フロスをしても臭い!臭いが同じ場所から発する時の対策は?
デンタルフロス 2019.05.25フロスをしないとなぜ臭い?
例えば、気温が35℃くらいのじめっとした真夏のゴミ捨て場を想像してください。
いつまで経っても収集車が来ないゴミ捨て場からは、酷い悪臭が放たれます。
時間が経てば、間違いなく中身は腐っていきますよね。
お口の中も同じで、口腔内は体温(約36℃)で温かく、唾液で湿っています。
この環境は、細菌が繁殖するには絶好の場所なのです。
食べたものはどうしても、歯と歯の間に入り込んでしまいます。
食べかすはやがて、24時間以内に分解され、プラークへと変わります。
このプラークこそが、臭いにおいの元になります。
フロスをしないまま、歯と歯の間の汚れを放置しておくと、間違いなく臭いにおいがします。
また歯の形や詰め物、病気などによって、同じ場所が臭くなることもあります。
自分の体から出ている臭いにおいは、実は分からない方が多いのです。
特に口臭は、相手に向かって息を吐きだすので、自分が知らない内に話相手を不快にしています。
接客業や人に話すお仕事に限らず、日々の生活で人と話さないことはないですよね?
フロスをする事は口臭予防にもなり、エチケットとして大切な事なのです。
同じ場所が臭い原因
フロスを使用している人は、歯に対して意識が高く、しっかりと自分でケアできている方だと思います。
しかし、頑張ってフロスをしているのに、同じ場所から臭いにおいがする事もあります。
その原因は
・合っていない被せ物
・虫歯になっている
・歯石が付いている
・歯周病になっている
これらの原因が、フロスをしても歯の同じ場所から臭いにおいを発生させているのです。
合っていない被せ物は、隙間があるため汚れが入り込み、フロスをしても自分では取れなくなります。
虫歯も放置しておくと、臭いにおいがします。
しかし、歯と歯の間の虫歯は見えにくく、直接刺激が伝わりにくいので、発見されづらいのが特徴です。
歯石もプラークと同様、臭いにおいがします。
プラークのうちはフロスや歯ブラシで除去できますが、歯石は歯医者さんで専用の器具を使用しないと除去できません。
歯周病菌は嫌気性菌なので、硫化水素やメチルメルカプタンを作り出します。
これが、非常に臭いにおいになります。
歯科医師の方は、歯周病を患っている方とお話をするだけで、口臭から歯周病だと判断できるといいます。
歯周病の人の口からは、それくらい強烈な臭いにおいがするのです。
同じ場所が臭い時の対処法は?
もしフロスを使っても同じ場所から臭いがしてしまう場合、歯医者さんに行くしか治療法はありません。
原因を突き止めて、治療するしか臭いを解決する方法は無いのです。
合っていない被せ物は、臭いにおいだけではなく虫歯や歯周病の原因にもなるので、早めに交換しなくてはいけません。
また、歯と歯の間の虫歯は、見えないので非常にわかりにくいのです。
フロスを使っても同じ場所が臭い場合は、レントゲンを撮ることをおすすめします。
歯と歯の間にできた虫歯はレントゲンで早期に発見されることが多くありますし、歯周病もレントゲンで分かります。
また、歯に歯石が付いているとザラザラするので、更に汚れが付きやすくなります。
歯石はいずれ歯周病に進行してしまうので、早めに除去する事が大切です。
歯周病が一度発症すると、進行がなかなか止まりません。
症状が出にくいのも特徴で、分かったときには重度の歯周病になっていることが多い病気です。
フロスを使ってお口をチェック!
どれだけ口臭に気を使っていても、一日の終わりにフロスをするとプラークがついていて、結構臭いです。
また、食べかすが歯と歯の間に挟まっているので、フロスを一日さぼると出血することもあります。
これは、細菌により歯と歯の間の歯茎に、炎症が起きているからです。
フロスを使う事で、臭いにおいや出血を確認することができ、自分の歯の状態を知ることにもなります。
もしフロスを使って、同じ場所から臭いにおいがしたり、フロスが引っかかるようなら要注意です。
直ぐに、歯医者さんで原因を調べてもらいましょう。
毎日、朝昼晩とフロスをするのは大変だと思いますから、せめて一日の終わりだけでも、毎日フロスをすることをおすすめします。
フロスをする習慣が付けば、フロスをしないとお口の中がすっきりせず、気持ち悪くて眠れなくなるでしょう。
フロスを毎日する事で、自分の口の中の食べかすが挟まりやすい場所も把握することができます。
フロスを使う事は、汚れを取るためだけではなく、自分の歯を知り健康のチェックにもつながる大切な事なのです。
同じ場所が臭い時は早めに歯医者さんへ
歯の健康で大切なのは、早期発見早期治療です。
フロスをしても同じ場所が臭い時は、何か歯に問題があるサインですから、見逃さないようにしましょう。
「痛くないから大丈夫」と思っていても、知らぬ間に虫歯や歯周病が進行していることも多くあるのです。
また、神経を取っている歯は痛みが出ないので、発見が遅れる場合が多くあります。
虫歯などが進行してからでは治療のための通院回数が増え、お金もかかります。
何より、歯に負担がかかるので、歯の寿命も短くなってしまうのです。
加えて、フロスをしても同じ場所から臭いにおいがしては、自分自身も不快ですし人に会う時にも自分の口臭が気になってしまって、会話も楽しめません。
フロスは、病気の発見に非常に役立つ大切な清掃道具です。
歯科医師や歯科衛生士も、フロスを使って歯と歯の間の病気を調べます。
フロスをして、同じ場所が臭いなと思ったら、早めに歯医者さんへ行くようにしましょう。
おすすめのフロス
フロスには沢山の種類があります。
・ワックスが付いているものと、付いていないもの
・フレーバー付き
・唾液が付くと膨らむ
・フッ素が塗布されている
・指に巻き付けて使う
・柄が付いて持って使える
選び方は、自分が使いやすい物を選ぶのが1番大切です。
そこで、それぞれのタイプについて、詳しくご説明していきますね。
ワックスタイプは、歯と歯の間に滑って入りやすいので、フロス初心者でも使いやすくなっています。
唾液が付くと膨らむフロスもあるので、歯と歯の隙間にフィットして、汚れを簡単に絡み取る事が出来るのです。
虫歯が気になる方は、フッ素付きも良いですし、フレーバー付きだとフロスの時間が少し楽しくなります。
指に巻き付けて使うタイプは、経済的でお財布に優しいですが、技術が必要です。
少し不器用な方には、柄が付いていたほうが簡単に使えます。
自分に合ったフロスを使って、毎日歯と歯の間を掃除しましょう。
フロスを使っても同じ場所が臭い時は、もしかしたら使い方が正しくない場合も考えられます。
歯医者さんで、正しいフロス指導を受けるのも良いかもしれません。
フロスをしても同じ場所が臭い場合は要注意
フロスは歯と歯の間を掃除するだけではなく、病気の発見に役立つ事もある大切な清掃道具です。
狭い歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは取り切れず、病気の巣にもなってしまうのです。
フロスを使ったことのない方や苦手な方は是非、歯医者さんでフロス指導を受けてみてください。
もし、何度もフロスをしても同じ場所から臭いにおいがする時は、単に汚れが取れていないだけではないかもしれません。