重曹を使った歯磨きで歯を白くしたい!注意すべき点は?

歯磨き 2020.03.18
重曹は、掃除や料理など、日常生活で幅広く使うことができる万能アイテムです。 この重曹は、実は歯磨きに使用することもできるのです。 重曹を歯磨き粉の代わりとして使用すると、さまざまな嬉しい効果が実感できます。 今回は、重曹を使った歯磨きのやり方や、注意点などについて詳しくご紹介していきましょう。

そもそも重曹ってどんなもの?

重曹を使った歯磨きのやり方や注意点をお話しする前に、そもそも重曹がどんなものなのか詳しくお話ししていきましょう。

重曹は「炭酸水素ナトリウム」という正式名称があります。

炭酸水素ナトリウムは、食塩水と二酸化炭素が結びついたもので、人体に害がありません。

自然界にある物質で生成されているため、水に流してもほかの生物に影響はなく、環境にも優しい物質です。

重曹は、料理や掃除で活用されることが多いです。

スポンジを膨らませるベーキングパウダーに重曹が入っていることを、皆さんご存知でしょうか。

お肉を柔らかくする効果もあるため、日常的に料理に使っている人も多いと思います。

また、弱アルカリ性であるという性質から、脂汚れなどを浮かせる効果もあるため、洗剤として使われることも多いです。

水を軟水化するという特徴もあることから、入浴剤として使用されることもあります。

このように、重曹は毎日の料理や掃除など、私たちの生活で幅広く活用されている便利な物質なのです。

重曹歯磨きのやり方とは?

ここで、重曹を使った歯磨きのやり方をご紹介していきます。

重曹はどの種類でも良いわけではなく、「食用」か「薬用」と記載されているものを使ってください。

①重曹歯磨き粉を作る

まず、重曹歯磨き粉を作っていきます。

大さじ1~2の重曹をお皿に入れ、そこに水を少しだけ加えます。

練るように混ぜ、歯磨き粉のようなペースト状になったら歯ブラシにつけて使用してください。

歯に直接塗っても効果がありますよ。

②ゆっくり丁寧に磨く

磨き方としては、ゆっくり丁寧に磨いていきます。

ゴシゴシと力を入れて磨くと、歯の表面にあるエナメル質を剥がしてしまう可能性があります。

エナメル質が壊れると、再生するのに時間がかかってしまうので注意して磨いてくださいね。

水ですすいだら、重曹歯磨きは完了です。

③重曹水でうがいをしても可

1日に1回程度、重曹水でうがいをするのもおすすめです。

重曹は虫歯予防だけでなく、口臭予防にも効果が期待できます。

水100ccに対し、小さじ半分くらいの重曹を入れて溶かし、重曹水を作ります。

重曹水のうがいは、ガラガラするのではなく、クチュクチュして吐き出すようなイメージです。

重曹歯磨きはホワイトニング効果がある?注意点は?

重曹を歯磨きに使用すると、ホワイトニング効果が実感できるという声が多いです。

重曹には研磨作用があるため、歯についた汚れを削り取り、白い歯に近づけることができるのです。

歯の表面を覆っているエナメル質は、食品や飲料などの着色により、だんだんと汚れてしまいます。

黄ばんだ歯の原因は、エナメル質の汚れにあるのです。

この汚れは毎日の歯磨きだけでは落としきれず、歯科医院でホワイトニングを行うか、セルフでホワイトニング用の歯磨き粉などを使う必要があるでしょう。

しかし、重曹で歯を磨くことで、歯の表面の汚れを削り落とすことができるのです。

注意点としては、さきほどご紹介したように「ゆっくり丁寧に歯を磨く」ことです。

これにより、自分が本来持っている歯の白さに戻していく効果が期待できます。

しかし、もともと歯のエナメル質が黄ばんでいる人は、それ以上は白くならないため注意してくださいね。

よりホワイトニング効果を実感したいのなら、重曹を使った「パック」がおすすめです。

【重曹パックのやり方】

①重曹・塩・歯磨き粉を適量混ぜ、歯に塗ります。

②その上にアルミホイルをかぶせます。

③1時間ほど時間を置いたら、歯磨きして口をすすぎます。

これだけでも、簡単にホワイトニング効果が期待できるでしょう。

重曹で歯磨きをすると嬉しい効果がある!メリットを知ろう!

