「朝はいつ行うのが良い?」歯磨きのタイミングをチェック!

歯磨き 2019.12.30
「食べ終わったら歯磨きをすること」と、小さい頃から教わってきた方も多いかと思います。 しかし実際、歯磨きはどのタイミングで行うのが良いとされているのでしょうか。 特に朝は、「起床後」か「朝食後」かで意見が分かれるところです。 今回は、そんな歯磨きのタイミングなどについてお話をしていきます。

ブラッシング方法やタイミングなど!近年の歯磨き方法はさまざま

以前の歯磨きは、「1日3回」「3分間」「食後3分以内」という「3・3・3運動」が、日本全体で推進されていました。

そのため多くの方が小さい頃に、親や学校から「ご飯が食べ終わったら歯磨きをすること」といわれてきたのではないでしょうか。

大人になった今でも、この3・3・3運動のとおりに歯磨きをしている方もいるかもしれませんが、近年は「食後に歯磨きをするのは虫歯に逆効果」という意見が出てきています。

歯磨きのタイミングだけでなく、歯磨きにかける時間やブラッシング方法などにも、さまざまな意見があります。

また、歯磨き粉のつけ方にいたっても、1回にどのくらいの量を使えば良いのかは違います。

そうなれば、どの方法で歯磨きをすれば正解なのかと、悩んでしまいますよね。

この記事では、歯磨きをするタイミングを中心にお話ししていきますので、参考にしてみてください。

まずは、朝の歯磨きのタイミングについてお話をします。

朝の歯磨きはどのタイミングで行うのが良いの?

「朝の歯磨きは朝食後」という方も多いことでしょう。

先ほどもお伝えしたように、3・3・3運動により、食後に歯磨きをすることが習慣づいているのかと思います。

しかし、朝の歯磨きにおすすめのタイミングは、どちらかといえば朝食後よりも「起床後」が良いといえます。

プラーク(歯垢)につながる雑菌などがよく増える時間帯が、唾液量の少ない睡眠時です。

1日の中でも、睡眠時は特に雑菌が繁殖しやすい時間帯ともいわれています。

起きてから歯磨きをせず、そのままご飯を食べることになれば、眠っている間に繁殖した口の中にある雑菌も、食べ物と一緒に体の中に取り込むことになってしまいます。

ちなみに睡眠時の口の中には、おおよそ便10g分の菌があるともいわれています。

それがそのままご飯とともに体内に入ると考えると、複雑な気持ちになってしまいますよね。

このことから、朝の歯磨きのタイミングは「起床後」がおすすめといえます。

朝食後は歯磨きをしなくても良いの?

朝の歯磨きのタイミングは起床後がおすすめとお伝えしましたので、「朝食後は歯を磨かなくても良いのか」と疑問に思う方もいることでしょう。

ここで、食後の歯磨きについて見ていきましょう。

食後すぐの口の中というのは、食べ物と唾液の流れにより、雑菌や細菌は少なくなっているそうです。

また、現代人が好むスイーツや肉類などは酸性になりやすく、食後はこれらの影響で口の中が酸性になっていることが多いです。

その酸性の状態で、研磨剤などが入った歯磨き粉で歯を磨くと、歯のエナメル質を削り粘膜を傷つけてしまうことにもつながります。

そのため、食後の歯磨きはあまりおすすめしない意見が増えてきています。

ただし、注意しなければいけないことがあります。

雑菌などの塊であるプラークは、食後8時間程度から形成されます。

プラーク自体はセルフケアで落とすことができるので、食後すぐに歯磨きをしなくてもOKとされています。

しかし、形成されたプラークがそのまま歯にくっついていると、食後48時間程度からばっちり固着するバイオフィルムが形成されるそうです。

バイオフィルムとはプラークの強固な集合体のことで、キッチンの流しの排水溝がヌルヌルすることがあると思いますが、これもバイオフィルムです。

細菌が流されたくないということから、粘性のフィルム状の膜をつくり、繁殖しやすい環境に成長したものがバイオフィルムなのです。

バイオフィルムが形成されると虫歯にもつながる恐れがあり、こちらはセルフケアで落とすことは難しいそうです。

したがって、バイオフィルムが形成される前までに、プラークをセルフケアで落とすことが大切です。

1日何回歯磨きすれば良い?夜のタイミングは就寝前!

