歯磨きコップを清潔に保つ洗い方!衛生的な保管方法もご紹介

歯磨き 2020.05.05
毎日の歯磨きでは、歯ブラシとセットにコップを使う方も多いことでしょう。 そんな歯磨き後の口を洗い流すためのコップは、よく見てみると底がヌルヌルになっていたり、ピンク色の汚れが付着していたりすることがあります。 せっかくの歯磨きで口内をきれいにしても、不衛生なコップで口をゆすいでいては台無しです。 そこでこの記事では、歯磨きコップの汚れの原因から、コップを清潔に保つ洗い方について詳しくお話ししていきましょう。

コップが汚ければ歯磨きも台無し!洗い方を知って清潔な歯磨きコップに

洗面所や浴室などの汚れやすい水回りは、日頃からカビやぬめりに目がつきやすく、定期的にお掃除する場所のひとつですよね。

しかし一方で、水回りで使用される歯磨きコップは、水を入れるだけだからとその衛生管理がないがしろになりがちです。

実は底やコップ周りには汚れがつきやすく、特に気にせずそのまま使っているとピンクっぽいぬめりや黒い汚れが目に見えて現れます。

汚れの詳しいお話については後述していきますが、汚れているということは、つまりそれだけ細菌が増殖しているということです。

私たちが毎日している歯磨きでは、歯についた食べカスや歯垢(細菌の塊)をきれいにお掃除しているわけですから、歯磨き後に不衛生なコップを使うことがどういう意味なのかはお分かりいただけることでしょう。

そんな毎日の歯磨きが本末転倒にならないためにも、歯磨きコップの洗い方をこれを機に知っておきましょう。

歯磨きコップの汚れはどんな汚れ?ピンクのぬめりと黒カビ

では、歯磨きコップについた汚れとは、一体どのような汚れなのでしょうか。

まずは、コップの底にぬめりとして現れるピンクっぽい汚れについて見ていきましょう。

ピンク色のぬめりは、洗面所や浴室のような水回りで目にすることが多く、その原因菌としては「ロドトルラ」という酵母菌が挙げられます。

このロドトルラは「赤色酵母菌」と呼ばれ、微生物として空気中に存在していますが、何よりも高い繁殖力が特徴です。

皮脂や垢たんぱく質を含んだ水を栄養源に発生し、数日から一週間でまたたくまに増殖していきます。

洗面台の歯磨きコップは、栄養源に加え、気温・湿度ともに絶好の繁殖場所と言え、不衛生な保管をしたり、雑な洗い方をしたりしていてはあっという間にピンク色のぬめりが増殖してしまうでしょう。

また、歯磨きコップには、ピンクのぬめり以外にも黒カビが発生することもあります。

ロドトルラと同様に、黒カビも主に浴室の壁や足場に発生し、そのしつこくて厄介な性質は掃除の中で苦労する大敵のひとつです。

黒カビは不衛生にしていると発生するイメージですが、実は、もともとは土の中に存在する「土壌菌」で、私たちのごく身近な空気中にフワフワと浮遊しています。

このどこにでも存在する黒カビは、湿度の高い環境を好むうえに埃でさえも栄養源にするため、浴室や洗面台をはじめ、歯磨きコップにも付着して黒カビとなって現れるわけです。

