ミョウバンをお風呂に入れて体臭解消!入れるときの量は?

ミョウバン 2019.07.21

ミョウバンと聞くと、漬け物の色付けやお菓子の膨張剤として使用するのを想像しますが、お風呂に入れてスッキリとした爽快感を楽しむ人も少なくありません。

ミョウバンにはどのような効果があるのでしょうか。

そのほか、ミョウバンの適切な使用量、安全性などについてもご説明します。

ミョウバンとは?お風呂で使うミョウバン水の分量

ミョウバンは明礬と書きます。

ミョウバンはスーパーなどで売られていますのでご存知の方も多いと思いますが、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、アルミニウムなどの金属が結合した、無色透明の結晶体です。

自然界にも存在しており、わたしたちに近いもので言えば湯の花でしょうか。

別府にある明礬温泉が有名ですね。

さて、そのミョウバンの使用方法ですが、「そのままお風呂に入れるの?」と初めて使用する人にとっては、使用方法が分からないのも無理はありません。

ミョウバンは、焼きミョウバン、ミョウバン末と記載され、食品添加物のコーナーで売られていますので、まずは、そのミョウバンを手に入れましょう。

ちなみに、お風呂に入れる場合ですが、ミョウバンそのものをお風呂に入れるのではありません。

まず、ミョウバン水をつくらなければなりません。

作り方は、水1.5l、焼きミョウバン50gを蓋のある容器に入れて混ぜ合わせ、2~3日放置すれば完成です。

透明になったミョウバン水をお風呂に入れますが、1回のお風呂に最適な量は20~50ccが目安です。

多すぎても少なすぎても消臭効果が薄れますので、量にはご注意ください。

ミョウバン原液のつくり方!基本の分量

ミョウバンのもつ消臭作用は、かのクレオパトラが生きた時代から重宝されていたそうです。

当時は出かける前や誰かに会う前にミョウバンを肌に塗る、またミョウバン風呂に入り体臭をケアしていたとの記述が残っているとも言われています。

そんな古い時代からミョウバンが日常的に使用されていたことを考えますと、当時の人たちの英知には驚愕されますね。

当時どのような方法でミョウバンを用いたかは不明ですが、現代を生きるわたしたちがお風呂で使うには、ミョウバン原液をつくり、そのミョウバン原液に水を加える方法が一般的です。

用意するものは、焼きミョウバン50g、水道水を1.5l、空のペットボトルです。

水道水と焼きミョウバンの量を間違えないようにしてください。

綺麗に洗い乾かしたペットボトルに水道水1.5l、焼きミョウバン50gを入れ、蓋をして軽く上下に振り混ぜ合わせます。

直射日光の当たらない場所に2~3日ほど保管しますが、できれば1日数回は上下に振り、中身を混ぜ合わせておきましょう。

ミョウバンが溶けると透明になりますが、それが出来上がりのサインです。

ミョウバン原液には保存料などが配合されていませんので、必ず冷蔵庫で保存してください。

ミョウバン原液とミョウバン水の量について

ミョウバン原液はそのまま使用してはいけません。

特に肌の弱い人、敏感肌の人には刺激がきつく、直接肌につけるとピリピリとした痛み、赤みが発生する恐れがありますので注意が必要です。

原液の量は10倍に薄めて使用するのが、基本です。

この薄めたものを、一般的にはミョウバン水と呼びます。

ミョウバン水のつくり方は、原液10ccの場合は水道水100ccを、原液20ccの場合は水道水200ccを入れて薄めるだけです。

このミョウバン水をスプレー容器に入れると、ワキや足、背中などに吹きかける消臭スプレーとして、玄関やリビングなどの部屋にスプレーしても問題ありません。

高い消臭効果が見込めますので、ペット、汗臭、家族の体臭など、気になる臭いをスッキリと消してくれます。

ミョウバン風呂に使用する時は、お湯をためた浴槽にミョウバン水20~50ccを入れて、軽くかき混ぜます。

夏場など、汗の臭いが気になる季節はミョウバン風呂に錆びていない10円硬貨を数枚入れましょう。

10円硬貨の銅イオンの働きで殺菌力が更にアップし、汗臭、体臭をさっぱりと落としてくれます。

重曹とミョウバンをお風呂で使う!違いはあるの?

