歯茎が剥がれる現象が起こりうる!親知らずの対処法は?

親知らず 2019.05.05

皆さんは、親知らずが原因で歯茎が剥がれる経験や、痛みが出たことがありますか?

親知らずは、最後臼歯(一番奥の歯)の後ろに生えるため、スペースが無く斜めに生えたり、歯茎の中に埋まってトラブルを起こすことが多い歯です。

そのため、歯茎が剥がれることもあり炎症を起こしやすい歯でもあります。

この記事では、歯茎が剥がれる親知らずの対処法をご説明していきます。

親知らずの歯茎が剥がれる原因は?

歯が生え変わるときは、乳歯が抜けた所から永久歯が生えてきます。

しかし、親知らずは乳歯がないので生えてくるときに歯茎を破って生えてきます。

このときに、歯茎が剥がれることになるのです。

親知らずは口の奥のほうに生えるため、歯茎が剥がれていることに気が付かない人もいます。

違和感があり、舌で歯茎を触るとパカパカと浮いていたり、舌の先が剥がれた歯茎の隙間に入りやっと気が付く人もいます。

歯茎が剥がれると食事がしにくくなり、いつも気になって舌で歯茎を触ってしまうのです。

歯茎が剥がれることで隙間に汚れが溜まり腫れてしまうと、食べ物を噛んだときに一緒に歯茎を噛んで傷つけることもあるのです。

歯茎が剥がれるとお口の中が不快で気になってしまい、食事が美味しく感じなかったり、楽しむことができなくなるので歯科医院で診てもらうことをお勧めします。

剥がれる歯茎の痛みはあるの?

