前歯を下げる期間はどれくらい?出っ歯でもキレイになるの?
歯科矯正 2019.05.28前歯は下げる事ができるの?
前歯が出っ歯だと、口元が盛り上がることで唇が閉じる事ができなくて、気になるかと思います。
歯の矯正を行えば出っ歯の人でも、審美的に良くなります。
出っ歯の矯正の方法は次のとおりです。
・全顎ワイヤー矯正
・部分ワイヤー矯正
・外科的手術
・セラミック矯正
この中でもワイヤー矯正は歴史が長く、多くのケースで歯並びを良くできるようです。
重度の出っ歯の場合は、前歯を下げるのが難しいため、部分矯正は適応外になり全顎矯正が対象となります。
全顎矯正は期間も長く費用も高くなりますが、全体の噛み合わせも整うため、歯を長持ちさせることができるのです。
部分矯正は期間が短く、費用を安く歯の矯正ができます。
外科的手術は、骨格が原因である場合の方法です。
歯並びを治すだけでは前歯を下げる事ができないので、手術が適応されます。
全身麻酔で行う事がほとんどなので、精神的にも身体的にも負担は大きくなります。
セラミック矯正は、自分の歯を削って歯に被せ物をし、前歯を下げる方法です。
自分の歯を削るので、歯に負担をかけ歯の寿命を縮める事になります。
しかし、短期間で前歯を下げられるメリットもあります。
セラミック矯正は色も白くできるため、芸能人が多く行っている矯正で有名です。
前歯を下げる期間はどのくらい?
前歯を下げる期間は、歯の矯正の種類によって大きく異なります。
・全顎ワイヤー矯正…2~3年
・部分ワイヤー矯正…5ヶ月~1年
・外科的手術…2~4年
・セラミック矯正…1ヶ月~6ヶ月
全顎ワイヤー矯正の場合は、審美的な問題と噛み合わせをしっかりと治すため、期間が長くかかります。
筆者も、全顎ワイヤー矯正経験者です。
矯正を19歳から始めたので、痛みが強かったり歯が動きにくかったりで、時間がかかりました。
矯正を始めるタイミングは永久歯が生え揃ってからや、混合歯(乳歯も永久歯もある)の場合と様々です。
CT、骨や体の発育など様々なところから審査され、矯正を始める時期が決まります。
子供が矯正する場合は痛みも少なく慣れやすく、期間も短く終わる事が多いのです。
部分ワイヤー矯正は審美的な問題のみを解決する方法で、期間も短く費用も安く済みます。
しかし部分ワイヤー矯正は、審美的な問題のみを解決するため、奥歯の噛み合わせを治す事はできなく、全顎ワイヤー矯正と仕上がりの差が出てきます。
前歯が重度の出っ歯の場合は、部分ワイヤー矯正は適応されません。
外科的手術がとられるのは、骨格が問題のときです。
前歯を下げただけでは治らないため、手術を要します。
先に手術をしてから全顎ワイヤー矯正をする方法や、手術前に全顎ワイヤー矯正をして途中で外科的手術を行い、痛みが無くなってからまた歯の矯正を再開する方法など様々です。
外科的手術は全身麻酔がほとんどなので、手術と入院で2~3週間かかります。
そこに全顎ワイヤー矯正も一緒に行うので、期間は長くなってしまいます。
セラミック矯正は、元の自分の歯を削り、人工の歯を被せて前歯を下げ治す方法です。
歯を動かす矯正と違うため、期間も早くて1ヶ月、長くても6ヶ月程度の期間で前歯を下げる事ができます。
前歯を下げる期間は短く済みますが、デメリットとして自分の天然の歯を削るという事があげられます。
前歯が出っ歯だと良くない理由
前歯が出っ歯だと、審美的に良くなく、いつも前歯が気になると思います。
歯にコンプレックスがあると歯を見せたくないために笑顔が少なくなり、思いっきり笑えなくて人と会話する時も歯が気になってしまい、会話を楽しめなくなります。
その結果、人と会いたくなくなったり、歯がコンプレックスでストレスも溜まり、気持ちも消極的になってしまうのです。
また、審美的な問題以外には、前歯が出ているため唇を閉じる事ができず、口の中が乾燥します。
口の中が乾燥すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