重曹とミョウバンは似た性質をもつためよく比較されますが、どのような違いがあるのかご存知でしょうか。

例えば、お風呂です。

まず重曹ですが、アルカリ成分を含んでいる重曹を入れるとアルカリ温泉が体験できます。

アルカリ温泉には体臭に含まれる酢酸を中和する作用があり汗の臭いをスッキリと落としてくれる、また、かかとやひじなどの古くなった角質をやわらげてくれる効果に期待できます。

対して、ミョウバンは水に溶けると酸性になるという性質をもちます。

臭いは肌の表面に付着した雑菌が汗の成分を分解することによって発生しますので、肌が酸性であれば雑菌の繁殖が抑えられ、臭いを抑えることができます。

重曹とミョウバン、どちらも消臭効果があることが分かって頂けたと思いますが、ひとつ注意しなければならないことがあります。

重曹の利用についてですが、重曹のもつ高い洗浄力が皮膚をアルカリ性に変えてしまうことがあります。

皮膚にはさまざまな常在菌がおりますが、中にはアルカリ性を好む常在菌も潜んでいます。

皮膚がアルカリ性になることで繁殖を増加させてしまうと、更に臭いがきつくなることもあります。

重曹、ミョウバンをお風呂に入れる際は使用量を守った上で、適切に使用することをおすすめします。

ミョウバン風呂は危険?!

ミョウバン風呂で体臭対策になることをお伝えしてきましたが、ネットには「ミョウバン風呂の危険性」に関する口コミがあります。

そこで、ミョウバン風呂が危険だとされている理由を調べてみました。

まず、ミョウバン風呂に使用されている焼きミョウバンですが、主成分は硫酸アルミニウムです。

硫酸アルミニウムは長期間摂取し続けると、記憶力の減退や皮膚の弾力低下、シワの増加など、わたしたちの身体に悪影響を及ぼす恐れがあるため、そのことを問題視している著名人も少なくありません。

また、アルミニウムが脳にたまるととある病の発症の原因になるため、アルミのお鍋はおすすめできないという趣旨内容をメディアで取り上げられたこともありました。

この2点を考えますと、ミョウバン風呂は危険性を含み、毎日のお風呂には使用しない方が良いのかもしれません。

そのため、体臭対策にミョウバン風呂を取り入れる場合は使用方法、使用量を守りましょう。

過度な使用は、直接身体への危険を伴う可能性も否めませんので注意してください。

ミョウバンはニキビに良い!こんな噂も

「ミョウバン風呂に入るようになって、ニキビ肌に悩むことが少なくなった」という口コミもあります。

昨今、男女関係なく、ニキビに悩む人が増えています。

特に、繰り返す大人ニキビは治りが遅く、その分肌を悪化させやすいためデコボコ肌になる人も少なくありません。

なぜ、ミョウバンがニキビに良いと言われているのでしょうか。

その答えは、収れん、殺菌作用にあります。

ニキビの主な原因は、皮脂量の過剰な分泌です。

肌をしっとりした状態に保つためにはある程度の皮脂が必要になりますが、過剰に分泌されると毛穴が詰まり、それがニキビを発生させる原因にもなります。

その皮脂をコントロールしてくれるのが、ミョウバン風呂の収れん作用です。

また、ニキビの原因菌であるアクネ菌は酸性を苦手としています。

このことから、水に溶かすと酸性になるミョウバンがアクネ菌を殺菌し、ニキビを軽減してくれるというわけです。

ニキビ肌に悩む人は、一度ミョウバン風呂を体験してみてはいかがでしょうか。

また、ミョウバン風呂の肌は乾燥しているので、化粧水や乳液で保湿ケアしてあげましょう。

ミョウバン風呂は分量が大切!

発色剤、かんすいなど、さまざまな場所で利用されるミョウバンは、スーパーなどで100円前後という安価な価格で売られています。

ミョウバンをミョウバン風呂として使用する時は、水、ミョウバンの分量に注意してください。

体臭ケアで話題を呼んでいるミョウバン風呂ですが、より効果的なものにするには準備段階に気をつける必要があります。

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