奥歯がかゆい!かゆみの元は隣の親知らずが刺激してるから?

親知らず 2018.10.19

親知らずが成長してくると、歯茎が腫れてきたり、かゆみや痛みなど不快な症状を感じることがありますね。

また、親知らずに限らず、奥歯や他の歯がかゆいと感じることがある人もいるでしょう。

今回は、歯や歯茎がかゆくなる原因や、かゆみを抑えるために自分でできるケアなどをご紹介していきます。

親知らずって何?どうして生えてくるの?

親知らずや、親知らず近辺の歯や歯肉が「ムズムズとかゆい」と感じた経験はありませんか。

どうして歯や歯茎が、うずくようにかゆくなるのでしょうか。

かゆくなる原因の前に、なぜ親知らずが生えてくるのかをお話ししていきます。

親知らずとは、奥歯の更に後ろに生える「大臼歯」で、正しい名称は「第三大臼歯」といい、また、「智歯」と呼ばれることもあります。

人の歯が、歯が完全に乳歯から永久歯に生え変わるのは、大体15歳くらいといわれています。

そして、10代の後半あたりから、20代前半にかけて親知らずが生えてきます。

親知らずという名前は、いくつか由来があり、例えば「親の知らない間に生えてくる」という説や、「生えてくる時には親が他界している」という説などです。

しかし、どうして親知らずが生えてくるのでしょうか?

それは、人間がまだ木の実など硬いものを食べる食生活だった頃、親知らずは必要不可欠であったことと大きく関係しているという説があります。

また、昔に比べて、硬いものをあまり食べなくなり、昔ほど「よく噛む」という習慣が薄れ「顎の発達が十分に行われなくなった」という説も考えられています。

そして、他にも説があるとおり、そもそも親知らずが生えてくる理由には、まだ不明な点が多いのが現状です。

親知らずがある所や奥歯近辺がかゆい理由

親知らずが生える前に奥歯近辺が「ムズムズする」、「かゆい」と感じるのには、いくつか理由があります。

まず最初の大きな理由として挙げられるのが、親知らずが生えかけているからです。

親知らずは、成長と共にゆっくり歯茎を押し出し生えてきます。

その際に、周辺の歯や歯茎へ刺激をしてしまうことで、かゆいと感じることがあるといわれています。

また、真っすぐではなく、横に倒れた状態で埋まっている親知らずの部分も同様で、外部からの刺激や、横に倒れていても成長してるために、かゆみを感じることがあるとされています。

そして、親知らずは、真っすぐ生えていて歯並びに影響していない場合は、抜く必要はないとしています。

しかし、親知らずの上下の嚙み合わせが上手くできなかったり、歯磨きがしにくければ、口内トラブルの元になりかねないため抜く場合もあります。

どちらにしても、気になるようであれば歯医者に相談するとよいでしょう。

他にも虫歯が原因でかゆいかも

親知らずだけでなく、他の原因によって、歯や歯茎にかゆみを感じている可能性があると考えられます。

その中の1つに、虫歯を原因とするものがあります。

神経の近くまで進行した虫歯が、歯の中にある「歯髄」という神経が通る場所に到達し、その近くで炎症をし、神経を刺激してしまっていることが原因とされています。

他にも、例えば奥歯に虫歯があった場合「虫歯の歯の隣の歯まで連なってかゆい」と感じる場合も同様です。

歯の神経は全て繋がっていることから、進行した虫歯周辺の歯まで、うずくようにかゆみを感じることがあります。

歯の神経に到達してしまった虫歯に関しては、「根管治療」が必要で、歯の根を消毒し治療しなければならなくなる可能性があります。

虫歯が進行する前に、歯医者で治療を受ければすぐに治療が終わることもあります。

また、治療の痛みに関しても、重度の虫歯よりも軽度の虫歯の方が痛くないといわれています。

虫歯の大きさが小さいうちに早期治療しましょう。

また、歯磨きで歯垢が綺麗に取れていない状態が続くことで、歯周病を招く恐れがあり、歯茎のかゆみに繋がることがあります。

歯と歯茎の間の「歯周ポケット」を清潔にしたり、治療すると緩和されますが、そのまま放置しておくと、歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。

そのため「歯がぐらぐらする」、「口臭が気になる」、「歯磨き中に出血する」などの症状がある場合は、なるべく早く時間を作り、歯医者で診てもらうようにしましょう。

奥歯に力が入っているなら注意!かゆい原因は歯ぎしり?

親知らずが生えかけていたり、虫歯の他にも「歯がかゆい」原因として、歯ぎしりによるものも挙げられます。

人は、歯を食いしばると、約70キログラムもの力が加わるとされています。

歯ぎしりや歯の食いしばりは、歯の周辺にある組織が炎症を起こしたり、麻痺するようになります。

すると、奥歯など、強い負荷が掛かった所がムズムズとかゆく感じるようになります。

歯ぎしりが収まらなければ、マウスピースを使用するなど対策もあるので、そういったものを使うのもよいでしょう。

また、歯ぎしりは、眠っている間などに多く見られますが、これはストレスによるものの場合があります。

歯ぎしりの原因だけでなく、ストレスは口内の免疫を低下させ、細菌に感染しやすくするともされています。

更に、口内で細菌が増殖すれば、歯茎が腫れたり、かゆみを感じることに繋がってしまう可能性もあるのです。

ストレスをできるだけ溜め込まないように、適度な運動などを日頃から取り入れたり、ゆっくり入浴するのもよいでしょう。

奥歯や親知らずがかゆい!自分でできるケア

「歯がかゆい」と感じる人のために、自宅で簡単にできる口内のケア方法をご紹介します。

●正しい方法で歯を磨こう

歯周病による歯茎の炎症や、歯ぐきに詰まった歯垢が原因でかゆみが発生してしまっている場合は、正しい歯磨きをすることで、ある程度改善できる場合があります。

歯ブラシを歯に対して45度に当て、歯と歯ぐきの間に毛先を入れるような形でブラッシングします。

この時に、小刻みにブラシを震わせながらおこなうとよいでしょう。

●うがい薬を使おう

歯のかゆみの原因が細菌によるものだとした場合、うがい薬をつけて歯磨きをおこなうのもよい方法でしょう。

その際、歯茎を軽くマッサージするのが大切です。

普段歯磨きの際に磨きにくいとされる、奥歯や親知らずを念入りに磨き、ブラシが届かない所は歯間ブラシを使ってみるのもよい方法でしょう。

歯医者で診てもらい、問題があれば治療しよう!

前項では、自分でできるケアをいくつかご紹介しましたが、他にもストレスや疲労を溜め込まないようにすることが大切といえます。

また、奥歯や親知らずが少し生えている部分を含め、かゆいからと歯茎を手で直接かいたり、ブラシを強く押しつけることようなことはしないようにしましょう。

あまりに強い圧力を与えてしまうと、歯茎が下がってしまう原因になり得るだけでなく、他の口内トラブルの元になってしまうこともあります。

そして、かゆみの原因については、自己判断では危険なこともあるため、歯医者に判断をゆだねるのも1つの方法といえます。

原因が歯周病や虫歯など、治療によってかゆみを止めることができるのであれば、早めに治療してもらって改善できるとよいですね。

歯のかゆみは口の中のお知らせかも?

歯や歯茎がかゆいということは、口の中に何らかのトラブルが起きているサインの可能性があります。

かゆみの原因は色々な原因が考えられるので、自己判断はせず、歯医者で診てもらうようにしましょう。

また、親知らずが生えかけている場合も同様で、医師と相談してどのように処置するのかをお話ししてみるのもよいですね。

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