歯磨き粉の代わりに重曹を使って歯磨きをすると、ホワイトニング以外にも、さまざまな嬉しい効果があると言われています。

ここではメリットとして、重曹歯磨きの効果についてお話ししていきましょう。

●虫歯予防になる

重曹はアルカリ性です。

虫歯の原因は虫歯菌の酸化にあり、アルカリ性は酸を中和させる働きがあります。

これにより歯の再石灰化が起こり、虫歯になりにくい口内環境ができあがります。

もちろん重曹歯磨き以外にも、マウスウォッシュや糸ようじなどの日常のオーラルケアをしっかり行うことが重要ですよ。

●口臭予防になる

食後は口内が酸性になり、これは口臭の原因の1つです。

先ほどの虫歯予防と一緒で、重曹のアルカリ性により、口内の酸性を中和させてくれます。

口臭予防にも繋がるため、食後の歯磨きは重曹を使用すると良いでしょう。

●自然界にある物質である

重曹は自然界の物質でできているので、体に害がないのは先述した通りです。

歯磨き粉は毎日使用するものですよね。

そのため、口の中に入れても安心して使用できるでしょう。

次項では、重曹歯磨きの注意点を詳しく見ていきます。

頭に入れておこう!重曹歯磨きの注意点!

重曹歯磨きは、ホワイトニング効果だけでなく、虫歯予防・口臭予防などのメリットがあることは先述した通りです。

しかし、注意点もあります。

重曹歯磨きをする前に、しっかりと頭に入れておきましょう。

●研磨作用

重曹歯磨きのやり方で、「ゆっくり丁寧に磨く」とご紹介しましたが、ゴシゴシと力を入れて磨くと歯の表面を削り過ぎてしまう恐れがあります。

ホワイトニング効果を求める人は、どうしても力を入れて歯を磨いてしまいがちです。

しかし重曹の研磨作用はとても強く、頑固な汚れを落とす洗剤として使われているほど強力なのです。

毎日する歯磨きだからこそ、強く磨かずに、優しく磨くように注意しましょう。

●口内ダメージ

重曹歯磨きは1日約2回、重曹うがいは1日に1回が望ましいです。

それ以上行うと、口内がダメージを受ける可能性があります。

重曹はアルカリ性で、アルカリ性はタンパク質や油分を分解する働きをします。

それにより、口内の粘膜や、歯茎・のどなどがダメージを受ける心配があるのです。

重曹を歯磨きやうがいに使う時は、目安の頻度を守り、濃度を濃くしないように注意しましょう。

重曹歯磨きはやり過ぎに注意!注意すべき点はまだある!

引き続き、重曹歯磨きをする際の注意点をご紹介していきましょう。

●塩分の過剰摂取

重曹は、食塩水と二酸化炭素が結びついた物質です。

これは塩と同じ成分のため、実際に重曹を口に入れるとしょっぱいと感じるはずです。

歯磨き中やうがい中に、万が一重曹を飲み込んでしまうと、塩分を過剰摂取してしまう恐れがあります。

また、飲み込まなくても毎日の歯磨きで、口内の粘膜から少しずつ体へと取り込まれているはずです。

塩分をあまりとりたくない方は、注意が必要となるでしょう。

●歯石がつきやすくなる

重曹歯磨きをし過ぎると、口内がアルカリ性に近づきます。

口内は、普段「弱酸性」であることが良いとされています。

アルカリ性である環境が長くなると、歯石がつきやすくなってしまうのです。

歯石は虫歯の原因になるので、重曹歯磨きのし過ぎでも、虫歯ができる環境に近づいてしまうことになります。

歯磨きもうがいも、ほどほどの頻度を守ることが大切と言えますね。

重曹歯磨きはメリットが多い!注意点を踏まえて取り入れよう

重曹歯磨きは、ホワイトニング効果や虫歯予防、口臭予防などが期待できて、メリットが多いです。

さらに価格も安いので、お財布に優しいのも嬉しいですね。

重曹歯磨きにはメリットだけでなく、多くの注意があります。

研磨作用が強いので「力を入れて磨かない」、目安の歯磨きの「頻度や濃度を守る」などです。

毎日の歯磨きに重曹を取り入れて、ホワイトニング効果を実感してくださいね。

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