口の乾燥は口臭の原因にもなり、自分の息の臭いが気になることになり悪循環となるでしょう。
出っ歯の前歯は矯正をしないと治りません。
下げる期間はかかりますが、お口と体の健康を考えると前歯を下げた方が良いのです。
前歯を下げるだけで、口元がすっきりして見た目の印象が驚くほど変わり、口元に自信が持てるようになるのです。
前歯を下げる期間で注意する事は
歯の矯正で、前歯を下げる期間で注意して欲しいのは、次のとおりです。
・歯を注意して磨く
・くっつきやすいものを食べない
・硬い食べ物に注意する
歯の矯正には、ワイヤーを使うマルチブラケットという装置が入ります。
歯の1つ1つに装置を付けて、そこにワイヤーを通して力をかけて歯を動かす方法です。
最も一般的な矯正かつ多くの方がやっているため、ご存知の方も多いでしょう。
歯の矯正としても歴史が長く、成功率も高い歯の矯正方法になります。
しかし、装置を付ける事で歯磨きが難しくなり、虫歯になりやすい状態になります。
歯の矯正では、歯科衛生士による歯磨き指導が必須になり、患者さん自身も歯磨きの技術が必要になるのです。
せっかく歯並びがキレイになっても、虫歯が沢山出来てしまっては、歯をキレイにする意味がありません。
また、お餅やキャラメル・ガムなど粘着性のあるもの食べると矯正装置にくっついてしまい、装置が壊れる原因となってしまうので、前歯を下げる期間は控えて欲しい食品です。
硬い食べ物も同様に前歯を下げる期間に食べると、矯正装置が壊れるのと痛みが出やすくなるので、控えるのが良いかと思います。
前歯を下げる期間の痛みはあるの?
歯の矯正で歯が動く仕組みは、歯が歯茎の下にある歯槽骨の中を移動するからです。
じわじわと力を加えて、ゆっくりと歯を移動させるのです。
歯の矯正期間中は、月に1度ワイヤーに力を加えて、歯を動かすために調整します。
調整をした日から、1週間くらいが1番痛みが強い時期です。
特に、大人になってからの歯の矯正期間は痛みが強く、大変と言う方も多くいらっしゃいます。
子供の場合は、まだ骨が柔らかく成長期にあるので、痛みは大人程ではなく慣れるのも早いのです。
痛みが強い日は噛む事が辛くなるので、柔らかいものしか食べられない事もあります。
前歯を下げる期間は痛みがあります。
それを乗り越えて、前歯がキレイに並んだ時は、頑張って矯正して良かったなと思うはずです。
前歯を下げる期間は痛みがある事を知ったうえで、矯正を始めるか検討して欲しいと思います。
前歯を下げる費用はどのくらい?
歯科矯正は、保険外治療なので費用が高くなります。
都心や地方によって多少の差は出ますが、平均的な費用は以下のとおりです。
・全顎ワイヤー矯正…70~110万円
・部分ワイヤー矯正…30~70万円
・外科的手術+全顎ワイヤー矯正…80~120万円
・セラミック矯正…1本あたり5~15万円
歯科矯正は始める前に、CTやレントゲン、体の成長や歯型模型の作成、お口の中の写真など、沢山の資料を集め診断します。
その資料を集めるために、3~5万円ほどかかります。
ワイヤー矯正では、全顎と部分では費用も期間も大きく違いますが、全顎矯正は前歯を下げるだけではなく、噛み合わせもしっかりと整えるので、行う価値は十分にあります。
外科的手術が必要な場合は、全顎矯正の費用の他に、手術と入院費がかかるために高い費用になるのです。
セラミック矯正は、素材によって大きく費用が異なります。
安いものでも1本5万円くらいで、高いもので1本15万円くらいします。
高ければ強度や色味も良く天然歯となじみ、違和感もありません。
前歯で人の印象は変わる!
人の印象は、歯で随分と変わります。
特に前歯は、会話や笑顔の度に見えるため、印象を左右する重要な役割を果たします。
歯の矯正で前歯を下げる期間はかかりますが、矯正が終わった後の歯並びがキレイになった状態は嬉しく、歯へのコンプレックスが消えて自慢の歯になります。
歯がキレイになる事で、自分の歯を更に大切にし、歯への意識も高まるのです。
前歯が気になる方は1度、矯正歯科へ相談に行くのも良いかと思います。