朝食を含む食後の歯磨きをあまりおすすめしないのであれば、昼や夜の歯磨きはどうすれば良いか悩んでしまいますね。

実際、1日の歯磨きは2回でも問題ないといわれています。

昼の時間帯はしっかり歯磨きを行わなくも良く、ケアとしてはすすぐだけでもOKなようです。

後ほどご紹介する「唾液分泌法」をあわせて行うだけでも、歯のケアに効果的といわれています。

昼は歯磨きをしなくても良いとなれば、夜はどのタイミングで歯磨きを行うべきなのでしょうか。

夜の歯磨きは「就寝前」がおすすめです。

実際に寝る前に歯磨きをする方は多いと聞きますが、就寝前の歯磨きというのは、歯にとても良いといわれています。

話の中でも触れたように、就寝中は唾液の量が減るので、雑菌などが繁殖しやすい環境になってしまいます。

そうなると虫歯の危険性も高まるので、寝る前にしっかりと歯磨きをすることが大切です。

プラークや食べかすを残さず磨くことで、睡眠中の雑菌の繁殖を軽減させることにつながります。

夜の歯磨きは朝よりもしっかりと!

夜は就寝前のタイミングで歯磨きを行うことが良いそうですが、このときの歯磨きは朝よりもしっかり行うことを意識してみてください。

先ほどお伝えしたように、就寝中は唾液量が少ないことから、1日の中でも雑菌などが繁殖しやすい時間帯です。

そして起床後に1回行ってから寝る前まで歯磨きを行わないわけですから、歯の汚れはたまっていることでしょう。

そのため、夜の歯磨きは朝よりも念入りに行ったほうが良いといえます。

ところが通常の歯ブラシだけの歯磨きでは、歯の汚れを落とし切ることは難しいそうです。

より多くのプラークなどの汚れを取り除くには、歯ブラシのほかにデンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具を併用することをおすすめします。

特に、歯と歯の隙間は歯ブラシではなかなか磨けないため、フロスや歯間ブラシを使って取り除きたいですね。

その日の汚れはその日のうちに取り除けるよう、複数のアイテムを使ってきれいな歯を保ちましょう。

昼は歯磨きしなくてもOK!唾液分泌法でケアしよう

歯磨きのタイミングは朝の起床後、夜の就寝前で、昼の時間帯は歯磨きをしなくてもOKとお伝えしましたが、歯のケアは行っておくと良いかもしれません。

食後にうがいをするのもケアにつながりますが、ここでは「唾液分泌法」についてお伝えします。

唾液は「天然のデンタルリンス」ともいわれ、歯磨きをしなくても自浄作用があるといいます。

そのため、昼は歯磨きをしない代わりに、唾液を効果的に分泌させてケアするようにしましょう。

唾液分泌法のやり方はいたって簡単で、舌を回すだけです。

歯と歯茎の間に舌を入れて、上下左右をまんべんなく、ぐるぐる回せばOKです。

3~5回ほど右回りさせたら、今度は3~5回左回りさせましょう。

これを食後に行えば、唾液が分泌し、歯のケアに役立つことでしょう。

ポイントとしては、唾液が行き渡りにくい下の歯茎は丁寧にゆっくりと動かすことです。

人目が気になる方は、トイレの個室に入って行うと良いでしょう。

歯磨きができない昼の時間帯も、舌回しで歯のケアをするようにしてください。

歯磨きを行うタイミング!朝は起床後・夜は就寝前

近年推奨されている歯磨きのタイミングやブラッシング方法はさまざまで、どのように歯磨きをすれば良いのか悩んでしまう方もいることでしょう。

ここでは特に、歯磨きのタイミングについてお話をし、おすすめは「起床後」と「就寝前」の2回です。

特に夜は、1日の汚れがたまっていますから、フロスなどの補助用具と歯ブラシを併用すると良いでしょう。

昼は舌回しで唾液を分泌させることで、歯のケアにつながりますので、試してみてくださいね。

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