歯ブラシの種類を知ろう!特殊なヘッドで小さい隙間も綺麗に
歯ブラシ 2018.10.15歯ブラシの毛先の種類
歯ブラシの毛先の形状には、それぞれの狙いに応じて、いくつか種類があります。
ここでは、大きく三つに分けてご紹介します。
一つ目は、毛先がギザギザとした形をしている歯ブラシで、山形や山切りカットなどと呼ばれるものです。
この歯ブラシは歯と歯の間の谷間にブラシが入り込むことを狙ったタイプです。
二つ目は、毛先が平らに揃えられている歯ブラシで、もっともスタンダードな歯ブラシと言えるものです。
毛先が平らになっていることで、歯に当たったときに均等な圧力で磨くことができます。
三つ目は、歯間ブラシのように、歯と歯の間の小さい隙間にブラシが入り込むことを狙った歯ブラシです。
この歯ブラシは毛先が二段になっていて、飛び出している方の毛先を隙間に入り込ませて、歯間の汚れを落とすように作られています。
このように、歯ブラシは毛先の形状だけでもさまざまな違いがあります。
そのうえ、ブラシに使われている毛の材質やヘッド部分の大きさでも違いがあります。
それでは次は、ブラシの毛の違いについてお伝えします。
歯ブラシの毛の種類
現在市販されている歯ブラシは、ナイロン製の毛を使用したものが一般的ですが、使用されている毛によっても種類があります。
たとえば、毛の先端が非常に細いタイプのブラシには、PBTという素材が使用されているものがあります。
PBTは吸水性がとても低いため、水に濡れても性能に変化がなく、乾きやすいのが特徴です。
また、弾力性や耐久性があり、コシが強いことも特徴です。
一方、もっとも広く使われているナイロンはどうでしょうか。
ナイロンは、PBTよりは少しだけ吸水性があり、水に濡れると少しやわらかくなります。
ですが、弾力性や耐久性、コシはPBTと同様に十分にあります。
ほかには、動物の毛を使用した歯ブラシもあります。
動物の毛は化学繊維と比べてやわらかいものが多く、歯茎に優しいのが特徴です。
しかし、吸水性が高く乾きにくいため、しっかりとした管理が必要になります。
そのうえ、動物の毛はタンパク質でできていることにも留意しなければなりません。
それは、歯磨きの際に毛が摩擦されることで、口の中に小さい毛の破片が残ってしまうと、歯周病などの原因になる可能性があると言われているからです。
これで、ブラシの材質による歯ブラシの違いはお分かりいただけたと思います。
では、次は歯ブラシのヘッド部分の大きさの違いについて考えます。
歯ブラシのヘッドは小さい方がいい?
歯ブラシを選ぶ際には、歯ブラシのヘッド部分の大きさについても忘れてはなりません。
歯ブラシのヘッドは大きいものから小さいものまでさまざまです。
一般的には、ヘッドが小さい歯ブラシが良いと言われています。
では、ヘッドが大きい歯ブラシはどうなのでしょうか。
ヘッドが大きい歯ブラシは一度に広い面積を磨けるため、短い時間で歯磨きをすることができ、とても便利に感じられます。
その反面、奥歯や細かいところなどにブラシを当てづらく、磨き残しが多くなりがちです。
一方、ヘッドが小さい歯ブラシは、狭いところにも入り込みやすく、奥歯や細かいところまでブラシを当てやすいため、磨き残しを少なくすることができます。
しかし、一度に磨ける面積が小さいため、歯磨きには時間がかかります。
したがって、磨き残しを少なくするためには、小さいヘッドの歯ブラシで時間をかけて歯磨きをするのが良いでしょう。
おすすめの小さいヘッドの歯ブラシ
ヘッド部分の小さい歯ブラシの方が、細かいところまで磨きやすいというのは先述した通りです。
その分、歯磨きに時間はかかりますが、虫歯などのトラブルを防ぐためには、小さいヘッドの歯ブラシを使って磨き残しをなくした方が良いでしょう。
そこで、ここではおすすめの歯ブラシをご紹介します。
【ライオン:クリニカアドバンテージ ハブラシ 3列超コンパクト】
この歯ブラシはヘッドが小さく、奥歯や細かいところまでしっかりと磨くことができます。
また、毛の硬さは2種類あり、自分の歯茎や歯の状態に合わせて選ぶことができます。
【Ciメディカル:Ci201/202/203/206】
この歯ブラシは歯科医院専用商品ですが、ウェブ上から購入することもできます。
コンパクトなヘッドで、口の中で細かく動かすことができ、磨き残しを少なくするのに適しています。
そして、こちらは毛の硬さが4種類あり、さまざまな人の口腔状態に合わせることができます。
ちなみに、Ci201から順に数字が上のものほど毛がやわらかくなっています。
ふつうの硬さなのは、Ci202なので、歯茎が弱っているなどの不安がない方にはこちらをおすすめします。
もっと小さい特殊なヘッド!その名はタフトブラシ!
皆さんはタフトブラシというものをご存知でしょうか?
タフトブラシとは、ブラシヘッドがとても小さい特殊な形をしていて、普通の歯ブラシでは磨きにくいところを磨くための歯ブラシです。
たとえば、歯と歯の間や歯と歯茎の間、さらには奥歯の裏や矯正器具の周りなどの汚れを落とすために使います。
このタフトブラシと普通の歯ブラシを併用して歯磨きをすることで、磨き残しをさらになくすことができます。
また、タフトブラシは普通の歯ブラシでは磨きにくいところをピンポイントで磨くために、毛先が尖った形で整えられています。
そのため、使い慣れないうちは、歯茎に対して強い刺激を感じてしまうことがあります。
タフトブラシを使い始める際は、毛の硬さがやわらかめのものを選ぶと良いでしょう。
もしも「普通の歯ブラシだけでは磨き残しが気になる」という方は、タフトブラシの併用を検討しましょう。
歯と歯の小さい隙間には歯間クリーナーを使おう
ヘッドの形や大きさに関わらず、歯ブラシだけでは歯と歯の間の小さい隙間を磨くことは難しいかもしれません。
そんなときは歯間クリーナーが役に立ちます。
歯間クリーナーとは、歯間ブラシやデンタルフロスといった歯間部専用のオーラルケアグッズです。
歯間ブラシは隙間が大きい歯間部の汚れを落とすのに適しています。
反対に、デンタルフロスは歯間ブラシと比べて、小さい隙間の汚れを落とすのに適しています。
また、歯間ブラシとデンタルフロスにも種類があります。
歯間ブラシはその形状によって、I字型とL字型に分けられます。
I字型は前歯の、L字型は奥歯の歯間部の汚れを落とすのに使います。
また、ブラシ部分がゴムのタイプとワイヤーのタイプがあり、慣れない人はゴムのタイプから使うのがおすすめです。
同じくデンタルフロスにも種類があり、ホルダータイプ(F型)、ホルダータイプ(Y型)、巻型に分けられます。
ホルダータイプはそれぞれ、F型は前歯の、Y型は奥歯の歯間部の汚れを落とすのに使い、巻型は両方に使用します。
慣れていない人はホルダータイプから使うと良いでしょう。
選択肢は歯ブラシだけじゃない
歯ブラシには、さまざまな違いがあることがお分かりいただけたと思います。
自分に合っていない歯ブラシを使っていると、歯の磨き残しから虫歯などのトラブルに発展していきます。
また、小さい隙間などには特殊な歯ブラシや、歯ブラシ以外にも有効なものがあります。
それらの普通の歯ブラシ以外の手段も駆使して磨き残しを減らし、口の中の健康を保っていきましょう。