奥歯の隣に生える親知らずは要注意!口の臭いの原因とは?

親知らず 2018.11.25

口の臭いがすると、誰かと話をする際にとても気になりますね。

しっかり歯を磨いてきたのにも関わらず、口の臭いが強烈な場合は、歯周病や歯槽膿漏の可能性も考えられるでしょう。

この記事では口臭がする原因をはじめとし、歯垢や歯茎の炎症が招く口臭のお話、奥歯の更に奥に生える「親知らず」についてもお伝えしていきます。

口の臭いが気になる!挙げられるいくつかの原因

最初に、口がくさくなる原因をいくつかお伝えします。

タバコを吸う人であればヤニの臭い、他にもニンニク・玉ねぎなど香りの強い食べ物による一時的な口臭は、普段生活をしていればどなたでもあり得ることでしょう。

一方、それ以外の原因として、身体の病気によるものなど口臭の原因となるものは色々と挙げられます。

その殆どの場合、喉・鼻など口に繋がる部分から、口内にかけてのトラブルである場合が多いと考えられています。

喉・鼻にかけての問題は、蓄膿症や咽頭炎などが挙げられますが、それらが招く炎症によって膿や血液で口臭がするケースもあります。

口内の問題は、虫歯・歯垢(歯や歯と歯茎の境目にある細菌のかたまり)・舌苔(舌の表面にあるコケ状の細菌のかたまり)・唾液の減少・歯茎の炎症などとされています。

次項からは、歯垢から起こりうる口臭や、奥歯の隣から生えてくる「親知らず」と口臭の関係性などについてお話ししていきます。

最初に歯垢についてお伝えします。

親知らずや奥歯は食べかすが溜まりやすい?口臭の原因ともなる歯垢とは?

歯磨き粉などに「歯垢除去」と書かれている製品を見掛けたことがある人は多いでしょう。

実は、この歯垢というものは、口の臭いと深い関係にあります。

まず、歯垢とは何なのかご説明していきます。

食事をした際に、前歯などの歯の隙間、奥歯の奥の方や、親知らずの生えている人であれば、歯の隣に食べかすや詰まりが生じます。

食事の後に歯磨きを丁寧におこなえば、この食べかすを殆ど除去することができます。

しかし、歯を磨かなかったり、丁寧な歯磨きがされなかったりなど、食べかすを取り除くことができずにそのまま放置されれば、口の中にいる細菌がそれらをエサとします。

その後、その細菌が排出する代謝物のかたまりとして、歯垢ができあがるということです。

歯垢の特徴は、黄白色や白色でねばねばとしていて、歯垢1mgの中にはおおよそ1億個もの細菌が住み着いているといわれているのです。

また、歯垢はねばねばしているだけでなく、強い臭いを放ちます。

これが、歯垢と口臭の関係です。

しかし、歯垢が招く口内トラブルはそれだけではありません。

そのまま放置していれば、私達の歯の健康に大きな悪影響を及ぼすことがあるのです。

歯垢は臭いを作るだけではない!

前項では、歯垢を取り除かなければ、口臭を放つようになるとお伝えしました。

しかし、歯垢は口臭だけでなく、歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏を引き起こす可能性もあり、そうなってしまえば口臭はとても強くなります。

そうならないためにも、歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏がどういった症状なのかを知り、それに対する予防などもしていきたい所ですね。

【歯肉炎とは】

歯肉炎とは、歯肉の部分に炎症が見られる症状であり、炎症が歯茎でとどまっている状態のこととされています。

【歯周炎とは】

歯肉炎を放置していたために、歯肉だけではとどまらず、その先の骨も炎症をしている状態のことを歯周炎としています。

歯肉炎が重い状態を歯周炎と呼ぶこともあります。

ちなみに、歯肉炎と歯周炎の総称は「歯周病」とされています。

歯肉炎と歯周炎の主な症状は、歯茎の腫れ・歯茎のかゆみ・出血などといわれています。

【歯槽膿漏】

歯槽膿漏は、歯周病を放置していたことにより、炎症が更に進んでしまった状態で、歯を支えている歯槽骨は破壊され、歯も全て抜けてしまうケースもあり、とても重篤な疾患だとされています。

主な症状は、歯茎から膿が出る・歯が抜ける・嚙み合わせると痛みを感じる・強烈な口の臭いなどの症状とされています。

これらの症状を招く原因となるのが、歯垢です。

歯垢を隅から隅まで除去できていなければ、虫歯や歯石などを作るだけでなく、「歯が全てなくなってしまうかもしれない」という恐ろしい可能性も生まれてしまいます。

特に親知らずなどの奥歯の方は、磨きにくさから「磨き残しが多い箇所」といえます。

磨きにくい親知らずや奥歯は要注意!

