1歳になる前から歯磨きの準備を!嫌いにさせないコツとは?

歯磨き 2020.01.06
歯磨きを嫌がる子どもは多く、頭を悩ませている親御さんもいるでしょう。 確かに1歳近くなり、歯が生えてきて、いきなり歯磨きとなると子どもとしても抵抗感がありますよね。 歯磨きを嫌いにさせないコツは、赤ちゃんのうちから準備しておくことで解決することができると言います。 それでは、その方法についてご紹介していきましょう。

1歳では遅い!?歯磨きをはじめるタイミングは?

赤ちゃんの歯磨きはいつぐらいからはじめたら良いのでしょうか?

生まれてから、6~9ヶ月経つと赤ちゃんの歯は生えはじめます。

個人差はありますが、はじめは下の前歯が2本生え、次に上の前歯が2本生えます。

そうして、次々に歯が生えていき、最後に奥歯が生え、2歳半ごろには全部で20本の乳歯が生え揃います。

歯磨きをはじめるのは、歯が生えはじめてからになるので、生後6~9ヶ月が目安となります。

1本でも生えてきたら、それが歯磨きをはじめるタイミングなのですが、その前から歯磨きの準備をすることが大切なのです。

この準備が、1歳児によくある「歯磨きを嫌がる時期」を難なく乗り越えるためのコツになります。

準備と言っても簡単なことで、顔などを触って愛情表現をするときに、口の周りや口の中をそっと触れるようにするだけです。

口の中は体の中でも敏感にできているので、口の中を触られたり、異物を入れられるのは嫌ですよね。

何も分からない赤ちゃんも同じです。

特に赤ちゃんは生後4~5か月の間、哺乳が中心となるので、乳首以外のものは受け入れにくい傾向があり、それ以外のものは舌で押し出してしまう反射行動が見られます。

そこで、早い時期から口の周りや口の中を触れることに慣れさせておきましょう。

1歳前の歯磨きのコツ「ガーゼを使う」

生まれてから歯が生えるまで、口の中に触れることに慣れさせていたからと言って、歯が生えたらすぐに歯ブラシを使ってはいけません。

硬い歯ブラシをいきなり口の中に入れては、かえって歯磨き嫌いになってしまいかねません。

1歳になる前の歯磨きのコツは、「ガーゼを使う」ことです。

もともと赤ちゃんは唾液の量が多いので、自浄作用が働き、虫歯になりにくい口内環境だと言えます。

そのため、この段階では、虫歯予防よりも「歯磨きに慣れる」ことが大切です。

そこで、湿らせたガーゼを使って、歯の表面についたミルクや離乳食をやさしく拭くようにしましょう。

ガーゼで歯を拭くときのコツは、赤ちゃんを抱いて笑顔で話しかけながら行うことです。

赤ちゃんは心地よく抱いてもらい、お母さんがニコニコしながら世話をしてくれれば、ガーゼで口の中を触られることを嫌なことだとは思いません。

こうすることで、ガーゼから歯ブラシへの移行がスムーズにできます。

1歳前の歯磨き準備!「ガーゼ歯磨きのコツ」

ガーゼ歯磨きのコツは、「赤ちゃんの好きな体勢」で行うことと、「褒める」ことです。

赤ちゃんが1歳前後で歯ブラシで歯磨きをするようになると、仰向けでお母さんの膝に頭を乗せるという体勢で行うのが基本です。

しかし、6か月ほどの小さい赤ちゃんの場合は、授乳のときのような体勢や、膝の上に抱きかかえるような体制など、赤ちゃんが安心できる体勢を取りましょう。

次に褒めることですが、まだまだ言葉を話さない赤ちゃんでも、話しかけられたり、褒められたりすると分かります。

お母さんの機嫌も、表情や声音、その場の空気間で伝わります。

そのため、きちんとガーゼ歯磨きができたら、ちゃんと言葉にして褒めましょう。

お母さんが喜んでいることが分かれば、歯磨きが「楽しいもの」「気持ちいいもの」として、赤ちゃんに伝わります。

1歳前の歯磨き準備!「ガーゼ歯磨きの注意点」

