歯磨き+デンタルフロスで虫歯予防!使い方や使用頻度は?
歯磨き 2019.12.04デンタルフロスってどんな商品?
まずは、デンタルフロスとはどのような商品なのかをご紹介していきます。
●デンタルフロスとは?
デンタルフロスは、合成繊維や絹の糸を使用したもので、歯間に詰まった歯垢を除去するための商品です。
通常、歯ブラシは先端に束ねられた繊維によって広い範囲で効率的に歯を清掃することができます。
一方、デンタルフロスは歯と歯が隣接している場所などの、歯ブラシの毛先では行き届かない隙間部分を清掃することを目的としています。
実は、どんなに歯磨きを行う頻度が高くても、歯ブラシで取り除くことができる歯垢は50~70%程度といわれています。
ところが、歯ブラシとデンタルフロスを併用することで、歯垢除去率をなんと約90%まで高めることができるというデータもあるそうです。
このことからデンタルフロスは、歯ブラシでは除ききれない部分の歯垢を除去することができるといえます。
歯垢を除去することは、虫歯や口臭などを予防することにも繋がります。
これまでデンタルフロスを使用したことがない、という方は歯磨きと併せてデンタルフロスを使用してみてはいかがでしょうか。
歯磨き+デンタルフロスで健康な歯!デンタルフロスの種類
先ほどお伝えしたように、歯磨きと併せてデンタルフロスを使用することで、虫歯や口臭などの口内トラブルを予防する効果が期待できます。
しかし、デンタルフロスにはいくつかの種類があり、効果も異なります。
ここでは代表的なものを2つ挙げていきます。
・ホルダータイプ
一般的に普及しているのが、このホルダータイプです。
持ち手がついているため、デンタルフロス初心者や小さい子供でも使いやすい形状です。
そしてホルダータイプには、F型とY型、2つの形状がありますが、F型は前歯をフロッシングしやすく作られており、Y型は奥歯をフロッシングしやすく作られています。
場所によって使い分けてみましょう。
・糸巻き(ホール)型
糸巻きタイプのデンタルフロスは、文字通り糸巻きで束ねたものです。
自分で長さ調節を行い、フロスをカットして使います。
指に巻きつけて使うため、少々コツがいりますが、ホルダータイプに比べてコスパに優れてます。
ホルダータイプに慣れてきたら、糸巻きタイプに挑戦してみるのもよいでしょう。
ほかにもデンタルフロスには、歯間部になめらかに挿入できるよう、フロスにワックスコーティングが施されたものや、虫歯を予防するためのフッ素加工がされているものもあります。
ここまで簡単にデンタルフロスについてご紹介してきましたが、続いては、デンタルフロスの使用頻度や使い方についてお伝えしていきます。
歯磨きと併せてデンタルフロスを使おう!使用頻度は?
歯磨き後、鏡で歯を見ると一見綺麗に見えるかもしれません。
しかし実際には、歯間の間には歯垢が溜まっていることがほとんどです。
歯垢が溜まったままですと、虫歯菌が増殖したり口臭が発生したりする可能性が考えられます。
そのため、デンタルフロスは毎日の頻度で行うのがおすすめです。
毎日のデンタルフロスを習慣にすることで歯垢が硬くなるのを防ぎ、口内トラブルを防ぐことに繋がります。
また、デンタルフロスを行うタイミングは、朝昼夜のうち、特に夜に行うのがよいといわれています。
人は寝ている間に唾液の分泌が減るため、口内の洗浄作用が低下します。
そうすると、細菌が増殖しやすくなり、虫歯などの口内トラブルのリスクを高めることになります。
寝る前のデンタルフロスで歯垢を取り除いてあげることで、雑菌の増殖を抑え、さまざまな口内トラブルを予防することに繋がるのです。
デンタルフロスが毎日できない人はどのくらいの頻度を目安に行う?
ここまでお伝えしたように、歯磨きと同様、デンタルフロスは毎日行うのが理想的です。
しかし、外出先であったり、忙しかったりするとデンタルフロスを毎日行うのが難しいという方もいらっしゃるかもしれません。
デンタルフロスを毎日できない方は、最低でもどのくらいの頻度で行えばよいのでしょうか。
●最低でも2日~3日に1回
デンタルフロスが毎日できないという方は、少なくとも2日~3日に1回の頻度で行うことをおすすめします。
というのも、歯間に詰まった歯垢は2~3日で歯石になってしまうためです。
歯垢のうちはデンタルフロスでも簡単に落とすことができますが、歯石になってしまうとなかなか落とすことができません。
虫歯などを防ぐためにも、デンタルフロスを面倒と思わずに、最低でも2日~3日に1回は行うように心がけましょう。
デンタルフロスは使用頻度と使い方が大切!
前項では、デンタルフロスの使用頻度が大切だとお伝えしましたが、使い方も大切なポイントです。
ここからは使い方のポイントをお伝えしていきます。
デンタルフロスの目的は、歯間に詰まった食べかすを取ることではありません。
歯磨きでは取り除くことができない、歯と歯が隣接し合う歯表面についた歯垢を取ることが本来の目的です。
そのため、歯と歯に詰まった汚れを取るだけでは本当のケアにはならないのです。
デンタルフロスの使用ポイントとしては、「フロスの方向を変えながら歯の表面をこする」ことです。
まず、デンタルフロスを歯間の間に入れますが、このとき勢いよく入れ込むと歯茎が傷ついて出血する恐れがありますので、ゆっくりと挿入してください。
そして、ときどきフロスの角度を変えながら、歯の表面についた歯垢をノコギリを使用するようにゆっくりと動かしながらこすり落としていきます。
また、奥歯は歯磨きの際にも磨き残ししやすい場所であるため、よりケアが必要な場所です。
そのため、奥歯はより念入りにデンタルフロスでお掃除を行うとよいです。
この手順で、歯間全ての隙間をお掃除していきましょう。
デンタルフロスは歯磨き前と歯磨き後どちらで行う?
前項までのお話で、デンタルフロスの使用頻度や使い方について理解できたと思います。
では、デンタルフロスを使用する際、歯磨き前と歯磨き後、どちらで行うのがよいのでしょうか。
結論からいいますと、歯磨き前をおすすめします。
デンタルフロスを歯磨き前と歯磨き後で使用し比べたとき、歯磨き前にデンタルフロスを使用したほうが洗浄効果が高くなったとの調査結果もあるようです。
これは、フロスのフロッシングにより、歯間に詰まった歯垢と細菌を解きほぐす効果があるためとされています。
つまり汚れを解きほぐすことで、歯磨きの洗浄効果をより高められたのではないか、と考えられているのです。
また、歯磨き後はあまりうがいをしないほうがよいともいわれています。
これは、歯磨き粉に含まれるフッ素を長く口の中に留めておくためです。
歯ブラシ後にデンタルフロスを使用すると、うがいの回数が自然と増えてしまうため、フッ素効果が減少してしまいます。
これらの点から考えると、歯磨き前にデンタルフロスを使用したほうがよいと考えられます。
歯磨きと併せてデンタルフロスを使おう!
デンタルフロスは、歯ブラシでは取り除くことができない歯垢を取り除き、虫歯や口臭を予防する効果が期待できます。
また、デンタルフロスにはいくつかの種類がありますが、はじめて挑戦する方は柄がついているホルダータイプが使いやすくおすすめです。
デンタルフロスを習慣化して、健康な歯を維持していきましょう。