【赤ちゃんが生まれたら】歯磨き方法を子供と一緒に覚えよう
歯磨き 2019.11.28正しい歯磨き方法って?かかりつけの歯医者さんのアドバイスを
乳幼児期は、性格も、歯が生える早さや生え方にも個人差があります。
年齢に合った歯磨きの方法を教えたいと思っても、なかなか思い通りにはいかないことがあるでしょう。
歯磨きの方法は、「歯磨き粉を使う・使わない」「フロスを使う・使わない」など、迷うこともあるかと思います。
歯医者さんで指導されることも、それぞれの医院で少しちがうことがあり、「何が正しいの?」と悩むママさんもいらっしゃるでしょう。
信頼できる歯医者さんを見つけたら、そこで教えてもらう磨き方を選び、歯医者さんと力を合わせて子供に指導していくことをおすすめします。
この記事でも、年齢別におすすめの歯磨き方法についてお伝えしていきますが、少しずつできるようにしていけばいいので、参考にしていただければ幸いです。
0歳~1歳の子供は口のまわりの刺激に慣れることから
それでは、年齢別に歯磨き方法をお伝えしていきます。
●0歳~1歳
歯磨きの準備をする期間です。
スキンシップとして、たまに口のまわりを優しく触ってあげましょう。
手のひらで、ほっぺを包み込むように触れてあげるのもおすすめです。
ときどき触ることで、口のまわりの刺激に対して過敏に反応しなくなり、歯磨きを行いやすくなります。
5ヵ月頃から前歯が生えはじめますが、最初のうちは虫歯になりやすい食べ物を食べることもないので、歯ブラシで歯磨きする必要はありません。
上下の前歯が生えて、乳臼歯も生えたら乳児用のやわらかい歯ブラシで磨くようにします。
寝かせたままで、短い時間で磨くところからはじまります。
前歯は敏感に反応しやすい部分なので、特に上の前歯の歯茎のあたりは注意してください。
まずは後ろの歯から磨き、後で前歯を磨くのがおすすめです。
この頃は、子供が歯ブラシを持ちたがっても、なるべく持たせないようにしたほうが安全でしょう。
持たせるなら、しっかり見守るようにしてください。
2歳・3歳の子供の歯磨き方法
●2歳
乳歯が生えそろう子供が多いので、親はしっかりと歯磨きをしてあげます。
まだ、寝かせたままの歯磨きでも問題ないでしょう。
なるべく短時間でサッと済ませますが、歯の付け根やかみ合わせ部分は意外と磨けていないことも多いので注意してください。
子供が自分で磨きたいようであれば、親が見守りながら磨かせてもいいでしょう。
歯ブラシを噛んでしまい、毛先がすぐに開いてしまうことも多いので、歯ブラシは2本準備して歯磨きをするようにします。
歯磨きについての絵本や動画などを見せて、関心を高めてあげましょう。
●3歳
いよいよ、一人磨きの方法を本格的に教える時期です。
立つか座った状態で、奥歯、前歯が磨けるように指導していきましょう。
歯ブラシの持ち方は、グーで握ったときに「親指側にブラシが向く持ち方」と「親指の逆側にブラシが向く持ち方」の2つを教えるといいでしょう。
左右の下の奥歯を磨くときは前者の持ち方、左右上の奥歯を磨くときは後者の持ち方にします(右利きの場合)。
そして、奥歯のみぞの汚れを落とせるように、ゴシゴシと磨くことを教えます。
できれば、一つの部分につき10秒くらい磨かせてみましょう。
「心の中で、10秒数えてね」とお願いしても、子供は早く磨き終えてしまうので、親が数を数えてあげるといいですね。
前歯も、「いー」の口にして磨くように教えましょう。
もちろん仕上げ磨きも、丁寧に行ってください。
4歳の子供の歯磨き方法
●4歳
少しずつ一人磨きが上手になってくる年齢ですが、歯磨きを嫌がる子供もいます。
理想的な方法としては、細かいところまで時間をかけて磨くことですが、厳しく指導すると歯磨きが苦手になることもあるようです。
