歯磨き後に行ううがいも重要!回数はどれくらいが良いの?

オーラルケア 2020.06.05
虫歯を予防するためには、毎日のケアがとても大切です。 おそらくほとんどの方が毎日1回は歯磨きを行っていることと思いますが、その歯磨きもやり方次第で虫歯予防に効果が期待できます。 中でも今回は「うがい」に注目してお話をしていきます。 歯磨き後に行ううがいの回数は何回行うと良いのでしょうか。

虫歯予防のために毎日の歯磨きは大切!

歯磨きをする目的は、もちろん虫歯予防のためです。

ではなぜ歯磨きをすることで、虫歯予防につながるのでしょうか。

それは、虫歯をつくる原因のプラーク(歯垢)を除去することができるからです。

プラークとは、歯の表面についている細菌のかたまりのことをいいます。

どのくらいの細菌がかたまっているかというと、プラーク1mgあたり1億個もの細菌が含まれているといわれています。

これらを歯についたまま放置することで、近い将来虫歯などのトラブルに発展させてしまいます。

それを防ぐためにはプラークを毎日の歯磨きで取り除くことが重要です。

ただし、それは正しい歯磨きのやり方で行わないと意味がありません。

間違った方法で毎日歯磨きを行っていては、プラークを取り除くことができず、虫歯をつくってしまう恐れがあります。

そのため、正しい歯磨きのやり方を把握しておくことも大切です。

ちなみに、歯磨きは1日に行う回数よりも、質が重要といわれています。

ダラダラと朝・昼・夜の3回磨くよりも、例えば夜の1回だけ時間をかけて丁寧に磨くほうが良いそうです。

そして、歯磨きで重要なのは、フッ素を長く残すことといわれています。

フッ素を長く残すためには歯磨き後に行ううがいもポイントの1つです。

なぜフッ素を残すことが重要なのかを、次の項でお話ししていきます。

歯磨きでフッ素を残すことが重要なのはなぜ?

歯磨きをするときは、歯磨き粉を歯ブラシにつけてから磨くのが一般的ですよね。

歯磨きのマストアイテムといえる歯磨き粉には、前の項でも触れた「フッ素」という成分が含まれていることが多いです。

このフッ素にどのような効果があるかを、ここでお伝えしましょう。

▼酸をつくるのを抑える

歯についているプラークや食べかすを磨き残してしまうと、プラークに含まれる細菌が、食べかすに含まれる糖質を使って酸をつくり出します。

この酸が虫歯につながるので、フッ素によって酸をつくるのを抑えられれば、それだけ虫歯リスクが少なるといえるでしょう。

▼脱灰を抑え再石灰化を促す

プラークがつくり出した酸は、歯のエナメル質の内部からカルシウム成分などを溶かしてしまいます。

これを脱灰(だっかい)というのですが、カルシウム成分を溶かし続けると、やがて歯には穴があき、虫歯となってしまうわけです。

ただし、フッ素によって脱灰を抑え、再石灰化を促すことができれば虫歯リスクを少なくすることできます。

再石灰化とは、歯から溶け出したカルシウムなどを歯の表面に戻す働きをすることです。

▼歯質を強くする

フッ素は歯の表面を酸に溶けにくい性質へと修復する働きもあります。

特に、乳歯や生えたての歯はやわらかいため、フッ素が含まれた歯磨き粉を使って、歯質を強くすると良いかもしれません。

以上の働きがフッ素には含まれているので、フッ素が含まれた歯磨き粉で歯磨きをし、フッ素を長く口の中に残すことが大切です。

そして、このフッ素を長く口の中に残すには、歯磨き後に行う「うがい」もポイントです。

効果的な回数もありますから、これについては次の項からお伝えしていきましょう。

歯磨き後のうがいの回数は何回行っても良いの?

