口角を上げるだけで期待される効果とは?表情筋を活かそう!
美容 2018.11.11口角を上げると期待できる効果
口角を上げるだけでも期待できる効果は以下になります。
・セロトニンの分泌増加
セロトニンとは、睡眠の質を上げる補助をする効果があるホルモンです。
また、心のバランスを保ち、精神を安定させる役割もあることから「幸せホルモン」とも呼ばれています。
口角を上げていると、脳みそが「幸せ」であると勘違いをし、セロトニンを分泌します。
ずっと笑顔を作るのは難しいという方は、口角を上げるだけでも効果が期待されます。
・会話が円滑になる
口角が上がっていると周りからは、楽しそう、機嫌が良さそう、という印象を与えます。
そうすると話しかけやすくなったり、会話が円滑に進む可能性もあります。
また、人の心理には「ミラー効果」というものがあります。
それは、例えば自分が口角を上げて笑顔で楽しそうにしていれば、周りも自然と笑顔になっていくという現象です。
自分発信で、その場を良い空気にできるといいですね。
・若々しく素敵さアップ
加齢により筋肉が衰えるため、自然と口角も下がります。
そのため、口角が上がっているだけでも若々しく見えるのです。
また、口角が上がりにっこりと笑っている表情は印象に残りやすいので、素敵な状態で覚えてもらえるようになります。
口角を上げると健やかな気持ちになれるので、普段から口角を意識しましょう。
口角を上げるには表情筋が必要!表情筋って何?
顔にはたくさんの筋肉があり、そのひとつである表情筋が私たちの表情を演出してくれます。
口角を上げる動作に関わっている筋肉は、主に口輪筋、上唇挙筋、大頬骨筋、小頬骨筋などです。
・口輪筋
唇の周りの筋肉で、口の開閉、すぼめる働きがあり、様々な筋肉と接触しています。
・上唇挙筋
目の下あたりの深層にある筋肉で、上唇を引き上げる働きがあります。
・大頬骨筋
頬を斜めに走る筋肉で、口角を上、外側へ引き上げる働きがあり、笑顔を作り出す筋肉でもあります。
・小頬骨筋
大頬骨筋の真上を走る筋肉で、上唇を引き上げる働きがあります。
そして、筋肉には伸縮性があり、ゴムのような状態です。
しかし、ゴムは放置すると劣化して固くなり、弾力が失われますよね。
筋肉も同じように、放置していると固くなり、伸縮性を失います。
そのうえ、筋肉の接触部は固くなりやすいため、様々な筋肉と接触がある口輪筋は固くなってしまいます。
口輪筋の伸縮性が失われると、口角が上げにくくなるだけではなく、接触のある筋肉に影響を及ぼします。
そうなってしまうと、ほうれい線、頬のたるみ、目の下のたるみの原因につながります。
口角を上げて得られる効果を発揮するためにも、常日頃から表情筋は柔らかくする必要があります。
口角を上げるために口周りの筋肉を柔らかくしよう!
前述したように、筋肉が柔らかい状態だと伸縮性があり、動かしやすくなります。
口角を上げる練習をする前に、まずは口周りの筋肉を柔らかくしましょう。
【筋肉を緩める効果がある舌回しトレーニング】
①まず舌先を、上歯茎と上唇の間に入れます。
②歯茎に沿って、舌をゆっくり左上、左下、右下、右上のように20周させます。
③左回りを終えたなら右回りを20周させます。
④次に、①~③に慣れたら、口を膨らませた状態で、歯茎に沿って舌をゆっくり左、右回り20周ずつさせます。
【ほうれい線予防効果があるトレーニング】
①まず、口を脱力した状態でゆるめに開きます。
②次に、上唇、下唇を上前歯、下前歯に巻きつけるようなイメージで口に中に入れます。
③軽くあごを引き、唇を入れたまま口がU字を描きように口角を引き上げ、そのまま10秒間維持します。
④最後はゆっくりと、元の口に戻します。
2回で1セットとして、1日で10セット行えると理想的です。
口周りの筋肉を使っていない方がこのトレーニングを行うと、顔と首の筋肉に痛みが出る可能性があります。
それは、動いていなかった筋肉が動いた証拠です。
20周や10セットと設けてありますが、最初のうちは、できる範囲内で行いましょう。
ほうれい線の改善効果を狙うトレーニング
「口角を上げると、ほうれい線が目立つのでは?」と思う方は多いでしょう。
ほうれい線は、口角や上唇を上げずに、口を横に引いて笑うことでしわが寄り、深くなります。
