夜の歯磨きが原因?口臭が発生する原因と予防・改善方法とは
歯磨き 2019.11.23夜だけの歯磨きだから臭う?口臭の原因とは
虫歯を防ぐためには、一日に1~2回、時間をかけてしっかりと歯磨きを行うことが重要だと言われています。
夜だけ磨く方もいれば、一日3回磨く方もいます。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシで汚れを落とすこともありますね。
しかし、歯磨きで防ぎたいのは虫歯だけでなく、口臭も含まれるでしょう。
口臭は、「腐敗臭」「金属臭」「アンモニア臭」「甘酸っぱい臭い」など様々ですが、臭いによって対処が異なります。
まずは口臭の原因を突き止めてから対処していきましょう。
〈口臭の原因〉
●バクテリア
口内のバクテリアが繁殖すると、揮発性硫黄化合物などが生まれて口臭が発生します。
バクテリアが繁殖する原因は、
・磨き残し
・ドライマウス
・脱水症状
・睡眠不足
・ストレス
・緊張
などが考えられます。
寝起きや空腹時などに口臭が強くなりやすいのは、バクテリアが関係していると言えるでしょう。
●食べ物
ニンニクやニラなどの香りが強い食べ物を食べると、一時的に口臭が発生することがあります。
消化されれば臭いが消えますが、歯の隙間に食べカスが挟まっていて、それが臭いの原因になることもあります。
夜と朝に歯磨きしても口臭がとれない!歯磨きで改善しない口臭
前述した口臭の原因は「生理的口臭」と呼ばれ、歯磨きをしたり食事をしたりすれば、おさまることが多いです。
夜に歯磨きをしても、寝起きに息が臭うケースはめずらしくありませんが、歯磨きをすれば対処できます。
しかし、歯磨きや飲食では防げない口臭もあります。
歯石や舌苔、歯の詰め物の不具合などが原因で臭うこともあるのです。
口の中のトラブルだけで口臭が発生するとも限りません。
したがって、口の中をキレイにしても口臭が気になる場合は、歯科だけでなく内科に行って原因を調べてもらいましょう。
また、女性の場合は、女性ホルモンの変化によって口臭が発生することもあります。
女性の唾液腺は、ホルモンの分泌量に左右されます。
たとえば下記のような時期には、ホルモンバランスが崩れて口臭が発生しやすくなるでしょう。
・生理前~生理中
エストロゲンが減る時期に口臭が起こりやすくなると言われます。
・更年期
閉経前後の更年期には、女性ホルモンが急に減ることで口臭が発生しやすくなります。
・妊娠
エストロゲンなどの女性ホルモンが増えると、口の中の菌が活発に働くようになり、口臭が出ることもあります。
・ダイエット
過度なダイエットも口臭の原因のひとつです。
夜の歯磨きだけで朝臭わない!?話題になった歯磨き粉
口臭の原因のひとつとして、「バクテリアの繁殖」を挙げましたが、これを抑制できる歯磨き粉が注目されています。
それは、「目覚めてすぐキスできる」をコンセプトに販売されている「デンティス」です。
夜に歯磨きすれば起床後も臭わないというのは、魅力的ですよね。
デンティスは、世界40ヵ国で販売されていて、モンドセレクション国最優秀品質賞を受賞し、その出荷数は累計3,000万本を超えています。
バクテリアの繁殖を防止するために、下記の9種類の有効成分を配合しています。
・ミルラ
・ラタニア
・セージ葉
・カミツレ花
・ウイキョウ果実
・アセンヤクノキ
・アニス果実
・カンゾウ根
・カシス樹皮
硫黄化合物の臭いを抑えるためにシクロデキストリンも配合しています。
また、キシリトールやシリカ、安定型ビタミンC、ホワイトニング成分なども含まれています。
デンティスにはチューブタイプとポンプタイプがあり、歯ブラシとセットの携帯用歯磨き粉や、オーラルリンスなども販売されています。
「チューブが開けにくい」「歯が白くなる効果は感じなかった」という口コミもありますが、やさしいミント味や使用後のツルツル感が高評価です。
口臭を防ぐために見直すこと
くり返しになりますが、朝と夜に歯磨きしても口臭が続く場合には、根本的な原因を突き止めてから対処法を決めることをおすすめします。
専門的な知識がある、歯科医や内科医に相談して改善していきましょう。
また、口臭予防、改善につながる方法として、下記の点を見直してみてください。
○舌が白っぽくなっていないか
健康な状態なら舌は赤みがかっています。
舌の状態を正確に診断できるのはプロだけですが、自分でも鏡を見てチェックしてみましょう。
白っぽくなっていたら舌苔が溜まっていると思われます。
ガーゼなどの柔らかい布でソッと拭って落とせるか試してみてください。
あくまでも、やさしく行うことに注意してください。
○胃腸に負担がかかる食生活を送っていないか
刺激の強い食べ物や飲み物を頻繁に摂っていると、胃腸に負担がかかります。
口臭の原因は、口の中だけでなく胃腸が原因ということもあるので、お腹を労わる食生活を心がけてください。
○朝食は食べているか
お腹が空いている時間が長いと、だ液の分泌量が低下すると言われています。
できるだけ3食、決まった時間に食べるのがおすすめです。
ただし、「菓子パンひとつ」や「ゼリー飲料ひとつ」などの食事だと、口臭予防にはつながらないでしょう。
口臭予防のために自問自答!