フッ素が含まれた歯磨き粉で歯磨きをすることで、フッ素の働きにより虫歯リスクを少なくすることもできるでしょう。

ちなみに、フッ素は歯磨きした後すぐになくなるというわけではなく、歯や粘膜などに残っているそうです。

そして、唾液と少しずつ混ざり合うことで、前の項でお話しした効果を発揮するそうです。

よりその効果を発揮するためには、フッ素を口の中に長く残すことが重要です。

では、どのようにすればフッ素を長く口の中に残せるかというと、先ほどまで触れてきたように「うがい」がポイントです。

おそらく過半数の方が、歯磨きした後うがいを2~3回ほど行っているのではないでしょうか。

実は、歯磨き後のうがいの回数は少なければ少ないほど良いといわれています。

ブクブクとうがいをすることで、歯や粘膜に残ったフッ素も一緒に流してしまいますから、念入りにうがいをするのは控えたほうが良さそうです。

就寝前は特にうがいの回数は少なめに!

うがいの回数は少なめにしたほうが良いということはお伝えしてきたとおりですが、特にうがいの回数を少なめにしたほうが良いといわれているのが「就寝前」です。

眠っている間は唾液の分泌量も落ちてしまうため、口の中の細菌が増殖しやすい環境にあります。

しかし一方で、眠ってしまえばその間は食べ物を口に入れることもありませんから、就寝前の歯磨きでついたままのフッ素も長く口の中にとどまりやすくなります。

そうなれば、細菌が増殖しやすい環境にあっても虫歯リスクを少なくし、歯質の強化にも効果が期待できることでしょう。

したがって、うがいの回数は少なめが良いのですが、何回くらいが良いのでしょうか。

できればで構いませんが、うがいの回数は1回がおすすめです。

お伝えしたように、うがいの回数は少なければ少ないほどフッ素を残すことができるので、特に就寝前の歯磨きは1回でうがいを済ませられると良いですね。

うがいの回数だけでなく口に含む水の量もポイント!

歯磨き後に行ううがいの回数を少なくすればするほど、フッ素を口の中に残すことができるので、できれば1回でうがいは済ますことをおすすめしました。

うがいの回数ももちろんポイントですが、うがいするときの「口に含む水の量」もポイントです。

普段これに関しては気にも留めていないことかもしれませんが、フッ素を口の中に長く残すことを考えれば大切なポイントといえます。

こちらも回数同様に、「少なめ」が良いですね。

だいたい5~15mlの水で、5秒程度ブクブクとすすげばOKです。

「これだけの水で良いの!?」と思うかもしれませんが、問題ありません。

中には「最大限にフッ素の効果を出すためにうがいはしない」という方もいますので、虫歯予防を考えるなら、水の量もうがいの回数も少なめにするのが良いでしょう。

また、よりフッ素の効果を高めたいのであれば、歯磨きをしてから1~2時間以内は飲食を控えることをおすすめします。

虫歯予防を高めたいなら!このポイントも参考にしよう

ここまでうがいについてお話をしてきましたが、虫歯予防のための歯磨きをしたいなら、うがいの回数以外にも注目したいポイントがあります。

ここでお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

▼食後は一呼吸おいてから歯磨きをする

食後の口の中は酸性に傾いているので、この状態で歯磨きをしてしまうと、歯を傷つけてしまう恐れがあります。

そのため、食事を済ませてから30分はあけてから歯磨きすることをおすすめします。

▼フロスでも歯を磨く

一般的な歯磨きは、歯ブラシで歯を磨くことですよね。

しかし、歯ブラシだけでは、口の中のプラークをすべて取り除くのは難しいといわれています。

よりプラークを除去するにはフロスを併用すると良いでしょう。

歯ブラシでは磨きにくい歯間などのプラークも、取り除きやすくなりますよ。

▼フッ素配合洗口液を使う

歯のセルフケアの1つには洗口液も挙げられます。

洗口液の中にはフッ素が配合されているものがあり、使用した後に水ですすがないので、よりフッ素を口の中に残しやすくなります。

また、歯磨きで歯をきれいにした後に使うことで、さらにフッ素の効果を高めることができます。

そのため特に就寝前に使用するのがおすすめです。

虫歯予防のための歯磨きはうがいにも注意!

毎日の歯磨きは、虫歯の原因ともいえるプラークを取り除くために行うので、結果的に虫歯予防につながります。

しかし、やり方に注意しないと、虫歯へつなげてしまう恐れもあるので注意が必要です。

今回は特にうがいについてお話をしてきました。

フッ素を長く口の中に残すためにも、少ない水の量でうがいを1回だけに留めることをおすすめします。

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