皮脂は臭いの原因になる?なぜ頭の臭いは強いのか!

頭皮臭 2019.05.29

ご自身の体の臭いに気づかれたことや、他人の臭いに不快な思いをされたことはありませんか。

密着状態が続く朝の通勤電車で体験した方もいるでしょう。

体から出てくる嫌な体臭とは、一体何なのでしょうか。

「クサイ」と距離を置かれるのは誰しも嫌ですよね。

皮脂や食べ物など、さまざまなことが原因で、体や頭に臭いが発生します。

その中でも、今回は皮脂に関してご紹介していきます。

皮脂とは何なのか

皮脂とは、皮脂腺から分泌される脂肪酸を含んだ液状の物質です。

それが汗と混じりあい、皮脂膜となって、皮膚や髪の毛を乾燥から保護します。

皮脂は決して悪いものではないのですが、臭いの原因となりえるのです。

皮脂腺は、毛の生えているところにはどこでも存在します。

頭や顔、背中に多く存在し、手のひらや足の裏にはありません。

そのため、頭や顔には、他の箇所よりも皮脂が分泌されやすいのです。

特に、顔の中でもTゾーンと呼ばれる額から鼻にかけての部分があります。

この部分は皮脂の分泌量が多く、化粧崩れの原因となることも。

また、皮脂の分泌が多いと、毛穴が詰まってしまうことがあります。

この流れで出来てしまうのが、ニキビです。

皮脂は肌を乾燥から守ってくれる反面、分泌が過剰になれば、ニキビを引き起こしてしまうこともあります。

皮脂の分泌量は年齢に左右される

顔のテカリが少し気になる人を見たことがありませんか?

また、人の頭の臭いが気になることがありませんか?

そういった人は皮脂の分泌量が多い可能性があります。

では、皮脂が多く分泌されやすい人はどういった人なのでしょうか。

皮脂の分泌量はアンドロゲンと呼ばれるホルモンが大きく影響します。

アンドロゲンとは生殖器などから分泌されるホルモンで、一般的に男性ホルモンとも呼ばれます。

アンドロゲンは思春期から成人にかけて多く分泌され、学生であれば思春期ニキビが出始めるころです。

男性ホルモンと呼ばれていますが、女性においても同様です。

女性では20代、男性では20~40代にかけて皮脂の分泌量が多くなります。

また、季節や環境によっても変化し、気温が高いと多くなり、低いと少なくなったりもします。

皮脂は乾燥から肌を守っているため、皮膚になんらかの異常が見られたら皮脂の分泌量が減少しているサインかもしれません。

肌荒れやしわの原因の1つには、皮脂の減少があると考えられています。

体の臭いの原因は?

