毎日のケアが原因?口臭予防のために歯磨きの仕方を見直そう

歯磨き 2020.01.12
「何だか口の中が臭う気がする」と思う方は、意外と多いようです。 口臭は、なぜ発生するかご存知でしょうか。 原因の1つとして、臭いのもととなる細菌が口の中に増えていることが挙げられます。 その細菌は、日頃の口腔ケアによって、逆に繁殖しやすくなっていることもあるそうです。 ここでは、口臭の原因と、それを予防するための歯磨きのポイントなどについてお話ししていきます。

口臭はなぜ発生するの?主な原因は揮発性硫黄化合物

「口臭がある」と自覚がある方は8割を超えるといわれています。

口臭は、本人や周囲にいる方が不快に感じる呼気の臭いのことをいいます。

例えば、起床したときのことを思い出してみてください。

起床直後の口というのは、あまり良い臭いはしないでしょう。

これには原因があり、睡眠時は1日の中でも特に唾液が分泌しにくい時間帯で、口の中は細菌が繁殖しやすい状態だからです。

細菌が口の中で増殖すれば、口臭の原因ともいわれる「揮発性硫黄化合物」を眠っている間にたくさん作り出します。

起きたときに口の臭いが気になるのは、この物質ができてしまったからだと考えられます。

起床時だけでなく、空腹時や緊張時も同様のことがいえます。

また、揮発性硫黄化合物を作り出す細菌を繁殖させてしまう原因はほかにもありますが、歯磨きなどのケアをきちんと行うことで予防することができるといわれています。

これについては次の項でお話しします。

口臭を予防したいなら毎日の歯磨きが重要

口臭の原因といわれる揮発性硫黄化合物を作り出す細菌は、日頃の間違った口腔ケアによって繁殖する場合もあるようです。

というのも、きちんとしたケアをしていないことで、口の中を細菌が繁殖しやすい環境にしてしまっているからです。

日頃の口腔ケアといえば、歯磨きが思い浮かぶことでしょう。

おそらくほとんどの方が、毎日歯磨きを行っていることと思います。

しかし、きちんと歯磨きを行っていないと、歯と歯の隙間などに食べかすなどが残ったままです。

この食べかすは歯垢となり、1mgの歯垢には数億~10億もの細菌がすみついているといわれています。

この細菌が、先ほどお伝えした揮発性硫黄化合物を作り出し、卵が腐ったようなきつい口臭を発生させるのです。

磨き残しによる食べかすが結果的に揮発性硫黄化合物につながるわけですから、毎日の歯磨きはとても大切です。

口臭を予防できるよう、いつも行っている歯磨きの仕方を見直してみてはいかがでしょうか。

次の項では、歯磨きのポイントについてお話ししていきます。

ここでチェックしよう!歯磨きのポイント

ここでは、歯磨きのやり方のポイントについてお話ししていきます。

●歯ブラシは濡らさないこと

歯ブラシを濡らしてしまうと、口の中が泡だらけになりやすく、長時間の歯磨きができません。

また、泡だらけでは、どこを磨いたかも分かりにくくなってしまいますので、濡らさずに磨くことをおすすめします。

●歯磨き剤はたっぷりつけ過ぎないこと

だいたい歯ブラシのヘッドの3分の1から2分の1くらいの量が良いでしょう。

●歯ブラシは軽く持つこと

鉛筆の持ち方で歯ブラシを持つと良いですね。

ギュッと握って持つのは避けましょう。

●小刻みに動かして磨くこと

歯1本あたり20~30回ほど、小刻みに動かして磨いていきます。

このとき、歯にヘッドは垂直に当て、歯と歯茎の境目は毛先をななめに当てるようにしましょう。

●うがいをしすぎないこと

歯磨きをした後はうがいをすると思いますが、できれば1回で済ますのがおすすめです。

歯磨き剤の成分が口の中に残ることによって、より高い歯磨きの効果を得やすくなります。

●歯磨きをする時間にも注意すること

いつでも歯磨きをして良い、というわけではありません。

例えば食後すぐに歯磨きをすることは、歯を傷つけてしまう恐れがあるため、あまりおすすめできません。

はじめにもお伝えしたように、唾液の分泌が少ない睡眠中に口臭の原因物質ができやすいので、起床直後の歯磨きはおすすめです。

また、歯垢などの汚れが残っていると、口臭の原因物質が睡眠中にできやすくなってしまうので、少しでも予防しましょう。

就寝前も、歯磨きをするのにおすすめのタイミングです。

口臭予防効果を高めたいなら!使う歯ブラシにも目を向けよう

