仮歯になる予定の前歯がある!食事をする上での注意点とは?

歯科矯正 2018.12.04

差し歯などをつける前の段階などで、仮歯をつけたことのある方、これからつけるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、短期間であっても仮歯を入れておく理由や、前歯などの歯に仮歯をした際の食事中などに気をつけた方が良いことなどをお話ししていきます。

これから仮歯を入れる予定のある方は、ぜひ参考にしていただきながら仮歯をご使用ください。

「仮歯」とは一体何なのか?

そもそも、仮歯とは、どのようなものなのでしょうか。

歯科医療において使われる、差し歯やインプラント治療の前に、仮の歯として使われるものです。

差し歯やインプラントなどの最終段階までの間に、食生活や日常生活で不自由を感じさせないために施されます。

食事の問題だけではなく、前歯などの人の目に入りやすい部分は、見た目も気になる所ですので、外見もしっかりしたものが仮歯として使用される傾向があります。

反対に、奥歯のような人の目には入らない部分の仮歯は、食事などの日常生活上で困らないようにするためのものなので、外見や形自体はある程度許容されているようです。

仮歯の時点では、それほど費用的な負担も大きくなく、装着も簡単にできることですので、抵抗なく使用することができるものと言えるでしょう。

仮歯をつけておくのには食事のため以外の理由もある!

先ほど、仮歯は、最終段階までの間に、食事や日常生活で不自由を感じさせないために施されるというお話をしました。

どの部分の歯でも仮歯をつけておく理由としては、次に挙げるようなこともあります。

●嚙み合わせがずれないようにする

仮歯がないままだと、その前後の歯や嚙み合わせる歯が動いてしまい、最終的な治療の際に、型をとった時の位置と変わってしまう可能性があるので、仮歯を入れることが必要です。

●歯ぐきの腫れをひかせる

かぶせているものが歯ぐきに合わないものだと、その周辺の歯ぐきがはれてしまいます。

歯茎に合わせて仮歯を入れることで汚れなどがたまりづらくなり、歯ぐきのはれもひいていきます。

●歯ぐきの位置を合わせる

仮歯を入れることで、その厚みや形状により、歯ぐきが周りとなじむような形に整うので、最終段階になった時に、歯ぐきにぴったりと合うようになります。

このように、人から見える前歯以外も仮歯をしておくことは欠かせないことなのです。

前歯が仮歯になる予定!仮歯で食事はできる?

仮歯は、食事などの日常生活を送る上で不都合のないようにするためにつけるものとは言っても、いざ、前歯が仮歯になるという時に、「本当に食事ができるのだろうか」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。

仮歯は最終的には外さなければならないものですので、それほど強力にはつけられていません。

しかし、食事をしただけで外れてしまうのでは困ってしまうため、日常生活のなかで困らない程度にきちんとつけられているので、それほど心配することはありません。

仮歯は、嚙み合わせも調整しながら入れてもらえるので、心配するほど食べづらいということもないでしょう。

しかし、実際に食事をする時には、食べる物や食べ方には気をつけた方が良いことがあります。

●仮歯でかたいものは噛まない

仮歯は、形がすぐに合わせやすいようにプラスチックでできています。

最終的に使用するセラミックや金属とは違って強度がないので、仮歯でかたいものを噛んでしまうと、割れる・欠けるなどのことが起こる恐れがあります。

くれぐれも、仮歯が入っている部分でかたいものを噛まないようにしましょう。

●粘着性のあるものは噛まない

仮歯は、最終的に取り外しができるように、弱めの接着剤で歯につけている状態です。

そのため、ガムやキャラメルなどの粘着性の強い食べ物を噛んでしまうと、仮歯が取れてしまう恐れがあります。

仮歯が入っているのを忘れて粘着性の強いものを食べたりしないように気をつけましょう。

このように、かたいものや粘着性のあるものを食べないようにすることが必要ですし、食事中はなるべく、仮歯の部分で噛むことは避けるようにした方が良いでしょう。

食事中などに前歯の仮歯が取れた!その対処法とは?