続いて、1歳前の歯磨き準備、ガーゼ歯磨きの注意点について見ていきましょう。

・綿100%のものを使い捨て

消毒薬や蛍光剤が含まれていない、100%綿素材のガーゼを使いましょう。

衛生面を考えると、洗濯などをして使いまわさず、使い捨てることをおすすめします。

赤ちゃんの歯に合わせて、小さく切って使ってください。

また、防腐剤やアルコールを使っていない、個別包装になった歯磨きシートも販売されているので、それを使っても良いでしょう。

・嫌がったら中止する

赤ちゃんの機嫌によっては、嫌がることもあるでしょう。

そんなときは、1度止めてしまうのがコツです。

無理に行うと、歯磨きは「嫌なもの」「不快なもの」という認識になるかもしれません。

前述したように赤ちゃんは唾液が多いので、1度ガーゼ歯磨きをしなかったからと言って、すぐに虫歯に繋がるわけではないので安心してください。

ガーゼから歯ブラシにいつ移行する?

生まれてから間もない赤ちゃんには、ガーゼ歯磨きの大切さがおわかりいただけたかと思います。

次は、ガーゼから歯ブラシに移行するタイミングを見てみましょう、

タイミングとしては、奥歯が生えはじめたときに移行するのが良いとされています。

実際に奥歯が生えてくると、ガーゼ歯ブラシでは指が届かなくなってしまうので、届かなくなったと感じたタイミングで歯ブラシに移行しましょう。

時期としては、8カ月~1歳くらいで、今までと違い生え揃った奥歯をしっかり歯磨きする必要があります。

赤ちゃん用とお母さん用の2本の歯ブラシを用意して、1日1回で良いのでお母さんが総仕上げの歯磨きをしてあげましょう。

赤ちゃん用の歯ブラシは、ヘッドが小さいものを選んでください。

歯ブラシがのどの奥へ入らないように安全ストッパーが付いたものや、360度ブラシが付いているものなどがあるので、赤ちゃんに合わせて選びましょう。

お母さん用は、総仕上げ専用の歯ブラシがあるので、赤ちゃんの月齢に合わせて使い分けてください。

次は総仕上げ歯磨きのコツについてご紹介しましょう。

1歳前の歯磨きを嫌いにさせないコツとは?

これまで、1歳前の早い時期から、赤ちゃんの口の中を触ったり、ガーゼ歯磨きをするなど、時間を掛けて歯磨きに慣れさせてきました。

しかし、歯ブラシに移行した途端、歯磨きを嫌がるケースがあります。

このようなときのコツは、「歯磨きを楽しい時間にする」ということです。

「しっかり歯磨きをさせたい」「このまま歯磨き嫌いにさせたくない」という気持ちから、お母さんがイライラしてしまうと、赤ちゃんにもその緊張感が伝わってしまいます。

歯磨きを「お母さんと楽しくスキンシップする時間」に変えることで、赤ちゃんは歯磨きを嫌がらなくなります。

もうひとつのコツは、「やり過ぎないこと」です。

「しっかり磨かなくては」と思うあまり、時間を掛け過ぎてしまったり、大人と同じように毎食後時間を掛けて総仕上げを行うと、赤ちゃんもお母さんも疲れてしまいます。

歯磨きの時間はスキンシップが最優先と考えましょう。

総仕上げは1日1回で充分です。

また、歯磨きが終わるまで休まず磨き続けるのではなく、1本の歯を3回ブラッシングしたら休むくらいのペースでゆっくり行いましょう。

1歳前の歯磨きのコツとは?

今回は、1歳前の赤ちゃんの歯磨きについてご紹介してきました。

赤ちゃんのうちは、唾液がたくさん出ることで自浄作用が働き、口内環境は悪くありません。

そのため、歯を磨くというよりも、口の中を触ることで歯磨きに慣れさせ、スキンシップをとることで歯磨きが楽しいものだと感じさせることが重要です。

それが、歯磨きを嫌いにさせないコツだと言えるでしょう。

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