デンタルフロスはやりすぎに注意?1日に何回が目安なの?

デンタルフロス 2020.02.27
デンタルフロスは、歯の健康を守るために欠かせないオーラルケアグッズです。 歯間ブラシと似ていますが、デンタルフロスは歯の隙間が狭い人、歯間ブラシは歯の隙間が広い人に向いています。 つい、歯がきれいになるからと、デンタルフロスを使いすぎていませんか? デンタルフロスをやりすぎると、場合によっては口内環境が悪くなってしまうことがあります。 今回はデンタルフロスに焦点を当て、目安となる回数や、正しい使い方などについて見ていきましょう。

デンタルフロスをする必要性

デンタルフロスは歯の健康を守るため、習慣として歯磨きに取り入れるのがおすすめです。

しかし、デンタルフロスをやりすぎると、場合によっては口内環境が悪くなってしまうと言われています。

その理由をお話しする前に、まずはデンタルフロスをする必要性について見ていきましょう。

●虫歯予防になる

歯の隙間は、歯垢が残りやすい場所です。

歯ブラシの毛先が入り込めない隙間は、歯垢が残ったままになり、これが虫歯の原因となります。

歯ブラシとデンタルフロスを併用することで、歯垢除去率がアップし、虫歯ができにくい口内環境を作り上げます。

●口臭予防になる

歯の隙間に残った食べかすは、口臭の原因の1つです。

口臭は自分で気づきにくい傾向があるため、日常的なケアが必要でしょう。

デンタルフロスで食べカスや歯垢を取り除くことで、口臭を軽減することに繋がります。

●虫歯の早期発見ができる

毎日デンタルフロスを使用すると、歯の異変に気付きやすいです。

歯の隙間で引っかかる・デンタルフロスがばらけるなど、虫歯ができていたり、詰め物がとれていた際の違和感を感じやすくなるでしょう。

悪化する前に早期発見できる点はメリットと言えますね。

デンタルフロスの種類を知ろう

ここで、デンタルフロスの種類について詳しくご紹介していきます。

デンタルフロスは、大きく分けて2種類に分類することができます。

●ホルダータイプ

ホルダータイプは、デンタルフロス初心者でも使いやすい形状をしています。

持ち手の先にフロスが装着しており、歯の隙間に通して歯垢や食べカスをかき出す仕組みになっています。

ホルダータイプには「F字型」と「Y字型」の2種類があります。

それぞれ適している歯が異なり、F字型は主に「前歯」、Y字型は「奥歯と前歯」に使用しやすくなっています。

●ロールタイプ

ロールタイプは、必要な分の長さのフロスを、その都度切って使用します。

指にぐるっと巻き付けて、歯の隙間に通して歯垢や食べカスをかき出していきます。

慣れれば扱いやすいため、値段も安いので経済的ですよ。

ロールタイプはワックスでコーティングされているものと、そうでないものを選べるようになっています。

ワックスコーティングされていると、歯の隙間に入りやすいため扱いが楽です。

一方ワックスコーティングされていないと、歯の表面にフィットするので汚れが落としやすいです。

しかし、力を入れてやりすぎるとフロスがばらける原因となるため、力加減に注意が必要です。

やりすぎなくて大丈夫!デンタルフロスをする目安

デンタルフロスはやりすぎに注意と言われていますが、1日に行う回数の目安はあるのでしょうか。

歯磨きの場合は、朝晩の2回行うことが良いと推奨されていますよね。

ただ、これはしっかりと歯磨きを行い、歯垢や食べカスをきれいに取り除くことが前提の回数です。

それでも、歯の隙間には落としきれていない歯垢などが溜まっているため、デンタルフロスが必要になってくるのです。

デンタルフロスは、1日に「1回」夜の歯磨きの後に行いましょう。

意外と少ないと感じる人が多いでしょうが、しっかりと歯垢を除去できれば、1日1回でも心配はないのです。

寝ている間は、唾液の分泌量が減ることから、口内で細菌が繁殖しやすい状況にあります。

そのため、1日の最後に歯の汚れをきれいに落とすことが望ましいのです。

毎晩忘れずにデンタルフロスを行うようにしましょう。

デンタルフロスは1日何回からがやりすぎなの?

