正しく歯磨きできている?染め出しでのチェックのやり方

歯磨き 2020.03.20
昔、小学校の歯磨き指導などで、歯を赤く染める「染め出し」をやったことのある方もいるでしょう。 染め出しをすることで、正しく歯磨きができているかを簡単に確認できます。 学校や歯科医院だけでなく家庭でもできるので、大人になった今、ぜひまたやってみてはいかがでしょうか。 この記事では、染め出しのやり方や染め出し剤の種類などについてご紹介します。

あなたの歯磨きのやり方は正しい?染め出しでチェックしよう!

虫歯など、歯のトラブルを防ぐために毎日歯磨きをしている方が多いと思いますが、正しいやり方でしっかりと磨けているでしょうか。

たとえ毎日磨いていたとしても、プラーク(歯垢)が残っている状態では、ちゃんと磨けているとは言えません。

しかし、プラークは歯と同じ白い色をしているので、見ただけではどれくらい付いているのかわかりにくいでしょう。

そこで役に立つのが、「染め出し」です。

染め出しとは、専用の薬剤を使ってプラークを赤く染め出すものです。

どれくらいプラークが歯に残っているのか、どこがちゃんと磨けていないのかが一目でわかるため、学校や歯科医院での歯磨き指導にもよく使われています。

染め出しをすれば、歯磨きのやり方のくせを自分で把握でき、改善していくことが可能です。

薬局やインターネット通販などで市販の薬剤を手に入れれば、自宅でも手軽にできるので、ぜひやってみましょう。

正しい歯磨きによるプラークコントロールはとても大事

プラークは、ねばねばとした細菌の塊で、歯に付いたままにしておくと虫歯など口内のトラブルにつながることがあります。

食事の後、数時間ほどでプラークが作られてしまうため、しっかりと歯磨きをして落とさなくてはいけません。

しかし、正しいやり方で磨けておらず磨き残しがあると、プラークは2日ほどで歯石に変わってしまいます。

歯石はその名の通りとても硬く、自分で歯磨きをしてもなかなか落とせないので、歯科医院に行って取ってもらう必要があります。

プラークから変化してしまった歯石をそのままにしておくと、ますます口内トラブルのリスクが高まり、歯を健康に保つことが難しくなるでしょう。

近年では日本人の寿命が長くなり、生まれ持った歯を健康に保って、一生自分の歯で食事をしていこうという志向も高まっています。

そのためには、若いころからできるだけプラークがない状態をキープすること(プラークコントロール)が非常に大事です。

プラークコントロールの第一歩として、染め出しで自分の歯磨きのやり方を確認し、しっかり磨けているのかをチェックしてみましょう。

次項では、染め出しのやり方を詳しく見ていきます。

染め出しのやり方!先に歯磨きをしてから

それでは、家庭でも気軽に試すことのできる染め出しのやり方をご説明します。

【必要なもの】

・市販の染め出し剤
・歯ブラシ(捨てても良いもの)
・紙コップ
・鏡
・ワセリン(リップクリームでも可)
・エプロンまたはバスタオル(汚れても良いもの)

【手順】

①いつも通りに歯を磨く

まずは、いつも通りに歯磨きをします。

歯磨きの前に染め出しをして、磨くべきところを明確にするという使い方もありますが、今回の染め出しの目的は磨き残しを確認して、自分の歯磨きのくせを知ることです。

そのため、先にいつも通りのやり方・時間で歯磨きをしましょう。

②染め出しの準備をする

エプロンをするか、バスタオルを首回りに巻いて、染め出し剤が衣服に付かないようにします。

また、口の周りにワセリンを塗っておきます。

これも染め出し剤が肌に直接付かないようにするためです。

③染め出し剤で歯を染める

市販の染め出し剤の使い方に従って、歯を赤く染めていきます。

後述しますが、染め出し剤のタイプによって使い方は異なるので、使用方法をよく確認しましょう。

染めたら口をゆすぎますが、このとき、コップの口が触れた部分に着色してしまうので、使い捨てにできる紙コップを用いるのが便利です。

④染まったところを確認し、歯ブラシで磨く

鏡を見て、歯のどこが染まっているのかを確認しましょう。

色が濃いところは特に磨き残しが多い可能性があるので、次から重点的に磨くようにします。

一通り確認し、磨けていないところがわかったら、歯磨きをして染まっている箇所のプラークを落とします。

歯ブラシが赤く染まるので、捨てても良いものを使いましょう。

染め出しのやり方の注意!

