加齢臭は30代の女性にも発生する?!生活習慣から予防しよう
加齢臭 2019.12.0930代の女性にも加齢臭がある?!
「加齢臭といえば男性」と思っていませんか。
実は、加齢臭は女性にも発生します。
しかも、30代から始まるというのですから驚きです。
女性の加齢臭は、30代後半から40代に入るあたりから発生し始めるとされています。
なぜ、男性のイメージが強い加齢臭が30代の女性にも発生するのでしょう。
加齢臭の原因のひとつに皮脂の酸化があります。
女性は男性よりも体臭が強くないことが多いですが、その理由のひとつが女性ホルモンです。
女性ホルモンが皮脂の分泌を抑える働きを持つのです。
ところが、年齢を重ねると女性ホルモンが減少し男性ホルモンが優位になるため、女性でも皮脂の分泌量が増加します。
その結果、女性でも30代後半あたりから皮脂量が増え、加齢臭が発生します。
加齢臭が発生する要因はほかにも考えられます。
汗臭もそのひとつです。
空調が発達した現代では、一年を通してあまり汗をかかない生活をする人が少なくありません。
汗をかかないと汗腺が弱り、汗に常在菌が増えてにおいやすくなります。
さらに、老廃物などが汗腺に溜まり、汗をかいたときに汗とともに排出されるため、それもにおいの原因になります。
そして、ストレスや疲労もにおいの原因です。
ストレスは活性酸素を発生させ皮脂を酸化させますし、疲労は代謝の低下を招くため、結果的に強い体臭を発生させることにつながります。
加齢臭を予防するため食生活を見直そう
さまざまな要因があり加齢臭が発生することを前項でご説明しました。
加齢臭は誰にでも発生する自然なことなので、完全に発生しないようにすることは難しいですが、生活習慣によって少なくすることができます。
加齢臭の予防のためには、まずは食生活の改善が欠かせません。
前項でお話しした通り、活性酸素が発生すると加齢臭が強くなる可能性があります。
そのため、活性酸素を除去するような食生活を心がけましょう。
抗酸化の働きを持つ食べ物を積極的に摂るのがおすすめです。
例えば、ビタミンCやビタミンE、カロチンを多く含む野菜や果物などは食べやすく、女性の食生活にも取り入れやすいでしょう。
また、ポリフェノールも活性酸素の働きを抑えることで有名です。
ポリフェノールを含む食べ物も積極的に摂ると良いですよ。
ほかにも、クエン酸も抗酸化成分なので、柑橘系の果物や梅干し、お酢などもおすすめです。
30代の女性は体にさまざまな変化が訪れます。
毎日の食生活から加齢臭予防をしていきたいですね。
30代後半を過ぎたら食べるものにも節制を
体臭は食べたものに影響されるといわれています。
加齢臭を予防する食生活では、摂りすぎに注意するべき食べ物があります。
甘いものが大好きな女性は多いですが、糖質の摂りすぎはにおいのもとになる可能性があります。
糖質を摂りすぎると、皮脂分泌量が増えることがあるからです。
皮脂はにおいのもとなので、30代後半をすぎたら甘いものは節制するのがおすすめです。
甘いものだけでなく、高脂肪で高たんぱくの食べ物も控えた方が良いでしょう。
例えば、肉類や肉加工品、乳製品などの動物性脂肪を多く含む食べ物です。
動物性脂肪を摂りすぎると腸内環境が悪化しやすくなり、においの原因になると考えられています。
ほかにも、揚げ物やこってりラーメンも注意が必要です。
アルコールの摂取も体臭を強くするため、控えるようにしましょう。
翌日の予定によっては、にんにくなどのにおいの強い食べ物もおすすめしません。
ストレス発散と女性ホルモンを意識すること!
加齢臭はストレスや疲労から強くなることもあります。
疲労物質である乳酸が汗と一緒に排出され、雑菌に分解されることでにおいが発生します。
そのため、ストレスや疲労をためないことも加齢臭予防のひとつです。
体を動かしたり、趣味に打ち込んだり、ストレスを発散させる場を意識して設けることが大切です。
そして女性ホルモンを意識した生活をすることを心がけましょう。
年齢を重ねると女性ホルモンは減少します。
しかし、食生活の改善などでうまく付き合っていくことはできます。
女性ホルモンの減少による加齢臭や不調は誰にでも起こりうるものなので、上手にコントロールしていきたいですね。
30代からは暴飲暴食を避け、大豆などの植物性たんぱく質・炭水化物・良質な油をバランスよく摂取しましょう。
女性の大敵!お肌の乾燥も加齢臭に関係する?
30代後半になると、女性はお肌の悩みも増えてきます。
実は、お肌の乾燥もにおいと関係しています。
加齢臭には皮脂の分泌量が大きく関わっていますが、皮脂はお肌の乾燥によっても分泌されます。
気になる箇所をごしごしと洗うのは逆効果かもしれません。
皮脂が洗い流され過ぎてしまいお肌にも良くありませんし、加齢臭を強くしてしまう可能性があります。
においが気になるからといって強く洗いすぎないようにしましょう。
体の皮脂腺が多い部分は、頭皮やわき、背中などですが、やさしく丁寧に洗い、そのあと保湿することも大切です。
保湿することで皮脂の分泌量を抑える効果が期待できます。
入浴後にボディクリームを塗っている女性は多いと思いますが、頭皮用の保湿ローションを使うのもおすすめです。
頭皮は皮脂の分泌量が多い部分なので、保湿によって過剰な分泌が抑えられる可能性があります。
30代からは衣類についた加齢臭も気をつけよう
加齢臭対策は体のケアだけでは足りないことがあります。
30代後半あたりからは、身に着けるものにも気を配りましょう。
身に着けるものに加齢臭が付着すると、時間の経過とともににおいが落ちにくくなりますので、加齢臭を強めてしまう可能性があります。
においが移りやすいのは、直接肌に触れるTシャツや肌着、触れる時間の長い寝具などです。
女性は特に肌着が気になりますよね。
布に付着したにおいは皮脂が原因であることが多いため、皮脂を落とすことに特化した弱アルカリ性の洗剤で洗うようにしましょう。
その他に、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)を使うのもおすすめです。
過炭酸ナトリウムはぬるま湯の方が効果を発揮するでしょう。
40度~50度ほどのぬるま湯で洗濯するのが効果的です。
過炭酸ナトリウムをぬるま湯に溶かし、衣類を入れて30分~1時間ほど浸け置きします。
そのあと通常の洗濯をします。
ひと手間ですが、気になる肌着や枕カバーなどは、しっかり洗濯して皮脂を蓄積させないことが大切です。
こまめな洗濯で気になるにおいを減らしていきましょう。
しかし、「どうしてもにおいが落ちない、気になる」というときは買い替えるという選択肢もあります。
消臭機能が付いている肌着もだんだんと性能が落ちていきますので、におい始めたら割り切って買い替えるのもひとつの手です。
生活習慣を見直して加齢臭予防!
さまざまな原因で加齢臭は発生します。
においが気になった場合、まず改善しやすいのは食生活なので、食生活から見直していきましょう。
日頃から食生活に気を配ることにより、健康にも良い影響が出るかもしれません。
食生活だけでなく、ストレスをためないことや女性ホルモンを意識することも大切です。
浸け置き洗濯も難しいことではありませんので、少し気になったらおこなってみると良いですよ。