筆者も親知らずが原因のトラブルがあり、抜歯を経験しました。

親知らずが生えてきたときは違和感があり、歯茎が破れ痛みも出て、剥がれる状態になっていました。

違和感や痛みがあまり出ない人も中にはいますが、歯茎が剥がれると隙間に汚れが入りやすく、炎症を起こして痛みが出る場合があります。

剥がれている歯茎から痛みが出るときは、疲れているときや忙しいとき、体調が悪いときに起こることが多く、急に起こります。

普段は歯茎が剥がれているだけで「痛みがないから大丈夫!」と思っていても、急に腫れ痛みが出ることがあるので注意が必要です。

お口の中は体温で温かく湿っていて、様々な食べ物が入るので細菌の栄養源となります。

そのため、細菌が繁殖するには絶好の場所になるのです。

親知らずの歯茎が剥がれると食べかすが入りやすく、歯茎はデリケートで反応しやすいため、直ぐに炎症を起こしやすくなります。

炎症を起こしたときは痛みが出て出血もしますし、腫れている分お口が開けにくく、食事もとりづらく不便なことが多いのです。

剥がれる歯茎の対処方

先に結論を言いますと、1番良い方法は歯科医院に行って診てもらうことです。

歯科医院では、レントゲンを撮り、親知らずの生え方や方向を確認し、周囲の歯に悪さをしていないか判断します。

また、炎症が酷く腫れている場合は、剥がれる歯茎の隙間をキレイにして消毒も行います。

親知らずの周りをしっかりと歯科医院で清掃してもらうだけで、2・3日もすれば腫れも痛みも引き、すっきりとするでしょう。

剥がれる歯茎の炎症によっては、ばい菌を殺すお薬を注入したり、服用することもあります。

診断で親知らずが、周囲の歯や歯茎に悪さをしているときは、抜歯することもあるでしょう。

炎症があるときは麻酔が効きにくく出血しやすいので、歯茎の腫れや痛みが引いた後での抜歯になります。

親知らずが原因で歯茎が剥がれる場合は緊急を要しないことがほとんどなので、歯科医院へ行く時間が確保出来てからで十分です。

診てもらうまでの期間は、寝不足になったり疲れを溜めないように気を付けて、体調を崩さないよう工夫しましょう。

抵抗力が弱っていると、細菌によって歯茎が腫れて、痛みが出る原因となります。

抜歯が必要な親知らず

周囲の歯や歯茎に、悪さをする親知らずは次の通りです。

・歯茎の中に埋まっていて、横向きや斜めになっている

・斜めに生えていて、頭が少ししか出ていない

・斜めに生えていて、隣りの歯にぶつかっている

・真っ直ぐ生えているが、噛み合わせの歯がない

歯茎の中に埋まって横になっている親知らずは生えていないように見えますが、歯茎の中で隣りの歯の根っこにぶつかり、炎症を起こす場合があります。

横になっているため歯茎の外に出てくることはなく、レントゲンを撮らないとわからない状態です。

酷くなると、ぶつかっている健全な歯の根っこが吸収されなくなることもあります。

斜めに埋まっていて頭が少ししか出ていない親知らずは、剥がれる歯茎の隙間に汚れが溜まり、炎症を起こしやすく痛みが出やすいのです。

これ以上歯は出てこないため、ずっと頭が少し出た状態のままです。

歯茎が中途半端に被さっている状態なので、歯磨きがしにくく虫歯や歯周病にもなりやすい状態です。

歯茎も剥がれるため、違和感も強く歯科医院で診てもらう方も多くいます。

隣りの歯に親知らずがぶつかっている場合は、歯並びがどんどん悪くなっていきます。

奥から力がかかり押されるため、歯並びがガタガタになっていくのです。

また、真っ直ぐに親知らずが生えていても、噛み合わせの歯が無い場合は生えている歯がどんどんと伸びてしまいます。

親知らずが真っ直ぐに生えていても、上下でしっかりと噛み合っていなければなりません。

親知らずの歯茎が剥がれる!放置は危険

親知らずの歯茎が剥がれる場合、そのまま放置しておくのは危険です。

その理由は次の通りです。

・歯茎に炎症が起こる恐れがある

・虫歯や歯周病になる恐れがある

・親知らずだけではなく、周囲の歯も悪くする

・痛みが出て、噛みにくくなる

・口臭がする

剥がれる歯茎に汚れが詰まり、炎症を起こして腫れたり、親知らずだけではなく隣りの歯が虫歯や歯周病になることもあります。

歯茎が腫れることで痛みが出て食事がとりづらくなり、体調を崩し風邪や病気になる原因にもつながります。

また、剥がれる歯茎の隙間に汚れが溜まり、口臭の原因にもなるのです。

虫歯や歯周病も口臭がきついので、剥がれる歯茎を放置することは危険です。

緊急を要するほどではありませんが、歯茎が剥がれるのが気になる場合は、時間を見つけて歯科医院へ行くことをお勧めします。

剥がれる歯茎は、口臭の原因!?

親知らずが生えてきたとき歯茎が剥がれることがありますが、長い間そのままにしておくと口臭の原因になります。

剥がれる歯茎の隙間に汚れが入り、細菌が増殖していきます。

そして食事の度に、この汚れと細菌を食べ物と一緒に、飲み込んでしまいます。

本人は口臭に気が付きにくく、知らないうちに話し相手を不快にさせます。

家族やパートナー、職場の方にも口臭がわかると思いますし、接客業の方は特に気をつけたいところです。

どんなに頑張って磨いても入り込んだ汚れは取りきれず、口臭は治ることがありません。

剥がれる歯茎の隙間に入り込んだ食べかすは、やがて腐敗するので酷い悪臭を放ちます。

剥がれる歯茎を放置しておくと更に口臭は悪化するばかりです。

定期検診で親知らずをチェック!

親知らずは歯の生え変わりの幼少期より、ずいぶん後の17歳以降くらいから生えてきます。

いつの間にか生え始め、奥にあるので生え方も分かりにくいため、定期検診に行くことが大切です。

定期検診ではレントゲンを撮り、歯茎の中に埋まっている親知らずを発見できるので、適切な処置を受けることができます。

親知らずが生えてきたときに剥がれる歯茎も、定期検診で処置できるため、お口全体の健康維持にも繋がるのです。

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