口のケアのために舌磨きと歯磨きはどんな順番で行うと良い?

歯磨き 2020.01.05
口臭や虫歯など、口腔内のトラブルを予防するために日々のケアが大切です。 口のケアとしてはまず歯磨きが挙げられますね。 ほとんどの方が歯磨きを1日2回程度行っているかと思いますが、歯磨きをより効果的に行いたいなら舌磨きを取り入れてみてはいかがでしょう。 今回は舌磨きのやり方や、歯磨きとの順番などについてお話をしていきます。

歯磨きを効果的に行いたいなら舌磨きをはじめよう!

口臭や虫歯対策のために、普段から口腔内のケアをしている方は多いかと思います。

そのケアの代表ともいえるのが歯磨きで、ほとんどの方が毎日欠かさず行っているのではないでしょうか。

そんな歯磨きをより効果的に行いたいなら、舌磨きをあわせて行うことをおすすめします。

鏡で舌を見たときに、舌の表面に白い苔のような汚れがついていることがありませんか?

これは「舌苔(ぜったい)」といい、舌の表面に粘膜のカスや食べカス、細菌などがたまったもののことをいいます。

実はこの舌苔が主な口臭の原因ともいわれており、舌苔の中で食べカスなどが細菌によって分解され腐敗し、それにより硫化水素が発生します。

この硫化水素が口臭の原因とされるので、口臭対策のケアには舌磨きで舌をきれいにすることも効果的といえるのです。

そして日々の歯磨きと併用することで、よりきれいな口腔内にしやすくなるでしょう。

そんな舌磨きのやり方を次の項でお話ししていきます。

歯磨きとの順番についても後ほどお伝えしますので、参考に見てみてください。

舌苔を取り除くための舌磨きのやり方

舌苔をきれいに取り除き、歯磨きと併用することで、口臭の対策にも効果が期待できるでしょう。

ここでは、舌磨きのやり方をご説明していきます。

舌磨きをする際には、舌専用のブラシで行うようにしましょう。

中には歯ブラシで舌を一緒に磨く方もいますが、これはあまりおすすめできません。

舌はとてもデリケートな器官です。

少し傷つくだけで、口内だけでなく、体にさまざまな悪影響を及ぼす恐れも考えられます。

舌を歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまうと、舌苔を取り除くとともに舌まで傷つけてしまうこともあります。

舌専用ブラシは歯ブラシよりも柔らかい素材でつくられていますので、舌を傷つけずにやさしく舌苔を取り除くことができます。

とはいえ、磨き方を知らなければきれいに舌苔を取り除くことはできないでしょうから、やり方を見ていきましょう。

舌磨きは下記の順番で行います。

①はじめに口をしっかりとすすぎます。

口腔内の乾燥を避けるためです。

②「べー」と舌を前方に出します。

③舌ブラシを舌の奥に当て、舌の前方へ掻き出すように動かします。

このとき、力を入れずにやさしくなでるように行ってください。

舌専用ブラシであっても、あまりにも強すぎる力で掻き出せば、舌を傷つける恐れがあります。

④全体を磨き終わったら、口をしっかりとすすぎましょう。

以上が舌磨きのやり方です。

やりすぎは禁物!?どのくらいを目安に行うと良いの?

舌磨きのやり方についてお伝えしてきましたが、注意しなければいけないこともありますので、ここでお伝えします。

舌磨きする際は、まず一方向に磨くようにしてください。

舌の中央から後方にかけて汚れがつきやすい箇所となっていますので、「舌の後方から前方へ」以外の方向には磨かないようにしましょう。

そして特に注意しなければいけない点が、「磨きすぎ」です。

中には舌苔を発生させたくないからと、歯磨きをするたびに舌磨きもあわせて行う方がいます。

しかし、これは逆効果になる可能性もあります。

舌の表面は「糸状乳頭」というとがった細かい組織で覆われています。

この組織に舌磨きによる摩擦を加えすぎると、そこに細菌が繁殖してしまい、口臭を悪化させてしまうことも考えられるのです。

ほかにもさまざまな口内トラブルにつながる可能性もありますから、舌磨きのやりすぎは禁物といえます。

そのため、舌磨きは1日1回、起床後に行うと良いでしょう。

毎日行う必要もなく、口の状態を確認しながら週2~3回を目安に行うことをおすすめします。

舌苔がなければ舌磨きをする必要もありませんから、行わないようにしてください。

舌磨きについてお伝えをしてきましたが、歯磨きとあわせて行う場合は、どちらを先に行うと良いのでしょうか。

順番は気にせずに行っても良いのでしょうか。

これについては次の項でお話しします。

歯磨きと舌磨きの順番は?どちらを先に行うと良い?

