乾燥肌に悩む男性は女性より多い?体を乾燥から守るには?
美容 2018.09.26男性は女性よりも乾燥肌になりやすい体質?
体が乾燥しやすい冬の季節になると、テレビや雑誌などでは、女性の乾燥肌対策の特集を見ることが多くなります。
そのため、乾燥肌といえば女性のイメージが先行しがちです。
また、男性はホルモンの働きによって、女性よりも皮脂の分泌量が多いため、体が乾燥しにくいイメージがあります。
しかしながら、乾燥肌の悩みは女性だけではなく、多くの男性が悩む肌トラブルでもあります。
というのも、男性の肌は女性に比べると保湿力が乏しく、その水分量は女性の約半分というデータもあります。
更に、男性は習慣的な髭剃りによって、肌の角質を傷つけていることも、乾燥に繋がる大きな原因になっています。
2014年に小林製薬が行った、30~50代の男性に対する「肌の悩み」調査によると、「乾燥」が第1位という結果になっています。
このことから、多くの男性が乾燥肌に悩まされていることが分かります。
乾燥肌とはどういうもの?乾燥しやすい男性は気を付けたい
そもそも、乾燥肌とはどういうものかご存知でしょうか?
乾燥肌とは「ドライスキン」とも呼ばれ、「皮脂の分泌量」や「角質の水分量」が低下している状態です。
まず、肌の水分は、発汗、不感蒸泄(ふかんじょうせつ)によって体の外に出されることで減少しています。
不感蒸泄とは、水分が皮膚や呼吸から蒸気となって失われることを指します。
そして、肌は減少した水分を補うために、大気中や体内から水分を供給し、皮脂膜や天然保湿因子によって保湿される仕組みになっています。
しかし、加齢に伴って皮脂や天然保湿因子の量が減少することで、皮膚表面を保湿するバリア機能が維持できなくなります。
そのため、肌から水分が逃げてしまい、特に乾燥しやすい冬になると、より肌の乾燥が進むというわけです。
前述したように、男性の肌は女性よりも水分量が少ないので、更に乾燥肌になりやすい傾向にあるのです。
また、肌の乾燥は加齢だけではなく、体質によっても左右され、更に様々な生活習慣が大きく影響しています。
つまり、乱れた生活習慣を見直すことで、乾燥肌を改善させることも期待できるのです。
それについて、次項で詳しく見ていきましょう。
乾燥から体を守るために!食生活で心がけるポイントとは
では、乾燥肌を改善するための生活習慣について、まずは食生活に関する2つのポイントをご説明していきましょう。
①脂っこいものを控える
脂質の多い食品には、n-6系脂肪酸が多く含まれています。
これを過剰に摂取しすぎてしまうと、体内の炎症反応が促され、乾燥肌による痒みが強くなる傾向にあります。
そのため、n-3系脂肪酸を多く含む魚を摂取することで、n-6系脂肪酸とのバランスをとることが大切です。
②過度な飲酒は控える
過度な飲酒をしてしまうと、体はアルコールを分解して濃度を下げなければなりません。
アルコール分解には、たくさんの水を必要とするため、体内に蓄えられている水分を持っていきます。
これにより、肌の水分も失われてしまうので、乾燥肌に繋がってしまうのです。
以上が、乾燥肌の対策として、食生活で注意したいポイントです。
高カロリーな食事や飲酒は、ストレスを発散させるためには効果的ですが、特に乾燥しやすい男性にとっては、偏った食生活には気を付けることが大切です。
普段の生活から気を付けよう!乾燥肌対策の2つのポイント
では次に、乾燥肌の対策として、普段の生活で心がけたい2つのポイントをご説明していきましょう。
①加湿器の使用
夏は高温多湿である一方で、乾燥する冬は低湿度になります。
低湿度の環境は、体の乾燥を促すだけではなく、風邪のウイルスを活性化させる温床に繋がります。
冬はできるだけ加湿器を使い、湿度を50%以上に保つことが大切です。
②肌の保湿ケア
乾燥肌を防ぐために、化粧水やクリームによる保湿ケアは重要です。
化粧水といえば、女性が使用することが多いですが、乾燥肌が気になる男性も、積極的に保湿ケアを行うのがベターです。
化粧水やクリームの選び方は、肌の保湿をサポートしてくれる成分に着目すると良いでしょう。
以下が保湿ケアに効果的な成分です。
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・エラスチン
・セラミド
・グリセリン
上記の成分を参考に、できるだけ保湿力の高いものを選んでみてくださいね。
入浴時の乾燥肌に対する配慮
前項では、乾燥肌の対策として、日常生活で心がけたいポイントについてご説明してきました。
それ以外にも、日本人に欠かせない「入浴」は、肌の乾燥に注意すべきポイントがいくつかあります。
では、入浴する際に注意したいポイントについて、3つに分けてご説明していきましょう。
①高温度のお湯
寒い季節になると、熱いお湯に浸かって温まりたいものです。
しかし、お湯の温度が熱すぎると、肌の皮脂が逃げやすくなり、乾燥を進めてしまいます。
できるだけ「微温浴」を心がけ、37~39度のお湯に浸かるようにしましょう。
②シャワーだけではなく、しっかりお湯に浸かる
忙しかったりすると、シャワーだけで済ましてしまうことも少なくありません。
しかし、シャワーだけでは肌に十分な水分を供給することができません。
なるべくお湯に浸かり、肌の乾燥を防ぐことが大切です。
③体を強い力で洗う
体を洗う際、ゴシゴシ擦って洗うのは禁物です。
強い力で擦ってしまうと、必要な皮脂が削り取られてしまい、肌のバリア機能を壊してしまう可能性があります。
特に男性は、強い力で洗う傾向が強いので、入浴時の洗い方には気を付けてください。
以上の入浴時の注意点は、すぐにでも改善ができるはずです。
また、上記以外にも、入浴時に気を付けたいポイントがあります。
それについて、次項で詳しくご説明していきます。
乾燥しやすい体質に注意!男性向けの洗浄剤
乾燥肌の対策として、特に入浴時に気を付けたいのが、「洗浄力の強い」ボディソープや石鹸です。
男性の場合、体を洗った後のさっぱりした爽快感を好む方が多いため、ボディソープなども爽快タイプを選ぶ傾向にあります。
また、メンズ向けのボディソープには、洗浄力の強いタイプが多く、その分肌への刺激も強くなります。
それに加え、シャンプーも同様で、洗浄力の強いタイプを習慣的に使うことで、頭皮の皮脂が必要以上に落とされてしまい、フケなどの頭皮の乾燥を引き起こします。
したがって、乾燥肌に悩んでいる場合は、刺激の少ない弱酸性のボディソープやシャンプーに見直すことをおすすめします。
ドラッグストアなどでも、弱酸性のものが多く販売されているので、試しに購入してみるのも良いでしょう。
生活習慣を見直して乾燥から肌を守ろう!
男性は、ホルモンの影響で女性よりも肌が乾燥しやすいため、乾燥肌にもなりやすい傾向にあります。
また、乾燥肌には様々な生活習慣が大きく関わっているので、乱れた食生活や普段の生活を見直すことも大切です。
特に、冬の時期は乾燥が進んでしまうので、化粧水やクリームなどを活用しながら、肌の保湿を心がけていきましょう。