スメハラトラブルになる前に!臭わせない対策グッズをご紹介

ニオイ 2019.10.06

近年、ハラスメントという言葉が盛んに使われていますが、「スメハラ」もその種類の一つです。

「スメハラ」は主に職場内で問題になるニオイトラブルで、サービス業を中心に企業全体で対策に取り組むことも多くなりました。

スメハラトラブルになる前に、自分のニオイをチェックし、対策をすることが大切です。

この記事では、スメハラの意味からニオイを防ぐ対策グッズまで詳しくお話ししていきます。

そもそもスメハラとは?

ニオイに敏感となった現代社会では、スメハラ対策グッズのニーズが高まっています。

そもそもスメハラとは、「におい」を意味する「スメル(smell)」と、「嫌がらせ」を意味する「ハラスメント(harassment)」を合わせた略語で、ニオイによって周囲の人を不快にさせるという意味があります。

これは決して意図的なハラスメントでなく、自分のニオイを自覚せずに無意識的に行っているケースがほとんどなため、デリケートな分、指摘をすることが難しい問題でもあります。

スメハラがこれだけクローズアップされていることには、主に以下の背景が考えられます。

・男性よりニオイに敏感な女性の社会進出

女性はもともと、嗅覚をつかさどる神経細胞数が男性よりも多く、実に男性の4割増しの鋭い嗅覚を持っていることが分かっています。

女性の社会進出が当たり前となった現代社会では、このようなニオイの意識格差が浮き彫りになったと考えられます。

・節電意識の加速

もともと環境対策を目的に推進されていましたが、特に2011年の震災をきっかけに、節電意識が急速に高まりました。

例えば、企業全体で取り組む「クールビズ」という言葉は、よく耳にする夏の風物詩とも言えます。

エアコンの省エネによって汗をかく人が増えたことは、スメハラトラブルが注目される原因の一つです。

また、パワハラやモラハラなど、「ハラスメント」という言葉がしきりに使われるようになったのも、スメハラが表立つきっかけの一つだと考えられます。

スメハラ対策は難しい?その理由とは

スメハラが問題になっている原因には、自分の体から発するニオイが自覚できないため、対策がしづらいことも挙げられます。

と言うのも、人は日常的に嗅いでいる自分のニオイに順応することで、それを認識しづらくなっているからです。

例えば、他人からすれば明らかにキツイ口臭・体臭がするのに、本人が気付かず、鈍感になっているケースは、ニオイの順応による一例です。

ただし、これは逆に、ニオイが慢性的ではなく一時的なものであれば、ニオイに気付くことができるという意味でもあります。

また、前述したように、ニオイに関する指摘はデリケートな分、相手に伝えづらいという点も対策がしづらい理由の一つです。

スメハラという言葉はよく耳にするものの、まさか自分がスメハラの加害者になっているとは思い至りませんし、だからといって、他者が本人に直接伝えることも困難です。

ニオイはグッズ一つで対策をすることもできますが、そこまでに至らないのがスメハラ問題の難しいところです。

スメハラにはどのような種類があるの?

では、スメハラにはどのようなニオイがあるのでしょうか。

しばしばトラブルになる代表的なニオイは、主に以下の3つに分けることができます。

①体臭

体臭といっても種類は様々で、汗や加齢臭、ワキガ、足のニオイなどが挙げられます。

特に、「おじさん臭」として定着している加齢臭は、実は男女関係なくスメハラとして問題視されがちなニオイです。

皮脂に含まれる「ノネナール」というニオイのもとが汗と混ざり合い、酸化することで強烈なニオイを放ちます。

この物質は中高年をピークに増加することに加え、生活習慣の乱れによっても大量に発生します。

②口臭

口臭は、特にサービス業を中心に気にすることが多いニオイです。

歯周トラブルや舌苔の付着など、口腔環境のケア不足が主に挙げられます。

また、体の免疫機能が低下する体調不良時は、口腔内が乾燥することで口臭につながりやすくなります。

③香水・柔軟剤

人工的な香水・柔軟剤のニオイは女性に多いスメハラで、「香害」とも呼ばれています。

自分では良いニオイだと思っていても、人によっては頭痛や吐き気を引き起こすことも少なくなく、職場を始め、学校や交通機関など幅広い領域で問題になります。

以上のように、スメハラといっても様々な種類があるため、まずは自分のニオイに気付き、グッズなどでスメハラ対策をしていくことが大切です。

スメハラ対策グッズで気になる体臭をケアしよう!