距離をとりたくなってしまうほど、体臭がすごい人と遭遇することがありますよね。

密閉された共有スペースともなれば「ウッ」となってしまうことも。

頭や体の日頃出る汗はほとんどが水分で、臭いはありません。

わきの下やおへその周り、デリケートゾーンには、アポクリン腺という汗腺があります。

アポクリン腺は毛穴と出口を共有しており、そこから出てくる汗には他の全身の汗とは違い、含まれる成分はさまざまです。

タンパク質やアンモニア、糖分などを含み、皮脂と混ざりあって菌により分解されることで、強い臭いが発生します。

通常、汗の機能は体温の調節ですが、アポクリン腺から出る汗は違います。

強い臭いを出すことは、異性を惹きつけるフェロモンと同じ役割を果たしていると言われているのです。

わきの下において、汗が原因で独特のきつい臭いがする状態をワキガと言います。

ワキガは制汗剤などで対処することもできますが、専門の医療機関で治療も可能です。

体臭のきつい部分には、足の臭いもあります。

足は体の中で角質層が厚く、大量の垢が発生しやすい場所です。

また、足は日頃靴下や靴に覆われていることから、汗をかきやすい状態となっています。

汗と垢のタンパク質が菌により分解され、独特の臭いを発するようになります。

このように体の各所で、さまざまな原因によって臭いが発生します。

頭の臭いの原因は皮脂にある

では、鼻をつんざくような体臭が発生するメカニズムはどうなっているのでしょうか。

皮膚には無数の常在菌が存在しており、善玉菌と悪玉菌に分かれます。

善玉菌は皮膚のバリア機能を維持する働きをしており、常在菌以外の悪い菌を寄せ付けないようにしています。

一方、悪玉菌は皮脂や汗に含まれる、脂質やタンパク質などを分解して、臭いのする脂肪酸やアンモニアを作り出します。

汗をかいた後、時間がたつとこのような臭いの物質が作られて体臭となるのです。

体臭の中でも、頭の臭いが一番きついと感じたことがあるのではないでしょうか。

頭には顔の約2倍もの皮脂が分泌されていると言われています。

皮脂の分泌量が多ければ、それだけ生成される臭い物質も多いというわけです。

また、頭には毛髪があるため、臭い成分を吸着・凝縮しやすく、よりいっそう臭いやすくなります。

皮脂とは別に、体臭は何かしらの不調が原因で出てくることもあります。

もし、周りの人から指摘されたり、自分で体臭を強く感じるようであれば、一度医師に相談してみましょう。

頭の臭いを改善する方法

頭の臭いが気になることもあるでしょう。

しかし、ヘアフレグランスのような香りのついたもので臭いをごまかすようなことはしないでください。

それでは、根本的な解決にはなっていません。

むしろ、匂いがきつい人といった逆効果が出ることもあります。

頭の臭いの原因である皮脂の分泌を抑えることをまず考えていきましょう。

そのためには、普段の生活スタイルを改善していく必要があります。

ストレスの多い生活や、睡眠時間が不足しがちな生活などによって、皮脂の分泌量が増えたりします。

また、そのような不規則な生活によって、頭皮の環境にも影響を及ぼしかねません。

食生活によっても、皮脂の分泌量に影響を与えます。

脂っこい食事や、ジャンクフード中心の食事が増えると、皮脂の分泌量は増えます。

皮脂の分泌を抑えるためには、規則正しい生活や栄養のバランスのとれた食事を摂るように心がけましょう。

生活スタイルを見直すことで、頭の臭いが改善するだけでなく、身体の調子も改善するかもしれませんね。

頭皮に付着した皮脂を除去することも忘れてはいけません。

適切なシャンプーにより、皮脂を除去し、頭皮を清潔に保つことが大事です。

頭皮のケアの方法

突然ですが、どのようにシャンプーを行っていますか?

シャンプーの方法次第で、頭から発する臭い軽減につながります。

ゴシゴシ洗って皮脂や汚れを落とそうとしている方は、これを機会に見直しておきましょう。

まずはお湯でしっかりと髪の毛を濡らしてください。

いつもさっと済ませている方は、1分近くかけて入念に予洗いしましょう。

それだけで汚れの大半は落ちていきます。

頭の臭いが気になるからといって、たくさんシャンプーを使う必要はありません。

たくさんシャンプーを使うことによって、シャンプー剤が頭皮に残ってしまい、それが臭いの原因となることもあります。

適量のシャンプーを手のひらで泡立てて、泡によって汚れを取っていくようにしましょう。

洗うときには、爪を立ててガリガリと力いっぱい洗う必要はありません。

頭皮を傷つけてしまい、炎症を起こすこともあります。

指のはらで優しくマッサージするように洗ってください。

その後、時間をかけてしっかりとすすぎ、シャンプー剤が残らないようにしてください。

洗い終わったら自然乾燥はせず、髪全体をドライヤーで乾かしてください。

水分が残った状態が続くと、雑菌が繁殖しやすくなり臭いの原因となります。

皮脂は良い面も悪い面も!頭の臭いを改善しましょう!

体や頭の臭いで、他人に不快な思いをさせたくはないですよね。

まずは食生活や生活環境を変えて、健康的な生活習慣を心がけましょう。

そのうえで適切な頭のケアの方法を身につけ、臭いの改善を試みてください。

臭いを改善することで、他の人とも円滑にコミュニケーションを図れるかもしれませんね。

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