ここで、染め出しのやり方について注意事項をお話しします。

●染め出し剤の種類を知っておくこと

先ほど少し触れましたが、染め出し剤には種類があるので、それぞれの使い方や効果の違いを知ったうえで選ぶようにしましょう。

・錠剤タイプ

錠剤を口内でかみ砕いてから、歯の表面に塗って染めます。

塗る際にこぼしにくいのが便利です。

・液体タイプ

綿棒などで歯1本ずつに塗っていくので、しっかりと染めやすいです。

歯科医院でもよく使われています。

・ジェルタイプ

歯ブラシに付け、歯磨きをするようにブラッシングして染めるタイプです。

液体タイプと似ていますが、こぼしにくいので家庭でも使いやすいでしょう。

・うがいタイプ

口に含んで、ブクブクとうがいをして歯を染めるタイプです。

楽に染められますが、他のタイプより染まりにくいこともあるので注意しましょう。

●服に付かないように気をつけること

衣服に染め出し剤が付いてしまうと、とても取れにくいです。

必ず、汚れても良い服を着用し、エプロンやタオルで着色を防ぎましょう。

口をゆすぐときに勢い良く水を吐き出すと、跳ねて衣服に付くこともあります。

紙コップに水を吐き出して、ゆっくりと捨てるようにするのがおすすめです。

洗面台に色が付いた場合は、「激落ちくん」などのクリーナーを使って落とすことができます。

市販の染め出し剤のご紹介

どこのメーカーがどんな染め出し剤を販売しているのか、あまりご存知ない方も多いと思います。

そこで、染め出し剤のタイプごとに商品を1つずつご紹介しましょう。

購入の際の参考にしてみてください。

【サンワ:プラークチェッカー(歯垢染出錠剤)】

こちらは錠剤タイプの染め出し剤で、奥歯や歯の裏側まで、しっかりと赤く染め出すことができます。

甘くフルーティーな味なので、子どもから高齢者まで幅広く使用できるでしょう。

【佐藤歯材:クローバー 歯垢染め出し液 フルーティー ライトタイプ 氷イチゴ風味(5ml)】

液体タイプの染め出し剤です。

唇や歯茎に付着しにくく、洗面台に付いた色素も取り除きやすいので、家庭での使用に便利でしょう。

【ジーシー:プロスペック 歯垢染色ジェル】

こちらはジェルタイプの染め出し剤で、歯ブラシに付けてブラッシングするだけで染め出しができます。

5g入りと40g入りのものがあり、5gでも約30回使うことが可能です。

【タンペイ製薬:こどもハミガキ上手】

口に含んでうがいすることで、歯を染めるタイプの商品です。

簡単なやり方で染め出しができ、甘いいちご味なので、子どもの歯磨き指導をしたいという場合にもぴったりでしょう。

効果的にプラークコントロールをするために

口内の健康を保つためには、プラークコントロールがとても重要だとお話ししました。

効果的にプラークコントロールをするために、まずは染め出しで歯磨きのやり方をチェックすることをおすすめしましたが、その他にも以下のことをやってみると良いでしょう。

●デンタルフロスを使って歯間の汚れを落とす

歯ブラシによって歯磨きをするだけでは、どんなに頑張っても、歯間のプラークまで落としきるのは難しいでしょう。

歯間の汚れにはデンタルフロスを使うのがおすすめです。

夜の寝る前の歯磨きでは、いつものブラッシングに加えてデンタルフロスを使用し、丁寧にプラークを落としましょう。

●定期的に歯科医院へ行ってチェックを受ける

セルフケアによってプラークコントロールをするのはもちろん大切ですが、時々は歯科医院へ行って、プロのチェックを受けてみることをおすすめします。

実は磨けていなかったところがわかったり、歯石になってしまったところをきれいにしてもらったりできます。

より確実なプラークコントロールが可能となるでしょう。

染め出しで歯磨きのやり方を見直そう

今回は、染め出しのやり方などについてご紹介しました。

染め出しをすることで磨き残しが一目でわかり、手軽に自分の磨き方のくせを知ることができます。

市販の染め出し剤を使えば家庭でもできるので、ぜひやってみてはいかがでしょうか。

歯磨きのやり方を改善してしっかりとプラークコントロールを行い、生まれ持った歯をずっと健康に保ちましょう。

コンプレックスなく明るい未来を。株式会社ソーシャルテック

RANKING

人気記事