デンタルフロスをやりすぎると、場合によっては口内環境が悪くなってしまうと言われていますが、本当のところはどうなのでしょうか。

前項では、デンタルフロスは1日に1回、夜寝る前に行うだけでも良いとお話ししました。

実は、デンタルフロスは1日に数回行っても、やりすぎではありません。

正しい使い方であれば、1日に何回デンタルフロスを行っても問題はないのです。

例えば、歯の生え方によって隙間が多く、日頃から食べカスが溜まりやすという人もいるでしょう。

その人の場合、毎食後に歯ブラシとデンタルフロスをすることで口臭予防に繋がります。

デンタルフロスの目安の回数は1日1回ですが、正しく使っていればやりすぎということはありません。

大事なのは、「回数ではなく正しい使い方」だということを覚えておきましょう。

では、デンタルフロスの間違った使い方にはどのようなものがあるのでしょうか。

次項で詳しく見ていきましょう。

やりすぎに注意するのは間違ったデンタルフロスの使い方の場合!

デンタルフロスを間違った使い方でやりすぎると、口内環境が悪くなる恐れがあります。

特に多い間違った使い方は、以下の2つになります。

・デンタルフロスを一気に歯の隙間に押し込む
・デンタルフロスの動かし方が前後である

力任せにデンタルフロスを歯の隙間に押し込めると、歯茎が傷つく原因となります。

これは初心者の方に多く、一気に力で押し込むことで、歯周ポケットに食い込んでしまうことが多いのです。

また、本来上下に動かして歯垢をかきだすところ、のこぎりのように隙間で前後に動かすことで、これも歯茎が傷つく原因になってしまうのです。

たまにならまだしも、毎日これを数回行っていたら、歯茎はどうなるでしょうか。

傷ができたり、出血する原因となる恐れがありますよね。

基本的に、デンタルフロスを使っていて、使用中に「痛い」と感じることはありません。

そのため、痛みを感じたら使用方法が間違っている可能性が高いため、いったん使用を中断しましょう。

使い方を確認することをおすすめします。

正しいデンタルフロスの使い方をご紹介!

間違った使い方でデンタルフロスをやりすぎると、歯茎を傷つける可能性が高いです。

そこで、正しいデンタルフロスの使い方をご紹介していきます。

今回は「ホルダータイプ(Y字型)」によるデンタルフロスの使い方でご説明します。

【正しいデンタルフロスの使い方】

①歯にあてる

デンタルフロスを歯にあてていきます。

ななめにせず、歯に対して水平にあてます。

②隙間に入れる

デンタルフロスを前後に動かしながら、ゆっくり隙間に入れていきます。

のこぎりで切るようなイメージで押していきます。

③歯垢をかき出す

デンタルフロスが中まで入ったら、今度は上下に動かしていきます。

丁寧に動かし、歯の両側の歯垢を落とすよう意識して行いましょう。

④隙間から出す

歯垢をかき出したら、隙間からデンタルフロスを抜いていきます。

入れるとき同様、前後に動かしながらゆっくりと取り出しましょう。

すべての歯の隙間に行ったら、デンタルフロスは完了です。

デンタルフロスは1回1回を丁寧することが大事

デンタルフロスは間違った方法でやりすぎると、歯茎が傷ついたりと、口内環境が悪くなる原因になります。

おすすめする目安の回数は、夜1回だけです。

ただ、正しい使い方をすれば1日何回行っても問題ないので、1回1回を丁寧にこなすことを心掛けてください。

今回は正しいデンタルフロスの使い方もご紹介したので、ぜひ参考にしてくださいね。

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