奥歯の抜歯後の食事はいつ?どんなものを食べたらいい?
歯科矯正 2019.04.17奥歯の抜歯後、食事を取る時間の目安っていつ?
奥歯の抜歯後食事をするのは、完全に麻酔が切れてからです。
麻酔が効いている間は、感覚がありません。
その状態で食事をしてしまうと唇や舌、口の中噛んでしまったり、食べ物や飲み物の温度も感じられないので熱い物を食べたり飲んだりして火傷をしてしまい、口の中を傷める事になってしまいます。
しっかり、麻酔が切れるのを待ちましょう。
抜歯後の麻酔は、麻酔を打った場所にもよりますが、約1〜3時間ほどで切れてきます。
下の奥歯の抜歯の時は麻酔を深い所に打つ場合があり、下顎の半分が痺れてしまう事もあります。
その時、唇や頬を触ってみて、感覚があるがどうかで、麻酔が切れているか、確認する事ができます。
また、麻酔が切れる頃になると、唇や頬に軽くピリピリした感覚や、痒く感じたりする事があります。
この時に出された痛み止めを1回分飲んでおくと、完全に麻酔が切れた後に抜歯後の痛みを気にする事なく食事もしやすいのではないでしょうか。
抜歯後出血は止まってますか?簡単な対処法
特に、奥歯は食事の時に物を噛み砕く働きをするので、出血したままでは食事もしづらいし美味しくないですよね。
歯科医院では抜歯後出血を止める為に、ガーゼを噛ませて止血をします。
圧迫止血という方法ですが、もし家に帰って出血がある場合は、同じようにガーゼをあてて5~10分間ギュッと噛んでみてください。
湿らせた紅茶のパックを噛んでも、同じような効果が期待できます。
ただ、出血が続くような場合は受診をしましょう。
口の中は、唾液等で常に湿っている状態です。
そのため、抜歯後の穴も通常の傷と違って、完全に乾燥する事はありませんが、血液がトロンとゼリー状に固まってできる、かさぶたのようなもの(血餅)が、抜歯後の傷口の所にできます。
血餅を無理やり取り除いたりすると出血の原因になりますし、炎症を起こしてしまう事もあります。
舌でいじったり、強くうがいをしたりして、洗い流さないように気をつけましょう。
痛みですが、大きな奥歯を抜いてしまっているので、多少の痛みが伴うでしょう。
痛み止めを飲んでも痛みが引かない時や、強い痛みが続く時は、我慢せずに受診をしましょう。
また、薬の服用には決められた時間と量があるので、きちんと守ってください。
奥歯の抜歯後の食事の時に気をつけたい事
香辛料や唐辛子のたくさん入った食べ物は、抜歯後の粘膜の周辺を刺激してしまい痛みを感じたり、傷口の炎症や腫れを引き起こす可能性があります。
また、香辛料の成分よっては、血行促進作用があり出血の原因にもなるので気をつけた方が良いでしょう。
いつもの食事の際、口の中に入った食べ物は無意識に奥歯へと運ばれていきます。
しかし、奥歯の抜歯後しばらくは刺激を避けたいので噛む回数が少なくてすむように、食材を小さく切ったり柔らかい食べ物をおすすめします。
せんべいのような硬い物は、割れた角が尖っていて抜歯後の傷口にあたり出血の原因になる事もあります。
あまりおすすめはできませんが、どうしても食べたいという時は小さく割って食べたり、噛む場所に十分に気をつけましょう。
また、抜歯当日は、麺類を控えたほうが良いでしょう。
せっかく固まった血液の塊を、麺をすする時に一緒に剥がしてしまって出血の原因になってしまいかねません。
同じ理由で、ストローを使用する飲み物も気をつけましょう。
食事の後、奥歯の抜歯後の傷口に残った物はそのままで良い?
食事の後に歯磨きをしますが、抜歯した直後は普段の歯磨き通りに行わないよう注意してください。
特に抜歯周囲の歯は優しく磨き、抜歯後の傷口に残ってしまった食べカスは、無理に取るのではなく、軽くうがいするだけにしましょう。
抜歯後の傷口は血液がトロンと固まった塊で守り、その下では新しい細胞がつくられ、抜歯後の傷口が少しずつ埋まっていきます。
特に奥歯を抜いた後の傷口は意外に大きく、食事の後、食べ物のカスが残っていたりすると気になるものです。
しかし、無理に取り除いたりするとせっかく固まった血液の塊も一緒に剥がしてしまう事になり、出血の原因になります。
また、出血が続くと細菌に感染しやすくなり、そこから炎症を起こす場合があります。
治りが遅くなるだけではなく傷口もきちんと塞がらなくなってしまいます。
入ってしまった食事のカス等は、そのまま中に残される事なく傷口が塞がっていく過程でしっかりと押し出されていきます。
手や足にできた傷のかさぶたと同じです。
傷の中に残らず、いずれ剥がれ落ちてくるのを待ちましょう。
抜歯後すぐにアルコールは飲んでもいい?
抜歯後のアルコール摂取は、抜歯後最低2~3日は避けたほうが良いでしょう。
個人差はありますが、アルコールの摂取によって血圧が上がることがあります。
それにより、出血の原因になる場合があるのです。
また、アルコールの成分には血液を固まりにくくする作用もあり、出血が続くと食事が出来ないだけでなく傷口の治りが遅くなってしまします。
奥歯に限らず抜歯後には、抗生剤や痛み止めが処方されます。
薬の服用中にアルコールを摂取してしまうと、人によっては湿疹が出たり異常な反応が出たりする可能性があります。
抜歯の前は、アルコールが出される可能性のある食事会、パーティーなどのスケジュールをしっかり確認して、歯科医院で抜歯の計画を相談してください。
抜歯後におすすめな食事
奥歯の抜歯後の傷口は、大きな穴が開いてしまっています。
そのため、食欲が落ちたり食事もしずづらい事もあり栄養が偏りがちになる事も。
そこで、抜歯後の免疫力を高め代謝アップに効果的な食事を、ご紹介します。
亜鉛を多く含む玄米、卵、大豆、ゴマ等を使った卵雑炊、そしてゴマ豆腐は栄養満点な上、柔らかくなめらかなので奥歯の抜歯後の傷口への負担も少なく、免疫力を高める効果が期待できます。
粘膜や皮膚の保護、代謝促進に必要なのがビタミンA、B群の緑黄色野菜、乳製品、卵、豚肉等になります。
細かく切った野菜を柔らかく煮たスープやチーズたっぷりでオムレツにしたり、豚しゃぶサラダをポン酢ドレッシングと一緒にすることで吸収率も上がります。
細胞の再生を助ける作用のある、ビタミンEの多く入ったほうれん草やモロヘイヤ等の葉物野菜、かぼちゃやアボカドがあり、アボカド納豆丼やトマトとブロッコリーと一緒にサラダにする事で抗酸化力もアップ。
かぼちゃはほうれん草や小松菜とお味噌汁にしても美味しくいただけます。
抜歯後の食事はいつもより少しだけ気をつけよう
口の中でも奥歯のあった場所は、手や足にできた傷とは違って、自分で直接見たり、抜歯後の穴に絆創膏を貼る事はできません。
抜歯後のケアは食事をきちんと取り、免疫力、代謝アップを助ける事が大事になります。
・食事は、麻酔が切れてから。
・刺激の強い食事は、控える。
・抜歯後、しばらくはアルコールを避ける。
奥歯の抜歯後の食事は、いつもよりゆっくり時間に余裕を持って、抜歯した奥歯とは反対側で噛みましょう。