歯磨きの方法や効果、注意点などをまとめました。

さまざまな方法で活用される重曹!口に入れても大丈夫なの?

重曹は実にさまざまな方法で活用されていますね。

ベーキングパウダーのようにお菓子を膨らませたり、お掃除では頑固な汚れを落としてくれたりします。

そもそも、この重曹はどのような成分でできているのでしょうか。

重曹は正式名称にすると「炭酸水素ナトリウム」になります。

簡単にいうと、食塩を電気分解して、それに二酸化炭素を加えたものが重曹です。

そして、この重曹は大きく分けると「食用」と「工業用」に分けることができます。

食用は、不純物が少なくきめ細かい仕上がりで、製造過程でも衛生面がきちんと管理され、安全基準を満たしています。

そのため、口に入れても問題はないでしょう。

一方で、工業用は不純物が多くキメが粗いため、主にお掃除に使用されます。

また、より汚れが落としやすくなるように、ほかの添加物を加えていることも多く、食べることはおすすめできません。

歯磨きに重曹を使用するときは、必ず食用のものを選ぶようにしましょう。

食用の重曹は安いうえ、スーパーなどでも手軽に入手することができます。

重曹を使った歯磨きの方法

料理やお掃除に活用される重曹ですが、実は歯磨き粉としても使用することができます。

ここからは、重曹歯磨きの手順や方法をお伝えしていきます。

●重曹歯磨きの手順

①重曹大さじ1杯を小さな容器に入れる

重曹を大さじ1杯、小さな容器に移し替え、その中に水を数滴入れて混ぜます。

このとき、歯磨き粉程度の硬さを目安にペースト状にしてください。

②優しく歯を磨いていく

重曹のペーストができたら、歯ブラシにつけて優しく磨いていきます。

重曹は研磨作用が高いため、優しい力で歯磨きを行いましょう。

また先述したように、重曹は食塩を電気分解して、それに二酸化炭素を加えたものです。

そのため、重曹で歯を磨くとしょっぱさを感じるでしょう。

重曹の塩気が苦手という方は、塩気を和らげるために、ハッカ油を混ぜて使用してみてください。

③うがいをする

最後にうがいをしていきますが、重曹はしょっぱいため、うがいはしっかりと行いましょう。

目安としては、およそ10回程度うがいをします。

重曹歯磨きの効果

重曹で歯を磨くとさまざまな効果を得ることができます。

ここでは重曹歯磨きの効果を見ていきましょう。

●歯が白くなる

重曹は非常に高い研磨力があります。

重曹を歯磨き粉代わりに使用すると、重曹が持つ研磨作用により歯の着色を落とし歯が白くなったように感じることがあります。

●虫歯予防

重曹はアルカリの性質を持つため、虫歯予防にも効果が期待されています。

なぜ、アルカリ性が虫歯予防に効果があるのかというと、虫歯の原因の1つが酸によるものだからです。

重曹歯磨きをすることで酸性を中和し、口内をアルカリ性に傾ける作用が働くと考えられています。

●口臭を抑える

口内が酸性に傾くと、口臭の発生の原因になります。

重曹でアルカリ性に傾けることで、ニオイの原因となる酸性を中和し口臭を抑える効果が期待できます。

重曹歯磨きはお金もかからずに手軽にできる方法です。

しかし、重曹歯磨きにはいくつか注意すべき点がありますので、お伝えしていきます。

重曹歯磨きの注意点について

重曹で歯を磨くと、さまざまな効果がありますが、一方で注意点もいくつかあります。

ここでは、重曹歯磨きの注意点をお伝えしていきます。

・歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがある

実は、重曹は市販されている歯磨き粉に含まれる研磨剤に比べると、粒子が粗く大きいため強い力で歯を磨いてしまうと、歯や歯茎を傷つけてしまう恐れがあります。

そうなると、かえって歯に汚れが付着しやすくなる可能性が考えられるでしょう。

またそれだけでなく、歯のエナメル質までも削り取ってしまう可能性もあります。

歯のエナメル質は、歯の白さを保ったり、虫歯になりにくくしたりする効果があります。

エナメル質は、一度傷ついてしまうとなかなかもとに戻すことは難しいので、磨くときは力加減に注意してください。

・連日の使用は避ける

また、重曹は研磨作用が高いため、連日使用するのもおすすめできません。

重曹歯磨きをするときは、いつも使用している歯磨き粉で磨いても歯の着色が落ちない場合などです。

あくまでも、着色を落とすことを目的とし、多くても一週間に1回程度の使用を目安にしたほうがよいかもしれません。

重曹を使って歯磨きをするときは、上記の方法を守り、歯や歯茎に負担を与えないように注意してください。

重曹歯磨きにホワイトニング効果はある?

重曹で歯磨きを行うと、歯の着色汚れが落ち、歯が白くなったように感じることがあります。

そのため、「重曹歯磨きはホワイトニング効果がある」と思われる方も多いようです。

しかし実際は、重曹は歯そのものを白く見せるホワイトニング効果はありません。

そもそも歯を白く見せるホワイトニングは、ホワイトニングの成分に含まれる物質(過酸化尿素や過酸化水素)により、着色汚れを無色透明に分解することで歯を白く見せます。

またそれだけでなく、エナメル質表層の構造を変化させることで、光を乱反射して歯を白く見せるのです。

重曹歯磨きは、重度の着色を落とすのには効果が期待できる方法ですが、ホワイトニング効果は期待できないと考えてください。

歯を白くしたいとお考えの方は、歯科医でのホワイトニングを検討することをおすすめします。

重曹に比べると費用は高額ですが、高い効果と確実な安心感があります。

気になる方は、かかりつけの歯医者に行き、費用などを聞いてみるとよいでしょう。

重曹うがいもおすすめ!方法は?

ここまで、重曹歯磨きの効果や方法などをご紹介してきましたが、重曹でうがいをするだけでもさまざまな効果が得られるといわれています。

最後になりますが、重曹うがいの方法や効果などをお伝えしていきましょう。

●方法

コップ一杯に水またはぬるま湯を入れます。

そこに、小さじ一杯(約5g)の重曹を入れしっかりと溶かします。

重曹水ができあがったら、口に含み1分ほどゆすぎます。

●効果

重曹うがいの効果としてまず挙げられるのが、虫歯の予防です。

これは前にもお伝えしたように、重曹によるアルカリ性が酸性を中和させるためです。

また、重曹うがいをすることで歯垢が剥がれやすくなる効果も期待できます。

さらに、口臭予防や口内炎などの粘膜の痛みを和らげる効果もあるようです。

重曹うがいは重曹歯磨きと同様、手軽に行うことができますから試してみてください。

重曹歯磨きは使用方法を守り適度に行おう

重曹歯磨きには、虫歯や口臭予防などの効果が期待できますが、いくつか注意しなければならない点もあります。

重曹は大変研磨作用の強い物質ですので、やり過ぎたり、強い力で歯を磨いたりすると歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があります。

多くても週に1回を目安にしてくださいね。

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