この場合、口角を上げる筋肉と上唇の筋肉を鍛えると、ほうれい線の改善効果が見込めます。
【口角引き上げトレーニング】
①まず、両手を軽くチョキにします。
②人差し指の先は目尻へ、中指はほうれい線の上に置きます。
③次に、中指で頬骨あたりを軽く持ち上げ、鼻下~あご先を3等分した際に鼻下から3分の1くらいの高さになるまで口角も持ち上げます。
④そして、上の前歯が見える程度に指で頬を持ち上げ、笑顔を作って3秒維持し、5回行います。
このとき、下の歯は見せず、下唇は突き出さないようにしましょう。
⑤最後は、指で上げずに頬の力だけで左右対称になるように引き上げます。
また、⑤は3秒間を5回行います。
【上唇の筋肉を鍛えるアヒル口トレーニング】
①まず、口角を内側に寄せて上げます。
②次に、人差し指をほうれい線の内側に当て、親指を口角の下に当て、唇を軽くつまみ、内側に寄せて少し上げます。
このとき、口角が鼻下~あご先を3等分した際に鼻下から3分の1くらいの高さになるまで持ち上げます。
③最後に、人差し指で上唇を中央に寄せ、口笛を吹くくらい口を開け、鼻の下に溝、その両脇に小さな山が作るようにして3秒維持し、これを5回行います。
口角を上げる筋肉が鍛えられる効果があるトレーニング
唇の周りの筋肉、特に口輪筋を鍛えられる効果があるトレーニングです。
【ペットボトルトレーニング~初級編~】
《用意するもの》
・空の500mlペットボトル
・水100ml
①まず、空の500mlペットボトルに水を入れます。
②次に、ペットボトルを歯は使わないで唇のみでくわえます。
このとき、重すぎると感じたら、水を減らしましょう。
③そして、ペットボトルをくわえたまま、10秒維持し、この流れを3回繰り返します。
慣れてきたら、ペットボトルをくわえる時間を長めにしたり、重りの水を増やしてみましょう。
【ペットボトルトレーニング~上級編~】
《用意するもの》
・空の2Lペットボトル
①まず、歯は使わないで唇のみでペットボトルをくわえます。
②次に、ペットボトルがへこむまで息を吸い込み、10秒維持します。
③そして息を吐き、へこんだペットボトルを元に戻し、この流れを3回繰り返します。
初めは、柔らかめのペットボトルを使うことをおすすめします。
それか、ペットボトルを1度潰し、柔らかくしてから使うのも良いでしょう。
これらのトレーニングを行えば、口輪筋が強くなり、口角をきれいに上げることができます。
また、ほうれい線の改善にも役に立つので、無理をしない程度にトレーニングを行いましょう。
自ら口角を下げてるかも?生活習慣を見直そう
口角を上げることに気を取られがちですが、普段の生活の中で、自ら口角が下がる原因を作っている可能性があります。
・筋肉の衰え
使わない筋肉は固くなり、伸縮性が失われます。
また、人は重力には逆らえないため、口角を上げようとする筋肉、下げようとする筋肉では、どうしても下げようとする筋肉が勝ちやすい傾向にあります。
表情が乏しく普段無表情でいる人は、表情筋が動いていないため、口角が上がりにくい状態の可能性があります。
・食事であまり噛まない
口角を上げて笑顔などの表情を作り出す以外にも、表情筋を動かす方法があります。
それは噛むことです。
口・あごを動かすことにより、頬、口周りの筋肉が動き出します。
よく噛んで食べることで表情筋を鍛えながら、満腹中枢を刺激し、食べすぎ防止の効果が期待されます。
・スマートフォンなどの使いすぎ
スマートフォンの使いすぎで口角が下がるといわれています。
ほとんどの人が、うつむきながら操作しているからです。
しかも、長時間操作する事がする事が多いため、ほうれい線もできる可能性があります。
表情筋に力を入れていない間は、筋肉はただ垂れ下がるばかりです。
気が付いたら一旦操作をやめ、上を向いて口角を上げたり、様々な表情を作ってみましょう。
口角を上げるには表情筋が大切
人は口角を上げるだけで、様々な効果を発揮します。
心のバランスを保ち、精神を安定させる役割があるセロトニンというホルモンの分泌を促す働きがあります。
そして、口角が上がっていると周りの人からは、楽しそう、機嫌が良さそう、と思われるのです。
口角を上げるには表情筋が大切で、常日頃から表情筋は柔らかくする必要があります。
筋肉は使わないと固くなってしまうので、トレーニングを行うように心がけましょう。