歯磨きのポイントについてお伝えしたところで、ここではそんな歯磨きで使用する「歯ブラシ」についてお話をしていきます。

歯磨きを効果的に行うには、使用する歯ブラシも大切です。

「どんな歯ブラシを使用すれば良いか」については、まず毛先を見ましょう。

毛先の広がりがあると、磨き残ししやすくなったり歯や歯茎を傷つけたりする恐れがあります。

そのため、毛先の広がりがない歯ブラシを選ぶことは重要なポイントです。

磨き残しをすることは、口臭につながる可能性が高いといえますから、口臭予防のために歯ブラシの選び方から意識してみると良いですね。

また、歯ブラシの毛は細すぎないものがおすすめです。

毛が細い歯ブラシを使用すればこまかいところまで磨くことができますが、毛先が長持ちしにくいといわれています。

歯並びが悪い箇所は細い毛の歯ブラシを使用すると良いですが、それ以外は普通の毛の太さの歯ブラシを使用すると良いでしょう。

普通の太さの毛のほうが、歯の平面の歯垢除去効果が高いといわれていますので、試してみてください。

そして、歯ブラシのヘッドは、幅は人差し指の横幅程度、長さは人差し指の横幅の1.5倍程度のものを選びます。

柄は、鉛筆持ちしやすい形状のものを選ぶと、余計な力を入れずに歯磨きしやすくなるでしょう。

各メーカーによって歯ブラシにこだわった部分も違いますから、歯ブラシの選び方で悩んでしまったら、歯科医師に相談すると良いかもしれません。

歯ブラシだけの歯磨きでは口臭予防に不十分?

食べかすなどを磨き残してしまうことで、口臭の原因にもつながることがありますので、その予防のために日頃の歯磨きは大切です。

しかし、歯ブラシだけでは磨ききれないことが多いです。

歯ブラシで取り除ける歯垢は、全体の6割程度といわれています。

そのため、残りの4割は、歯の表面や歯と歯の隙間などに残ったままなのです。

ここでおすすめするのは、デンタルフロスやデンタルピックなどを使用することです。

これらは歯間清掃がしやすいアイテムで、歯と歯の隙間にある歯垢を除去するのに効果的です。

デンタルフロスなどを歯ブラシと併用することで、8割以上の歯垢を取り除くことができるといわれています。

磨き残しを少なくするために、デンタルフロスやデンタルピックなどの使用も検討してみてください。

口臭の原因は歯だけではない!舌のケアも行おう!

ここまでは歯磨きについてお話をしてきましたが、口臭の原因は歯だけとは限りません。

歯磨きで取り除けなかった歯垢(細菌の塊)は、歯だけでなく「舌」につくことも多いようです。

舌の表面には微細な突起が無数にあるのですが、この突起と突起の隙間を、細菌は住みかにします。

鏡で舌を見たときに、舌の表面が白くなっていることがありませんか。

これは舌苔(ぜったい)といい、細菌や食べかすなどの汚れの集合体のようなものです。

やや白っぽい程度であれば問題ないとされていますが、舌全体が真っ白の場合は、そこが口臭の発生源となっている可能性もあります。

そうなった場合は舌磨きをすることをおすすめします。

舌専用ブラシを用意し、舌苔を落としていきましょう。

【舌磨きのやり方】

①鏡を見て、舌を突き出します。

②舌苔の範囲を確認し、舌専用ブラシを水でぬらします。

③舌苔の一番奥にブラシを当てて、軽い力で手前に引いていきます。

力が強いと舌を傷つけてしまう恐れがあるので、ご注意ください。

④一度引いたらブラシを水で洗い、繰り返し舌を磨いていきます。

舌全体を磨けたら完了です。

磨きすぎるのも逆効果になる恐れがありますので、1日起床時に1回を、週に3回程度行うと良いでしょう。

舌のケアもあわせて行い、口臭予防効果を高めてみてください。

毎日のお口ケアで口臭予防の効果を高めよう

口臭の原因の1つは、口の中の細菌が揮発性硫黄化合物を作り出してしまうことです。

この物質を作り出す細菌が、口の中で繁殖しやすくなる原因の1つに、日頃のお口ケアが挙げられます。

毎日行う歯磨きが十分でないと、磨き残された食べかすなどが歯垢となり、揮発性硫黄化合物を作り出すことにつながります。

それを予防するために、歯磨きの仕方を見直してみてはいかがでしょう。

また、デンタルフロスや舌磨きなどもあわせて行うようにし、口臭予防の効果を高めることをおすすめします。

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