スメハラに繋がるニオイの種類が分かったところで、それぞれの対策グッズをご紹介していきましょう。

まずは、体臭のスメハラ対策グッズです。

・デオドランドシート

「汗拭きシート」とも呼ばれる汗対策アイテムで、シート1枚で汗をしっかりと拭き取ることができます。

汗のニオイを抑える制汗タイプ、香り付きタイプなど様々な種類があり、汗臭だけでなく加齢臭の対策もすることができます。

特に、夏場は汗をかきやすいため、持ち運びも便利なデオドランドシートは、スメハラ対策グッズとして大活躍するでしょう。

・制汗剤

汗を抑えることが期待できるアイテムで、代表的なスプレータイプを始め、スティックタイプ、クリームタイプなどがあります。

汗をかくことが多い脇や背中に事前に使用することで、発汗効果に加えて消臭効果が期待できます。

スプレータイプよりも、スティック・クリームタイプの方が持続力が高いのでおすすめです。

・足指クリーム、スプレー

足は汗と細菌によって強烈なニオイを放ちますが、足指クリームやスプレーは、殺菌・制汗・防臭の3つの面からアプローチして対策をすることができます。

クリームタイプは靴を履く前に、スプレーは靴を脱いだ後に使うと良いでしょう。

口臭のスメハラ対策はどうする?ブレスケアグッズをチェック

続いて、口臭のスメハラ対策グッズをご紹介していきます。

まず、口臭には様々な原因や度合いがありますが、お口のエチケット程度であれば、タブレット、ガム、飴をおすすめします。

特に、噛むことでブレスケアをしてくれるタブレットには、お腹の中から息をリフレッシュさせるだけでなく、口臭の原因となる舌苔を落とすタイプもあります。

舌の表面に付着する舌苔は、口臭の原因の約6割とも言われているため、ブレスケアをしながら舌苔を落としてくれるタブレットは一石二鳥と言えます、

また、口腔内の健康維持を目的としてつくられた、歯科専用の口臭ケアタブレット・ガムも販売されているため、ドラッグストアやネット通販でチェックしてみると良いでしょう。

ただし、歯周トラブルなどの口腔環境が原因となる口臭の場合、まずは口腔ケアを見直すことが第一です。

口臭グッズはあくまでも一時的な対策であるということを覚えておきましょう。

グッズに頼らないスメハラ対策も忘れずに

これまでに、スメハラ対策グッズをそれぞれご紹介してきましたが、一時的なグッズの効果に頼らず、ニオイの原因を防ぐことも大切です。

基本的に、香水や柔軟剤のような人工的なニオイ以外は、主に生活習慣の乱れが拍車をかけている場合があります。

例えば、汗と皮脂が混ざり合うことで発生する加齢臭は、脂肪の多い偏った食生活が大きく関係しています。

と言うのも、加齢臭のもとになるノネナールは、パルミトレイン酸という脂肪酸と過酸化脂質が結びつき、活性酸素によって酸化されることで生成されます。

活性酸素とは、強い酸化作用を持つ物質で、乱れた食生活が習慣化することで大量に発生し、加齢臭に繋がるノネナールを生産しているのです。

また、脂肪の多い食事は、汗や足のニオイにも影響してくるため、体臭が気になる方は日頃から控えることがおすすめされます。

このように、普段の食生活を見直すことは、体の健康だけでなく根本的な体臭対策になるはずです。

前項でお話しした口腔ケアのことも踏まえ、日常的な習慣を改善していきましょう。

自分が加害者にならないために

スメハラは加害者が自覚しづらいと同時に、指摘しづらいデリケート部分でもあるため、対策が難しい問題です。

また、体臭や口臭だけでなく、強烈な香水や柔軟剤のニオイもスメハラになることもあるので注意が必要です。

日頃から自分のニオイをチェックし、いち早く対策を心がけていくことが大切です。

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