親知らずは20歳前後や、遅い人で30代から40代位に生えてくる人もいますが、人によっては1本も生えてこない場合や、4本全て生えていない人もいたりと様々です。

生える場所は、永久歯の奥歯の更に奥で、親知らずの他に、第三臼歯・智歯とも呼ばれることがあります。

正常な生え方をしている親知らずであれば、他の奥歯と並んで真っすぐに生え、咀嚼に必要な歯として活躍することもできます。

しかし、斜めや横倒しになって生えると、嚙み合わせのために親知らずを活躍させるのは難しいともいわれています。

他にも、親知らずの生え方によっては、虫歯になりやすかったり、嚙み合わせた時に頬の肉も一緒に噛んでしまったりと、不具合を感じることがあります。

その場合、抜いてしまったり、抜かずにそのままにしておくかどうかは、歯科医師によって様々です。

また、親知らずは一番奥に生えていることから、歯ブラシの毛が届きにくい傾向にあります。

そうなれば、歯垢が残されてしまうので、残された歯垢が歯肉炎・歯周炎(歯周病)や歯槽膿漏を招いてしまう可能性が高くなります。

他にも、虫歯になってしまえば器具が届きにくいことから、治療が難しいケースもあるといいます。

このような口内トラブルをそのまま放置しておけば、口の臭いを含め、歯がなくなってしまうという惨事を引き起こしかねません。

そうならないためにも、歯ブラシ選びから歯磨きの方法など、歯茎の炎症などを含めた口内トラブルを作らないためにできることをご紹介していきます。

正しい歯磨きの方法で臭いの元となる歯垢を除去!

最初に歯ブラシの選び方をご紹介していきます。

歯垢を落とすことは、口の臭いを改善したり、歯茎の炎症の予防をするためにもとても大切です。

自分の歯の大きさに合った歯ブラシを使用すると、効率的に汚れを落とすことができるので、選ぶポイントを3つおさえていきましょう。

●ポイント1

ブラシのヘッドのサイズを選びましょう。

歯ブラシのヘッド部分のちょうどいいサイズは、大体「上前歯2本分程度」とされています。

●ポイント2

ブラシの柔らかさを選ぶ基準は、歯茎の状態を見るようにしましょう。

歯茎が弱っていれば優しく磨くためにやわらかめの歯ブラシを使用するとよいでしょう。

●ポイント3

柄の形を選びます。

手に力が入らず、なかなかしっかり歯ブラシを握ることが難しい、高齢者やお子さんは、柄が太めのものを選ぶと握りやすいとされています。

また、歯磨きをするのに大切なこともいくつかお伝えします。

①歯と歯茎の境目・歯と歯の間・奥歯の嚙み合わさる部分・歯の裏側などを意識しながら磨きましょう。

②磨く順番を決めて、一方通行に勧めていくと磨き残しの心配も低くなるでしょう。

③歯に対して斜め45度にブラシを当て、1本につき20~30回左右に振動させます。

親知らずの裏側は特に磨きにくいため、時間をかけて丁寧におこなうようにしましょう。

親知らずや奥歯など磨きにくい歯にはこういったものを使ってみよう!

最後に、口内ケアに使えるものをご紹介します。

●歯間ブラシ

歯間ブラシは、針金の周りに細かいブラシが付いています。

サイズは色々ありますが、主に歯間の広い箇所に使用すると、歯間に取り残された歯垢を綺麗に取り除いてくれるでしょう。

●デンタルフロス

デンタルフロスは、歯間ブラシが入らない歯間に使用をおすすめしたいものです。

初心者でも使いやすい持ち手が付いているものや、ワックスが塗られていて滑りがよく、歯茎を傷付けにくいものなどがあります。

●ワンタフトブラシ

普通の歯ブラシのブラシ部分が小さくなったような形をしています。

そのため、細かい所にブラシの毛が届き、歯ブラシでは取りきれなかった汚れを取り除いてくれます。

歯磨きが終わった後に、ザラザラと歯垢が残っているのを舌で感じるのであれば、ワンタフトブラシで細かく仕上げるとよいでしょう。

このようなものを上手に使用して、親知らずや奥歯など磨きにくい所や、歯と歯の隙間、歯と歯茎の境目なども綺麗に磨き、臭いを含めた口内トラブルも予防していきましょう。

口が臭う前に予防しよう

今回は、主に歯垢や歯茎の影響によって起こる口臭についてお話ししました。

親知らずなど奥の方にある歯は、磨き残しがどうしても多くなりがちな部分といえます。

そのため、口内のケアグッズを日頃の歯磨きと併せて使用して、できる限り完璧な歯磨きに近づけることで、口臭を含め、虫歯などのトラブルの予防をしていきましょう。

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