万が一、食事などをしていて、前歯などの仮歯が取れてしまった場合、どうしたら良いか困って慌ててしまうことでしょう。

そのような時の対処法についてお話ししていきます。

もし、食事中などに歯科医院で入れてもらった仮歯が取れてしまったら、なくさないように何かの容器に入れましょう。

そして、歯科医院に連絡をして、つけ直してもらうようにしましょう。

仮歯が取れてしまった際に、行わない方が良いことがいくつかあります。

●取れた仮歯を無理やり戻そうとしない

取れてしまったからと言って、慌てて元の場所に戻そうとするのはやめましょう。

しっかりと収まらずに、もし浮いているまま噛んでしまうと、変形したり、別の歯が割れてしまったりする恐れがあります。

その他にも、再度はずれた仮歯を誤って飲み込んでしまう場合も考えられます。

このようないろいろな危険が考えられますので、自分で戻すことはなさらず、歯科医につけてもらいましょう。

●接着剤でつけない

先ほど、取れた仮歯を自分で戻そうとしないようにというお話をしましたが、自分で戻そうとして、接着剤でつけることもしてはならないことです。

接着剤でつけてしまうと、歯と仮歯の間にすき間ができてしまい、そのすき間から虫歯が進行してしまうことにもなりかねません。

最終的には取り外す仮歯ですので、接着剤で頑丈につけてしまうと、取り外す際も簡単には取れなくなってしまいます。

まずは、仮歯を自分で戻そうと思わずに、汚れをふき取るか洗う程度にして、歯科医院で治療を受けるまで、容器にしまっておきましょう。

前歯が仮歯の時に食事以外で気をつけること

前歯などの歯に仮歯を入れている際に、食事中以外でも気をつけた方が良いことがあります。

●強く噛みしめない

仮歯を入れていると、違和感が気になって、仮歯を揺らすような力を入れてしまったり、無意識に歯ぎしりをしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

嚙み合わせが気になってしまう方は、歯科医に相談をして、調整をしてもらうと良いでしょう。

●歯磨きを丁寧にする

仮歯は、やわらかいプラスチックでできていて、表面が粗くなっています。

そのため、汚れもつきやすいので、きちんと磨くことも必要です。

やわらかい歯ブラシを使用して、力強く磨かないように、やさしく磨きましょう。

●デンタルフロスは横に

仮歯が入っている場所にデンタルフロスを使用する場合は、上に引いてしまうと仮歯が取れてしまう恐れがあるので、上ではなく、横に引くようにしましょう。

これらのように、食事中だけではなく、日常生活のなかや歯磨き時にも仮歯があることを意識しながら過ごすことが必要です。

仮歯をそのままにしてしまうと大変なことに?!

仮歯が入れてあって、日常生活にそれほど支障がないからと言って、そのままにしてしまっている方もときにはいるかもしれません。

しかし、仮歯のままで、最終段階の治療を受けずにいると、次に挙げるような様々な口内トラブルが起こってきます。

●虫歯の発症

仮歯をつけている弱めの接着剤は、1ヵ月ほど経つと溶けてきます。

その仮歯と歯とのすき間に菌が入り込み、虫歯ができることになりかねません。

●取れる可能性が高くなる

仮歯は弱い接着剤でつけてあるので、長期間つけていると、食事中以外でもいつ取れるかわからない状態になります。

特に、前歯など、人目につく場所の仮歯が急に取れてしまったら、恥ずかしさもあります。

●口臭の原因に

仮歯は汚れがつきやすく、歯とのすき間にも汚れが入り込んでくるので、臭いがするようになります。

●変色する

歯磨きをする時に、仮歯もきちんと磨いていても、いずれは変色してきてしまい、見た目にも良くないものになっていきます。

仮歯を数ヵ月もそのままにしていると、上記のようなことが起こる可能性が高くなります。

必ず、最終段階の治療まで受けるようにしましょう。

仮歯もていねいに磨き最終的な治療もきちんと受けよう

仮歯を入れてもそれほど違和感を感じないために、忘れて普通にかたいものを食べてしまうと、ポロッと取れてしまう場合もあり得ます。

もし、今後、仮歯を入れることがある際には、ここでご紹介したような注意点を思い出してみてください。

最終的な治療をするまで仮歯をていねいに扱い、取れないように気をつけて過ごすようにしましょう。

コンプレックスなく明るい未来を。株式会社ソーシャルテック

RANKING

人気記事