引き続き、口臭予防のために見直したいことについてお伝えします。
○よく噛んで食べているか
噛むことで、だ液の分泌量が増えると言われています。
噛む回数を増やすために、キノコ類や根菜、肉などをバランスよく食べましょう。
玄米もおすすめです。
ガムを噛むのも、口臭対策として効果的な場合があります。
○水やお茶を十分に飲んでいるか
こまめに水やお茶を飲むことで、口の中が乾燥するのを防ぐことができます。
特に、緑茶には殺菌作用があると言われていますので、積極的に摂るといいですね。
ジュースやスポーツドリンクなど糖分を含むものは虫歯になりやすいので、毎日のように飲むのは止めたほうがいいです。
○疲れやストレスが溜まりすぎていないか
口臭の原因の項でお伝えしたように、疲労やストレスも口臭を引き起こす要因と言えますので、溜まりすぎないようにしましょう。
特に寝不足は体に大きな負担となりますので、夜の睡眠を大切にして、体を労わってあげてください。
次項では、歯磨き以外にできる口臭予防方法についてご紹介します。
口臭予防におすすめの商品・口臭のセルフチェック方法
○デンタルフロスで歯の隙間の汚れを取り除く
デンタルフロスは、糸だけのものとホルダータイプがあります。
慣れない方が使いやすいのはホルダータイプだと思いますが、糸だけのタイプも自由に動かしやすいのでおすすめです。
口臭は、歯ブラシでの歯磨きでは落とせなかった、細かい隙間の汚れが原因で発生することもあります。
一日に何回もデンタルフロスを使う必要はありませんが、歯に何か詰まった感じがするときや、夜寝る前の歯磨きの仕上げに使うといいでしょう。
使い方の注意点としては、
・歯ぐきではなく歯をこするようにする
・使い捨てで使う
・やさしく動かす
・使用後にぶくぶくうがいをする
などです。
○マウスウォッシュを使う
抗菌機能があるマウスウォッシュを使うことで、口の中を清潔な状態にして臭いをおさえましょう。
独特の辛みが苦手なら、低刺激タイプを使ってみてください。
〈口臭のセルフチェック〉
最後に、口臭を自分で確かめる方法をご紹介します。
・手をなめて乾くまで待ち、においをかいでみる
・ビニール袋に息を吐いてから、においを確かめる
・使ったデンタルフロスをかいでみる
・スプーンをなめて乾くまで待ち、においをかいでみる
こうした方法なら、ただ息をはいてそれをかぐよりも、口臭に気が付きやすいでしょう。
口臭は原因別に正しく対処
口臭の原因は、歯磨きだけにあるのではないので、原因を突き止めて正しく対処しましょう。
夜に歯を磨くだけで口臭が防げる方もいますが、朝昼夜に磨いてデンタルフロスなどを活用しても、臭いがとれない方もいます。
原因は口の中だけに限らないので、内科で相談したり、生活習慣を見直したりして対処してみてください。