口臭対策にもなる舌磨きを、歯磨きとあわせて行えば、よりきれいな口腔内にすることができます。

では、歯磨きと舌磨きを一緒に行う場合、どちらを先に行うと良いのでしょうか。

順番などは関係なしに行っても、効果は期待できるのでしょうか。

この答えは、もちろん「×」です。

歯磨きと舌磨きをどのような順番で行うかで、得られる効果は違ってくるでしょう。

効果的な順番は、「舌磨き→歯磨き」で行うことです。

はじめでもお伝えしたように、舌苔には食べカスや細菌などがたまっています。

この細菌は繁殖してしまうと、歯にも影響が及ぶ可能性も考えられます。

そのため、舌をきれいにした状態で歯磨きを行うほうが効果的といえます。

先ほどまでにお伝えしたやり方で舌を磨き、その後、歯を磨くようにすると良いでしょう。

磨き残しのないように!歯を磨く順番を決めておこう

ここでは歯磨きについてのお話をしていきます。

舌磨きだけをきちんと行っても、歯磨きを雑に行ってしまえば元も子もありませんから、きれいに歯を磨くためのポイントをお伝えしましょう。

ポイントとしては、やはりブラッシング方法が挙げられます。

●毛先を歯面にきちんと当ててブラッシングすること

●歯と歯の隙間や歯茎の汚れをしっかり落とせるよう、小刻みに動かすこと

●歯茎などを傷つけないよう軽い力で磨くこと

上記の3つのポイントを意識して、歯磨きを行いましょう。

また、特に心配な点といえるのが、「磨き残し」です。

磨き残しがあれば、そこにプラークが形成され、虫歯の危険性を高めてしまいます。

磨き残しをしないためには、歯を磨く順番を決めておくと良いでしょう。

例えば、

①上の歯の裏側

②上の歯の表側

③上の奥歯のかみ合わせ(右→左)

④下の歯の裏側

⑤下の歯の表側

⑥下の奥歯のかみ合わせ(左→右)

というように、自分が磨きやすい順番を決めておくと、磨き残しがしにくくなります。

順番は歯磨きの後!洗口液でよりきれいな口腔内に!

口の隅々までケアしたい場合は、洗口液(マウスウォッシュ)を使用することもおすすめです。

洗口液は、口の中の細菌をなくし、虫歯などのお口トラブルのリスクを減らしてくれます。

また、口臭対策としても効果的といわれていますので、舌磨きや歯磨きとあわせて行うことで、よりきれいな口腔内にできることでしょう。

洗口液の効果を高めたい場合、歯磨き同様、どのような順番で行うかが大切です。

洗口液は歯磨きの後に行うことが良いといわれていますので、「舌磨き→歯磨き→洗口液」の順番で行ってみてください。

洗口液の使用方法は、指定の量を口に含んで20~30秒ほどブクブクうがいをして吐き出すだけです。

吐き出した後にうがいをする必要はありません。

洗口液もやりすぎに注意し、1日2~3回を目安に行いましょう。

きれいな口腔内に!舌磨きなどで口のケアをしよう

口のケアのために毎日歯磨きをしている方はほとんどでしょうが、舌磨きにいたってはそこまで多くはないかと思います。

とはいえ、口のケアのためには舌磨きもあわせて行うことで口臭対策にもなり、歯磨きも効果的に行うことができます。

さらに洗口液も使用すれば、よりきれいな口腔内にすることができるでしょう。

使用方法とともに、どのような順番で行うかも大切ですから、「舌磨き→歯磨き→洗口液」という順番で、口のケアをしてみてくださいね。

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