では、歯磨きコップについたこのような汚れは、どのような洗い方できれいにすれば良いのでしょうか。

次項で詳しく見ていきましょう。

水で洗い流すだけではダメ!エタノールを使った効果的な洗い方

ピンク色のぬめりや黒カビが歯磨きコップに付着した場合、ただ水で流すだけでは菌を落とすことはできません。

確かに、ピンクのぬめりは水で洗い流せはしますが、目に見えない酵母菌はコップにしっかりと張り付いているので、またすぐにピンクのぬめりを発生させてしまいます。

まず、ピンク色のぬめりと黒カビは、エタノールのような消毒剤によって落とすことができます。

お掃除としての汚れを落とすことに加え、消臭効果や除菌効果も望めるエタノールは、歯磨きコップをきれいにするには強い味方でしょう。

では、体に無害な無水エタノールを使った歯磨きコップの洗い方をご紹介していきましょう。

まずは、キッチンペーパーに無水エタノールをたっぷり染み込ませて、そのままぬめりやカビ汚れが気になる部分に貼り付けます。

そのまましばらく十数秒放置しますが、汚れが気になる場合は1分程度時間を置いてください。

時間が経ったら、キッチンペーパーを剥がし、スポンジを使ってきれいに洗い流します。

もしこの洗い方で黒カビが落ちなければ、塩素系のカビ取り剤を使って殺菌することをおすすめします。

いずれにしても、最後はよく水で洗い流すようにしてください。

重曹とお酢を使った洗い方も!歯磨きコップをしっかりきれいに

前項では、歯磨きコップについたぬめりや黒カビの洗い方として、無水エタノールを使った方法をご紹介してきました。

しかし、口にする歯磨きコップという点を考慮すると、消毒剤はあまり気が向かない方もいることでしょう。

そのような方におすすめするのは、身近にある「重曹」と「お酢」を使った洗い方です。

では、重曹とお酢を使った歯磨きコップの洗い方手順を見ていきましょう。

①スプレーボトルにお酢と水を1:2の割合で混ぜ合わせる

②水に薄めたお酢を汚れに吹きかけた後、重曹を振りかける

③さらに水に薄めたお酢をスプレーで吹きかける

④2時間ほど放置した後、スポンジで汚れを落とし水洗いする

お酢は「自然の抗菌剤」と言われるほどの殺菌作用がありますが、同時にカビの栄養源にもなり得ます。

そのため、最後はお酢がコップに残らないように、しっかり水洗いをするようにしましょう。

また、洗い終わったら水分をしっかり切ることも忘れないようにしてくださいね。

歯磨きコップを衛生的に!汚れが付きにくい保管方法とは?

これまでに、ピンク色のぬめりや黒カビが付着した歯磨きコップの洗い方をご紹介してきました。

とはいえ、できれば歯磨きコップに汚れがつかないような保管方法を、普段から心がけておきたいものですよね。

では、歯磨きコップを清潔に保つための保管方法について、詳しくお話ししていきましょう。

まず、よくありがちな不衛生な保管方法としては、使用後に洗い終わった歯磨きコップをそのまま上に向けて直置きすることが挙げられます。

これではコップの底に水が溜まり、汚れが発生しやすくなってしまうでしょう。

そのため、衛生的に水を切った保管ができる「コップスタンド」が推奨されます。

コップスタンドとは、歯磨きコップをひっくり返して保管できるスタンドで、コップの底に水が溜まることもなく水垢も付きにくいです。

直置きでもないため、コップに残った水分を飛ばしてしっかり乾燥させることができます。

また、コップスタンドの中には、コップを逆さまに保管しながら、歯ブラシスタンドとしても使用できる一体型のアイデア商品も販売されているので、ぜひチェックしてみると良いでしょう。

歯磨きコップだけじゃない!歯ブラシも衛生的な管理・保管を!

歯磨きコップの洗い方や衛生的な保管方法まで詳しくお話ししてきましたが、管理や保管方法に気を付けたいのは歯ブラシも同じです。

特に歯ブラシは口の中を磨くものですから、むしろ歯磨きコップよりもその管理には配慮すべきでしょう。

歯ブラシの保管方法としてよく見られるのは、1つの歯ブラシスタンドに複数の歯ブラシを入れる方法です。

しかし、この保管方法では、互いの歯ブラシの毛先が接触することで、細菌の感染経路をつくってしまいます。

例えば、虫歯菌が少ない口腔環境の人でも、接触した歯ブラシから菌をもらってしまうケースもあります。

そのため、複数の歯ブラシを共有して保管することは避けるように心がけましょう。

また、歯ブラシの交換時期も衛生面に関わる大きなポイントです。

歯ブラシは、使っているうちに細菌が繁殖し、歯垢を落とす機能性にも問題が乗じてきます。

そのため、衛生面に加えて機能性の寿命について考慮すると、1か月に一度の頻度で交換することが推奨されます。

一般的によく言われる目安は「毛先の広がり」ですが、これは個々のブラッシング圧によるところも大きいので、毛先が広がっていなくとも、使用して1か月が経ったら交換すると良いでしょう。

また、1か月足らずで毛先が広がってももちろん交換しますが、その場合はブラッシング圧を見直す必要があるでしょう。

歯磨きコップを清潔に保とう

歯磨きコップの保管場所は、カビや雑菌が繁殖しやすい環境であることが多いため、使用後はコップスタンドのような乾燥に好ましいアイテムで保管することがおすすめです。

また、歯磨きコップが汚れてしまったら、重曹やお酢、エタノールなどを使って黒カビやぬめりを撃退してください。

今回の記事を参考に、歯磨きコップを清潔にキープしていきましょう。

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