歯磨き関係のアプリやイベントなどを利用して、なるべく歯磨きを好きになってもらいたいですね。
歯磨き方法は、分かりやすいように、決まった順番で磨くことを教えましょう。
たとえば、「左側の奥歯(頬側・かみ合わせ・裏側)→前歯→右側の奥歯(頬側・かみ合わせ・裏側)」などの順番で磨かせるようにします。
歯ブラシの持ち方は、3歳のときに教えた持ち方で大丈夫です。
前歯や犬歯の裏は、子供にはなかなか磨くのが難しい部分なので、仕上げ磨きで対応してもいいでしょう。
上記のように奥歯をさまざまな方向から磨くのも、子供にとっては難しいので、仕上げ磨きはしっかり行います。
歯の付け根や隙間も磨き、必要ならデンタルフロスも使用してください。
5歳・6歳の子供の歯磨き方法
●5歳
4歳くらいまでは、一人磨きの練習段階でしたが、5歳くらいになったら教えた方法を上手に実践できるように指導したいですね。
磨くべき場所が分かっていて、歯ブラシをシャカシャカと細かく動かすことができていれば素敵です。
上手に磨ける子供は、前歯や奥歯の裏側まで磨くように教えましょう。
前歯の裏を磨く時には、歯ブラシを喉に対して縦に入れて、歯ブラシの毛をすべて使って磨くようにします。
永久歯も生えてくるので、より丁寧な歯磨きが必要ですね。
左右の奥歯、左右の犬歯、前歯を、下側と上側に分けて磨くようになれば上出来です。
仕上げ磨きも、口の横側から突っ込むように歯ブラシを差し込んで、大臼歯(奥歯の大きい歯)まできちんと磨きましょう。
●6歳
5歳までに教えた歯磨きを、毎日しっかりと継続して行うことが大切です。
器用に歯ブラシを動かせるようになる子供も多いので、3歳ごろに教えた歯ブラシの持ち方を守らなくても磨けるようになるでしょう。
歯磨き粉も積極的に使い、奥歯の溝や前歯の裏などをきちんと磨くように教えます。
仕上げ磨きも大切です。
8歳~9歳ごろまでは、毎日行うようにしましょう。
小学校高学年になっても、歯磨き後のチェックはしてあげることをおすすめします。
歯磨きの回数や時間は?虫歯予防におすすめのグッズとは
歯磨きは、基本的には1日に1回~2回(朝と夜)ですが、小学校でお昼の歯磨きを実践しているところも多いでしょう。
小学校に持っていかせる歯磨きは、毛先が開いていないかチェックして、握りやすいものを使わせてください。
毛先が開いていなくても、長く使ったら交換して、衛生的に保ちましょう。
また、「どのくらい磨いていればいいか」という問題ですが、きちんと磨いていれば3分くらいでも汚れを落とすことができます。
しかし、時間を気にするより、磨く方法を守っているかが重要です。
6歳くらいになればデンタルフロスも使えるようになるので、自分で隙間掃除ができるように教えてあげましょう。
虫歯を予防するためには、下記の方法で対策するのもおすすめです。
◎歯垢染めだし液で確認する
磨き残しがあると赤く染まる、歯垢染めだし液を使うと、磨き残しがはっきりと分かります。
子供を「ちゃんと磨かないと」という気持ちにさせるので、ぜひ使ってみてください。
◎フッ素入り歯磨き粉を使う
フッ素には歯を強くしてくれる効果が期待できるので、子供のうちから使うと良いでしょう。
6歳くらいまでは、低濃度のものがおすすめです。
◎歯医者さんに通う
虫歯が見当たらなくても定期的に歯医者さんに行くことで、歯をキレイにする意識が高まるでしょう。
歯磨きの方法を子供にしっかり教えよう
0歳から6歳までの子供の歯に、親がどのように関わっていくべきなのかご説明しました。
この通りにできなくても、「歯をきれいに磨く意識」が身に付いたなら、褒めてあげることをおすすめします。
甘いものが大好きな子供の口の中は、親がしっかり管理しないと、虫歯だらけになってしまうかもしれません。
6歳くらいになっても仕上げ磨きを続けて、強くてキレイな歯を育てていきましょう。